放送メディア研究8

表紙
放送メディア研究8

『放送メディア研究』は、NHK放送文化研究所がテレビ放送開始50周年にあたる2003年に創刊した雑誌です。その第8号が完成しました。

今号のテーマは、「始動するアーカイブ研究~テレビ・ドキュメンタリーは何を描いてきたか~」です。
ようやく日本でも緒に就いたテレビ・アーカイブ利用の研究をとりあげました。総論に続いて、沖縄の本土復帰、日本の農村、60年代のヒューマン・ドキュメンタリー、中国の農村や韓国・朝鮮の表象、日本の戦争責任など、多様なテーマでドキュメンタリーの歴史を見つめた6本の論文と座談会を収録しています。

2011年3月10日発行

主な内容

特集・始動するアーカイブ研究~テレビ・ドキュメンタリーは何を描いてきたか~

  • テレビ・アーカイブ研究の始動にあたって

    丹羽 美之

  • 記録された沖縄の“本土復帰”

    ―「同化」と「異化」のはざまで―

    七沢 潔

  • NHK「明るい農村」の軌跡

    ―農地改革から自由化まで―

    伊藤 夏湖

  • ヒューマン・ドキュメンタリーの誕生

    ―NHK「ある人生」と1960年代―

    松山 秀明

  • 中国農村のテレビ的表象

    ―前進・秘境・改革・矛盾―

    解 明明

  • 韓国・朝鮮という<他者>イメージ

    ―1970~80年代の「転換期」―

    丁 智恵

  • 現代史ドキュメンタリーの展開

    ―「戦争責任」をめぐる番組の分析から―

    東野 真

  • コラム:NHKアーカイブス「学術利用トライアル研究」の試み

    阿部 康彦

  • 座談会:テレビ・アーカイブの課題と可能性

    秋山 浩之

    内海 愛子

    濱崎 好治

    藤田 真文

    丹羽 美之

  • 付録:公開されている番組一覧