プログラム詳細

31日(火)

A 13:30~15:45 シンポジウム

海外メディア最新事情

OTTはメディア産業をどう変えるか
~欧米最新事情、そして「グローバル戦略」について考える~

インターネットで番組やコンテンツを配信するOTT(オーバー・ザ・トップ)サービスの普及で、アメリカでは“放送”のあり方が大きく変わりつつあります。欧米の放送事業者やOTT事業者を招いて、そのグローバル戦略、コンテンツ制作・配信のあり方、放送への影響などについて議論します(同時通訳あり)。

パネリスト

デビッド・ウィーランド (BBCワールドワイド上級副社長)

BBC等での番組制作を経て、2006年BBCワールドワイドに入社。ヨーロッパを担当した後、2014年からアジア担当上級副社長。日本、インド、韓国、中国ほか、東南アジア全域を統括する。

ジェームズ・ファレル (アマゾンジャパン プライムビデオ コンテンツ事業本部長 アジア・パシフィック リージョナルヘッド)

ソニー・ピクチャーズ・テレビジョンのロサンゼルス、東京オフィスなどで10年勤務した後、2015年にアマゾン・ジャパンに入社。同年9月のプライム・ビデオのサービス開始に向け、コンテンツ戦略を推進。アジア太平洋地域での配信コンテンツの獲得やプロダクションを統括する。

西田 宗千佳 (ITジャーナリスト)

得意ジャンルはネットワーク関連・パソコン・デジタルAV・家電など、「電気かデータが流れるもの全般」。国内および海外で現地取材を行い、最新のメディアに関する解説記事などを新聞・ウェブ媒体などに寄稿するほか、テレビ番組の監修なども手がける。近著は『ネットフリックスの時代』『すごい家電』など。


報告

山田 賢一 (NHK放送文化研究所 メディア研究部 海外メディア研究グループ副部長)

田中 孝宜 (NHK放送文化研究所 メディア研究部 海外メディア研究グループ上級研究員)


報告・司会

柴田 厚 (NHK放送文化研究所 メディア研究部 海外メディア研究グループ上級研究員)

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B 16:00~17:40報告・研究発表

国内メディア最新事情

[報告] 文研調査で探る現在の動画利用者像
[研究発表] 「これからのテレビ」はどこに向かうのか?

~2030年を見据えて~

冒頭の報告では、文研がこの1年に行った世論調査やWEB調査などから、「いま」の動画利用実態に迫ります。

研究発表では、伝送路、端末、サービス、視聴行動等のシームレス化が進む中、転換期を迎えつつある放送制度やテレビのビジネスモデルのあり方について、東京オリンピックのその先を見据えた論点を提示し、議論を行います。

[報告]

報告

塚本 恭子 (NHK放送文化研究所 世論調査部 視聴者調査グループ研究員)

 


[研究発表]

ゲスト

吉田 眞人 (総務省大臣官房審議官<放送行政担当>)

京都大学法学部卒。昭和60年郵政省に入省。情報流通行政局放送政策課長、内閣官房内閣参事官(IT政策担当)、官房会計課長、情報通信国際戦略局参事官、電気通信事業部長等を経て昨年夏より、大臣官房審議官(放送行政担当)。


報告・聞き手

村上 圭子 (NHK放送文化研究所 メディア研究部 メディア動向グループ主任研究員)

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32日(水)

C 10:00~12:10 ワークショップ まだ先?既に準備期間? 「放送100年史」を構想する

<会議室での少人数開催>

2025年は放送開始から100年。放送番組とその作り手、受け手、更にはその前提となった技術、制度・・・。様々な領域の「100年」を念頭に、NHK、民放の垣根を超えた「放送100年史」の構想を語り合います。

問題提起

松山 秀明 (東京大学大学院情報学環特任助教)

