NHK文研フォーラム2016 シンポジウム

OTTはメディア産業をどう変えるか

~欧米最新事情、そして「グローバル戦略」について考える~

公開:2016年6月1日

NHK放送文化研究所は2016年3月に「OTT(over-the-top)」サービスに関するシンポジウムを開いた。文研の研究員がアメリカ、イギリス、中国の最新のOTT事情を報告し、Amazon Japan、BBC Worldwide、ITジャーナリストを招いたディスカッションでは、OTTの可能性と課題、コンテンツのグローバル展開、放送とOTTの今後などについて議論した。

OTT事業者のAmazonのジェームズ・ファレル氏は、オリジナル作品を作ることの必要性や、コンテンツ内容や提携パートナーに合わせた“ウィンドウ戦略”の重要性を強調した。また、放送事業者のBBC Worldwideのデビッド・ウィーランド氏は、「BBC iPlayer」「BBC Store」「BBC3」を例に挙げ、デジタルへのシフトを柔軟に行い、常にイノベーションを怠らない姿勢が必要だと述べた。さらに、日本のITジャーナリストの西田宗千佳氏は、諸外国に比べてモバイル利用の多さが日本の特徴だと説明し、海外展開についてはアニメなど日本のプレミアムコンテンツの強みを生かしていくべきだと語った。

そして、将来的には映像コンテンツの伝送路の多くがインターネットに移行すると予想される中、放送とOTTがそれぞれの長所を生かしながら、優れた番組やコンテンツを視聴者、ユーザーに届けていくことが重要であるとして、シンポジウムをしめくくった。

メディア研究部 柴田厚

※NHKサイトを離れます

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