「これからのテレビ」を巡る動向を整理するVol.7

~2015年4月―2015年12月~

公開:2016年2月1日

通信放送融合時代のテレビを取り巻く動向を可能な限り網羅的に把握し,俯瞰して論考する不定期のシリーズ。本稿のVol.7 では2015 年4月から12月までを取り上げる。

この時期はネット上での“コンテンツプラットフォーム化”の流れが加速化した。2016 年も続くであろうこの流れに対して,個々の事業者は,どこで競争しどこで協調していくのか。場当たり的でない先を見据えた戦略を立て,戦略を支える思想やそれを成立させるための運営・ビジネスモデルを構築することが求められている。そして長期的には,民放の系列ネットワーク体制,民放とNHKによる二元体制,メーカーや広告代理店,通信キャリアを加えたオールジャパン体制といった旧来からの体制をどういう位置に据えるのかも考えていかなければならない。これらの体制は,乗り出すべきネット空間という大海での競争の足を引っ張る存在となるのか,それとも有利に闘う新たな座組みを構築する存在となりうるのか。放送政策の果たすべき役割も少なくない。本稿ではこれらを考える前提としての最新動向を整理する。

メディア研究部 村上圭子

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