専門は、社会学・映像文化論。東京大学大学院学際情報学府博士課程満期退学。主な論文に『テレビジョンの学知――1960年代、「放送学」構想の射程』『マスコミュニケーション研究』85号(2014)など。


コメンテーター

村橋 勝子 (社史研究家)

元・経済団体連合会(経団連)情報メディアグループ長。在職中に1万冊の社史現物を観察して斬新な切り口で多面的に実態分析、『社史の研究』(ダイヤモンド社、2002)にまとめる。「会社の歴史」という一般にはなじみのなかった情報領域に潜む尽きせぬ魅力を広く社会に紹介した社史研究の第一人者。

丹羽 美之 (東京大学大学院情報学環准教授)

専門はメディア研究、ジャーナリズム研究、ポピュラー文化研究。著書に『記録映画アーカイブ2 戦後復興から高度成長へ』(東京大学出版会、2014)、『メディアが震えた テレビ・ラジオと東日本大震災』(東京大学出版会、2013)など。


司会

宮田 章 (NHK放送文化研究所 メディア研究部 メディア史研究グループ上級研究員)

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D 13:30~15:30 研究発表 新・NHKアクセント辞典 ポイント解説!
~改訂から見える“放送のことば”~

ちかぢか発行となる『NHK日本語発音アクセント新辞典』。前の辞典と何が違うの?アクセントを変更した語は?なぜ変えるの?――そんな疑問にこたえるプログラムです。

コメンテーター

梅津 正樹 (元NHKアナウンサー、獨協大学非常勤講師)

1972年にNHK入局。芸能・教養・報道番組を担当したほか、“ことばおじさん”として『お元気ですか日本列島』の「気になることば」や『みんなでニホンGO!』などに出演。アナウンサーの育成や放送用語委員、アクセント辞典改訂委員も務めた。著書に『敬語のレッスン』『知らずに使っている実は非常識な日本語』など。

秀島 史香 (ラジオパーソナリティー、ナレーター)

10代をニューヨークで過ごし、帰国後、大学在学中にデビュー。都会的な声質と温かいトークが人気。J-WAVE『DREAM TRAIN』、NHK『BSコンシェルジュ』、BS12トゥエルビ『高田純次のセカイぷらぷら』他、テレビ、映画、CMなどで活躍中。2012年、ナビゲーターを務めた番組が第49回ギャラクシー賞「ラジオ部門選奨」受賞。


報告

塩田 雄大 (NHK放送文化研究所 メディア研究部 放送用語・表現グループ主任研究員)

 


司会

中尾 晃一郎 (NHK放送文化研究所 メディア研究部 放送用語・表現グループ副部長)

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E 15:50~17:50 研究発表 迫りくる大規模水害にどう備えるのか?
~「関東・東北豪雨」に見る緊急時情報伝達と避難をめぐる課題~

昨年9月の「関東・東北豪雨」では、鬼怒川が決壊。約4,000人が救出される事態となりました。災害発生の危機を知らせる情報はどう伝えられたのか。将来の大規模水害を見据え、災害情報・減災報道のあり方を考えます。

コメンテーター

田中 淳 (東京大学 総合防災情報研究センター長)

1981年東京大学大学院社会学研究科修士課程修了。2008年より現職。専門は、集合行動論・災害情報論。被災者の情報行動、避難行動や平常時の準備行動などについて、情報の受容過程や意志決定過程、社会関係などの面から実証的に研究している。日本災害情報学会会長。

辻村 和人 (NHK報道局 災害・気象センター長)

1987年NHK入局。2000年から報道局社会部で災害取材を担当。2011年3月の東日本大震災では、テレビの記者解説などに従事。同年、仙台放送局報道統括となり、震災報道を指揮。2014年6月から現職。


報告

福長 秀彦 (NHK放送文化研究所 メディア研究部 メディア動向グループ研究主幹)

 

入江 さやか (NHK放送文化研究所 メディア研究部 メディア動向グループ上級研究員)

 

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33日(木)

