「朝ドラ」研究

視聴者調査を通して見た朝ドラ『べっぴんさん』の特徴と、朝ドラの高視聴率を支える視聴継続要因の検証

公開:2017年9月1日

近年、視聴率が高い作品が多い連続テレビ小説(通称、朝ドラ)について、NHK放送文化研究所朝ドラ研究プロジェクトでは、作品ごとに視聴者調査を行って朝ドラの視聴実態と好調要因を探る研究を行っている。今回の『べっぴんさん』調査は『まれ』『あさが来た』『とと姉ちゃん』に続く4作品目の調査である。

『べっぴんさん』調査結果:満足度評価で“不満”を選ぶ人は少なく、満足度は64%で、『あさが来た』『とと姉ちゃん』に比べると2~3割ほど下回る。視聴者が朝ドラに求める「明るさ」「前向きさ」などをある程度備えていたことが評価を下支えしたが、ストーリー展開が遅く、視聴者が期待した子供服製造会社の成長物語の部分が少なく、共感しにくい母娘の確執の話が長かったことが不評。<『べっぴんさん』特有の良さがあると思うか否か>と<満足度の高低>を決めるキーポイントは、作品の「あたたかさ」「優しさ」「展開の穏やかさ」「非明示的表現」をどのくらい強く“良い”と感じるかであることが推察された。

高視聴率維持要因の検証:朝ドラを途中脱落せずに最後まで見続けさせる要因のうち、作品起因要因は作品満足度と相関性があるが、非作品起因要因は朝ドラ視聴者が平均的に1つは持っている大変ベーシックなものであることが分かった。

メディア研究部 二瓶 亙/亀村朋子

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