NHKアクセント辞典 "新辞典"への大改訂⑤

日本地名と「地元放送局アクセント」

~積年の課題に解を求めて~

公開:2016年11月1日

NHKアクセント辞典の改訂作業では、アナウンサーからかねてより要望の高かった「日本地名」を本編に載せることを柱の1つとし、3000余りの地名の掲載を目ざした。全国にある都道府県や市の名前はすべて載せ、このほか、放送に頻出する地名を選び出した。アクセント情報は、NHKの旧アクセント辞典や他のアクセント辞典だけでなく、全国にあるNHKの各放送局にアンケートを実施し、地元の地名を実際にどう読んでいるかも調査して、集めた。旧辞典と新辞典のどちらにも掲載することになった日本地名は875あったが、本改訂では、このうち32の地名で、第1アクセントを変更した。また、調査で地元放送局から寄せられたアクセントが、より全国的なアクセントと対立した場合は、新たに導入した「地元放送局アクセント」として採用することもあった。地元放送局アクセントとは、当該の地名があるNHKの地元の放送局が、全国放送及び地域放送の双方で、その地名を読むときに、主に使うアクセントの意味で、今回は76の地名で採用した。市名が「~市」と複合する場合のアクセントは、基本的には[○○\シ]のように、「市」の1つ前の拍にアクセントを置いたが、そこに特殊拍がある場合は、さらに1つ前の拍にアクセントを移るケースもあり、ある程度の決まりごとを設けた。日本百名山の山名は、語形にゆれがあるものがあり、インターネットのサイトや書籍の資料を参考にして決めていった。

メディア研究部 井上裕之

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