F 13:30~15:30 研究発表 「時間」からみる日本人の生活
~2015年国民生活時間調査報告とトークセッション~

最新の生活時間調査の結果がまとまりました。長年のデータから「時間」を切り口に日本人の生活の変化を探ります。トークセッションでは、時の研究家・織田一朗さんが日本人と時間の知られざる関係について語ります。

ゲスト

織田 一朗 (時の研究家、日本時間学会理事)

1971年に慶応大学を卒業し、(株)服部時計店(現セイコー)に入社、時計の営業、販売企画、宣伝・広報などを担当。97年に退社。以後、時と時計の研究を続けている。著書に『あなたの人生の残り時間は?』『日本人はいつから<せっかち>になったか』『時計の針はなぜ右回りなのか』など。


報告

関根 智江 (NHK放送文化研究所 世論調査部 視聴者調査グループ研究員)

 

林田 将来 (NHK放送文化研究所 世論調査部 視聴者調査グループ研究員)

 


聞き手

滝島 雅子 (NHK放送文化研究所 メディア研究部 放送用語・表現グループ主任研究員)

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G 15:50~17:50 シンポジウム 東日本大震災から5年
“伝えて活かす”震災アーカイブのこれから

未曽有の大災害を記録し教訓を伝えようと多様なデジタルアーカイブが生まれました。震災から5年、アーカイブは今どのように活用されているのでしょうか。その可能性と課題は?震災アーカイブの「これから」を考えます。

パネリスト

今村 文彦 (東北大学災害科学国際研究所所長)

東北大学アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝」

専門分野は津波工学(津波防災・減災技術開発)、自然災害科学。東日本大震災復興構想会議検討部会、中央防災会議東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会などのメンバー。『防災教育の展開』編著、『東日本大震災を分析する』共著など。

小野 史典 (多賀城市総務部 地域コミュニティ課長)

史都・多賀城防災・減災アーカイブス「たがじょう見聞憶」

1987年入庁。企画課、財政経営担当、政策秘書担当などを経て現職。2013年4月から「防災・減災アーカイブス-たがじょう見聞憶-」の構築に取り組む。「伝えよう千年後の未来へ。」というキャッチフレーズのもと、過去や今を記録するだけではなく、教訓を未来へ伝え、防災・減災に役立つアーカイブの活用に奮闘中。

諏訪 康子 (国立国会図書館電子情報部主任司書)

国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(愛称:ひなぎく)

1991年入館。収集書誌部、関西館などを経て、2014年度より現職。関係機関との連携調整、デジタル資料収集などコンテンツの構築を担当。

渡邉 英徳 (首都大学東京システムデザイン学部准教授)

多元的デジタルアーカイブ「東日本大震災アーカイブ」

東京理科大学建築学科卒業設計賞受賞。博士(工学)。「ナガサキ・アーカイブ」「ヒロシマ・アーカイブ」「沖縄戦デジタルアーカイブ〜戦世からぬ伝言〜」を制作。著書に『データを紡いで社会につなぐ』など。2016年よりハーバード大学ライシャワー日本研究所客員研究員を兼務予定。

倉又 俊夫 (NHK知財センター チーフ・プロデューサー)

NHK東日本大震災アーカイブス

1989年入局。報道局などを経て現職。東日本大震災では、震災報道をライブストリームでネットに提供。「戦争証言アーカイブス」も担当。共著に『インタラクティブTV』『デジタルネイティブ』。


コメンテーター

吉見 俊哉 (東京大学大学院情報学環教授)

東京大学前副学長。社会学・文化・メディア研究専攻。著書『311情報学~メディアは何をどう伝えたか』、『アーカイブ立国宣言』で、デジタルアーカイブの重要性を提言。震災アーカイブの持続性に危機感を持つ。


報告・司会

山口 勝 (NHK放送文化研究所 メディア研究部 メディア動向グループ主任研究員)

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