オンライン連続講座
「市民とともにつくるエンゲージド・ジャーナリズム」

第7回【2022年9月3日(土)午前10時~11時半】

公開:2022年8月8日

NHK放送文化研究所が早稲田大学次世代ジャーナリズム・メディア研究所と共催する本講座は、エンゲージド・ジャーナリズム(Engaged Journalism)について、海外の実践者や研究者から話を聞き、質疑や意見を交わす機会です。同時通訳が入るので、日本語で話を聞き、質問もして頂けます。

第7回講座のゲストは、アメリカ東部ニュージャージー州立モントクレア大学でメディアの連携を調査研究するセンター「Center for Cooperative Media」を運営するステファニー・マレイさんです。

アメリカでは広告収入の激減やデジタル化による読者離れなど厳しい状況に直面する伝統メディアが、危機をチャンスに変えようと、組織の枠を超えて取材力・発信力を持ちよる連携の試みが広がっています。市民との接点を広げるエンゲージメントでも協力し、市民の力も借りた取材をともに行うといった事例も増えています。ステファニーさんのチームは、こうした事例を集めたデータベースをつくり、地元ニュージャージー州のメディアや市民の連携を支援し、実践者が集まるサミットなども開いてきました。

今回の講座では、具体的な事例の紹介も交えながら、メディアの連携とエンゲージメントの親和性や相乗効果、地域メディアのエコシステムを育むことの意味などについて話をして頂き、質疑や意見交換をする機会とします。

ご登録は以下からお願いします(早稲田大学リンク)
ホームページ:https://www.waseda.jp/inst/cro/news/2022/08/05/10051/

放送文化研究所では連携ジャーナリズムやエンゲージド・ジャーナリズムについて『放送研究と調査』などで報告し、エンゲージメントに取り組むジャーナリストたちの軌跡や背景にある思い、実践内容などを紹介してきました。関連記事のリンクは以下をご参照ください。

英米メディア 新たな地域サービスをめざして(1) アメリカで広がる 地域ジャーナリズムの連携とその可能性(『放送研究と調査』2019年7月号)
「Engaged Journalism~耳を傾けることから始める「信頼とつながり」を育むジャーナリズム~」(『放送研究と調査』2020年3月号)
「なぜエンゲージメントが必要なのか Engaged Journalismの実践者たちの話を聞く 第1回」(『放送研究と調査』2020年6月号)
「なぜエンゲージメントが必要なのか Engaged Journalismの実践者たちの話を聞く 第2回」(『放送研究と調査』2020年7月号)
「なぜエンゲージメントが必要なのか Engaged Journalismの実践者たちの話を聞く 第3回」(『放送研究と調査』2020年8月号)
文研ブログ #265 「市民が選んだ課題」にもとづく選挙報道 ~アメリカ地方メディアのエンゲージメントの試み~(2020年08月26日)
文研ブログ #278 コロナ禍の中で力を発揮する「エンゲージメント」を柱にしたジャーナリズム(2020年10月26日)
文研ブログ #331「市民参加型」陰謀論浸透に改めて考えるエンゲージメントの意味(2021年7月9日)
文研ブログ #345 あなたの声が選挙報道を変える~『市民アジェンダ』の選挙報道が持つ可能性(2021年10月19日)

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