NHK文研フォーラム2016 シンポジウム

東日本大震災から5年 "伝えて活かす"震災アーカイブのこれから

公開:2016年7月1日

あの日から5年。東北地方沿岸の被災地では、所によって10mを超えるかさ上げ工事が進み、風景が一変している。過去と現在を結び、未来を考える復興に、震災アーカイブの資料は欠かせない。震災学習用のアプリやリアルタイム情報と統合した防災情報伝達に、アーカイブのデータを利用する動きも始まった。一方で、未来に伝えるためのアーカイブの閉鎖が相次いでいることも事実である。

本稿は、2016年3月に開催したNHK文研フォーラム「東日本大震災から5年“伝えて活かす”震災アーカイブスのこれから」と題したシンポジウムの抄録を基本に、その後の熊本地震をめぐる防災とメディアの状況を加筆したものである。シンポジウムでは「利活用」と「持続性」をキーワードに、震災アーカイブの「今」を見つめ「これから」を展望した。アーカイブの担い手は、大学、自治体、国、メディアなどである。では、使い手、ユーザーは誰か。「誰が、何のために、どう使うのか」。「見る」だけでなく「使う」ことで持続するデジタルアーカイブ。利活用を進めるためにオープン化することはできるのか。インターネット時代の公共性やメディアの役割を考える意味からも興味深い議論が展開した。

メディア研究部  山口 勝

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