放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

05.07.01NHKエンタープライズ ブロードバンド放送6社に番組販売

NHKの関連会社・NHKエンタープライズが,ブロードバンド放送を行っているNTTコミュニケーションズなど6社に番組提供を開始した。提供番組は,NHKが過去に放送したドキュメンタリー番組など65本。利用者は見たい番組を呼び出すビデオ・オン・デマンド方式で配信業者に1番組あたり 150円から300円を支払う。

05.07.08ブロードバンドの3か月契約者数 光ファイバー,初めてADSLを上回る

2005年1月~3月のブロードバンド通信契約者数で,光ファイバーが初めてADSL(非対称デジタル加入者線)を上回ったと総務省が発表した。光ファイバーは42万件,ADSLは35万件だった。累計は光ファイバーが282万件,ADSLが1,367万件だが,NTTなどは高精細な動画も瞬時にダウンロードできる光ファイバーの3,000万件の普及を目指している。

05.07.12フジテレビなど番組のインターネット配信事業計画を発表

フジテレビに続いて,日本テレビ,TBSもインターネットへの配信事業計画を発表した。民放キー局のインターネットへの番組配信事業への本格的な進出で,放送と通信の融合が一段とすすむと見られる。

05.07.13IBC岩手放送,携帯向けニュース動画のデータベースサービス開始

 IBC岩手放送は,全国で初めて最長3分の携帯向けニュース動画データサービスを開始した。岩手放送のニュースホームページと携帯ニュースサイトで,過去3か月分のニュースのなかから項目ごとに最長3分の動画を無料で見ることができる。

05.07.20インターネット広告,5年で3.1倍の予測

電通総研は,インターネット広告費が2009年には5,660億円に達し,2004年の3.1倍になるとの見通しを発表した。インターネット広告費は 2004年に53%増えた。電通総研では,2005年は50%,2006年は26%,2007年は21%と高い伸びを予測している。

05.07.21民放連放送文化大賞,9月下旬に審査

民放連は第1回日本放送文化大賞の審査を9月28日(テレビ)と30日(ラジオ)に行うことを正式に決めた。この賞は,視聴率不正操作事件を受けた「視聴率等のあり方に関する調査研究会」の報告書で,質の高い番組に対する「報奨・顕彰制度」の充実を要望されたのに応えるものとして,民放連が新たに制度化したもの。グランプリの賞金はテレビが1,000万円,ラジオが300万円。受賞作品は原則として再放送される。

05.07.26デジタルラジオの事業会社 民放5社が共同で設立へ

AM, FMの在京民放5社が,デジタルラジオの事業会社を共同で設立すると発表した。デジタルラジオの試験放送は2003年10月から開始されているが,受信機はまだ発売されていない。5社では事業会社を実施主体として2006年4月から放送を開始し,高音質,多チャンネルのデジタルラジオの普及促進をはかりたいとしている。

05.07.28「産婦人科医院への行政指導」報道 BRC,NHK名古屋に放送倫理違反と勧告

05.07.01地デジ難視聴対策で光ファイバー網利用 「情報通信審議会」が答申

総務省の「情報通信審議会」は,光ファイバー網を使い,インターネット経由で,地上デジタル放送の再送信を認める答申をした。地上デジタル放送の送信設備の整備費が,地方民放局の重荷となりかねないところから,地上デジタル放送の普及を計画どおりすすめるため,難視聴対策として認められた。