パラリンピックは,障害者のスポーツにどのような影響をもたらしてきたのだろうか。 2012年口ンドン大会、2016年リオ大会に、チャンネル4が発信したMeet the superhumans は全世界に大きな衝撃を与えた。障害者のありのままの姿を描くに至った背景には、ノーマライゼーションの考え方があったという。この考えに基づき、障害者のコメンテーターを育成し、障害者の声も届けることを可能とする仕組みをつくり上げた。
本稿は、障害者がスポーツ選手として高い評価を得るに至った社会背景を追いながら、障害者 から見たスポーツの権利と送り手の「見せ方」と見せるコンセプトの変遷を問う。