「朝ドラ」研究

新番組が始まるとき

~視聴率による視聴行動の分析~

公開:2016年11月1日

「朝ドラ」研究チームは、近年の「朝ドラ」が好調を保っている秘密に挑み続けているが、今回は高視聴率の背景を視聴率自身のデータ分析という角度から探ってみる。本稿では、まず今世紀最高視聴率を記録した『あさが来た』がどのように見られたのかを視聴率の観点から分析し、次いで「朝ドラ」の新番組が始まるときに視聴者がどのように視聴行動し、それがその後の視聴率にどのように影響するのかなどを調べた。

1.『あさが来た』の視聴率:視聴率を「視聴頻度」と「視聴者の広がり」という2つの側面に分解して集計すると、『あさが来た』は視聴者に頻度多く熱心に見られた番組であったことが分かる。これは今世紀では『あさが来た』に次いで視聴率が高かった『さくら』が多くの視聴者に見られた「視聴者の広がり」の大きな番組であったことと対照的であった。また、上の2側面を縦軸横軸にして過去番組の配置図を作るとそれぞれの番組の性格を知ることができる。

2.新番組が始まるとき:新番組が始まる第一週の視聴世帯に注目して分析した。第一週を見る世帯率でその後の平均視聴率の傾向がほぼ決まってしまう。第一週に見た世帯の半分は以後も毎週見ている。このように新番組が始まるときに見てくれる視聴者が番組にとって大事な存在であることが分かる。一方、第一週を見た世帯は前作を見ていた世帯が8割を占めており、新たな視聴層をいかに広げていくかも課題である。

メディア研究部 齋藤建作

※NHKサイトを離れます

全文を見る PDF(2,397KB)