"この報告は,多くの方々が読んでいただきたいです"

~2021年「日本語のゆれに関する調査」から(1)~

公開:2022年1月1日

「日本語のゆれに関する調査」の結果について報告をおこなう。調査結果から、次のようなことを指摘する。
▶「自分事」は、「聞いたことがあるし、おかしくない」という人が過半数を占めており、また高齢になるほどこの割合が大きくなっていた。
▶「羽根布団」は、「発音と表記のズレ」に当たる「〔ハネブトン〕と言い、「羽根ふとん」と書く」という人が最も多く、4割程度を占めていた。
▶「他人事」は、「たにんごと」と読む人が3分の2程度を占めていた。
▶「一段落」は、伝統的な形の「いちだんらく」で読む人と、新興の形の「ひとだんらく」と読む人とで、ほぼ同程度であった。明瞭な年代差があり、若い人ほど「ひとだんらく」の割合が多い傾向を示している。
▶文法的には容認されない「多くの方々に来てくださいました」「多くの方々が来ていただきました」という言い方に対して、「おかしくない」という人はいずれも3割を超えていた。
▶「乗客の中に、けが人はありませんでした」という言い方には抵抗感がないという人が、約半数であった。

メディア研究部 塩田雄大

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