オンライン連続講座
「市民とともにつくるエンゲージド・ジャーナリズム」

第6回【2022年7月30日(土)午前10時半~12時】

公開:2022年7月25日

NHK放送文化研究所が早稲田大学次世代ジャーナリズム・メディア研究所と共催する本講座は、エンゲージド・ジャーナリズム(Engaged Journalism)について、海外の実践者や研究者から話を聞き、質疑や意見を交わす機会です。同時通訳が入るので、日本語で話を聞き、質問もして頂けます。

講座第6回のゲストは、アメリカ西部ロサンゼルスを拠点とする南カリフォルニア公共ラジオSCPR(KPCC+LAist)でコミュニティーとのつながりを深めるエンゲージメントと戦略を担当する副社長のアッシュリー・アルバラードさんです。

アメリカでエンゲージド・ジャーナリズムを推進してきたリーダーの1人であるアッシュリーさんとSCPRのチームは、コロナ禍、選挙、国勢調査などの重要な節目や、母子保健や幼児教育などの分野で、市民のニーズにこたえる情報を発信してきた実績が評価され、デジタルジャーナリズムの国際組織、オンライン・ニュース協会(ONA)がエンゲージド・ジャーナリズムに贈る賞を2019年、2020年に受賞しています。

アッシュリーさんは「地域社会・コミュニティーのメンバーと連携することは力を共有すること」であり、「エンゲージメントは将来のジャーナリズムとその財源を支えるエンジンだ」と述べています。アッシュリーさんとSCPRのチームは、どのようなプロセスで市民に必要な情報を把握し、力を入れて優先的に伝えるべき内容や対象を絞りこみ、新たな発信やより幅広い市民層との関係構築につなげてきたのか。講座では参加者の質疑応答を交えて話を聞き、エンゲージド・ジャーナリズムの可能性について、ともに考え、意見を交換する機会とします。

ご登録は以下からお願いします(早稲田大学リンク)
ホームページ:https://www.waseda.jp/inst/cro/news/2022/07/22/9899/

放送文化研究所ではエンゲージド・ジャーナリズムについて『放送研究と調査』などで報告し、エンゲージメントに取り組むジャーナリストたちの軌跡や背景にある思い、実践内容などを紹介してきました。関連記事のリンクは以下をご参照ください。

「Engaged Journalism~耳を傾けることから始める「信頼とつながり」を育むジャーナリズム~」(『放送研究と調査』2020年3月号)
「なぜエンゲージメントが必要なのか Engaged Journalismの実践者たちの話を聞く 第1回」(『放送研究と調査』2020年6月号)
「なぜエンゲージメントが必要なのか Engaged Journalismの実践者たちの話を聞く 第2回」(『放送研究と調査』2020年7月号)
「なぜエンゲージメントが必要なのか Engaged Journalismの実践者たちの話を聞く 第3回」(『放送研究と調査』2020年8月号)
文研ブログ #265 「市民が選んだ課題」にもとづく選挙報道 ~アメリカ地方メディアのエンゲージメントの試み~(2020年08月26日)
文研ブログ #278 コロナ禍の中で力を発揮する「エンゲージメント」を柱にしたジャーナリズム(2020年10月26日)
文研ブログ #331「市民参加型」陰謀論浸透に改めて考えるエンゲージメントの意味(2021年7月9日)
文研ブログ #345 あなたの声が選挙報道を変える~『市民アジェンダ』の選挙報道が持つ可能性(2021年10月19日)

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