進化するスポーツ中継向け放送技術

~新映像表現と新しい考え方の解説放送「音声ガイド」~

公開:2017年11月6日

2020年に東京でオリンピック・パラリンピックが開催されることとなり、国内でのスポーツに対する関心は一層の高まりを見せている。それらコンテンツの放送やインターネットによる配信は、オリンピック・パラリンピックの魅力を多くのユーザーに届け、感動を共有できる有効な手段といえる。しかし、コンテンツをより分かりやすいものとし、さらに多くのユーザーに楽しんでいただくためには、解決すべき課題もある。

NHK放送技術研究所では、スポーツ中継をより分かりやすく魅力的にするための映像表現技術や、目の不自由な方々もライブのスポーツ中継を楽しんでいただける新しい考え方の解説放送「音声ガイド」の研究・開発を進めている。

本稿では、まず、新映像表現技術として、ボールなどを高精度かつ安定に追跡し、その軌跡を映像に重畳させる被写体追跡技術や、ゴールなどの決定的瞬間に対して被写体の周囲を滑らかに視点が回り込むような映像を制作できる多視点ロボットカメラ、アスリートの一連の動きを連続写真風に表現する2.5次元マルチモーション、サッカー競技の解説に有効な選手の顔向き推定手法について最新の研究動向を映像制作例を交えつつ報告する。また、これらにより制作された番組を視覚や聴覚に障害のある方にもライブで楽しんでいただける「音声ガイド」について、最新の研究動向を報告する。

NHK放送技術研究所 高橋正樹/盛岡寛史/池谷健佑/横擇真介/今井 篤/三ツ峰秀樹/三科智之

※NHKサイトを離れます

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