『オールナイトニッポン』,放送開始から50年

ニッポン放送の深夜番組『オールナイトニッポン』が,10月2日,放送開始から50年を迎えた。『オールナイトニッポン』は1967年10月2日の25時(3日午前1時),名DJとして活躍した故・糸居五郎アナウンサーの生放送で始まった。10代,20代の若者をターゲットとして明確に打ち出し,パーソナリティーと呼ばれる多彩な出演者が若者たちの"話し相手"となって,絶大な支持を集めた。番組をきっかけに全国での知名度を上げたタレントやミュージシャンも多く,今もテレビなどとは違うトークで魅力を発揮するパーソナリティーが多い。

ニッポン放送は2017年1月から放送やウェブサイトなどで『オールナイトニッポン』50年記念の企画を行っている。初期のパーソナリティーが社員のアナウンサーやディレクターだったことにちなんで,全社員から企画を募集,約150のアイデアが集まった。若者の必需品のスマートフォンで"MY HOMETOWN"を撮影する動画のコンテストなど,50以上の企画を2018年10月まで繰り広げるという。

ニッポン放送は現在,深夜だけでなく夜間にも「オールナイトニッポン」の名を冠した番組を展開。radikoのタイムフリー聴取機能を使って,好きな時間に放送を楽しむ人も多いという。ニッポン放送の松浦大介取締役編成局長は「ラジオを聴く人が減っている中,放送50年という機会に,かつて聴いていた人にはラジオに戻ってきてほしいし,若い人にはラジオを体験してほしい。『オールナイトニッポン』のブランドで,ラジオ全体を活性化できれば」と話している。

越智慎司

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