『新辞典』の使い方 Q&A

Q2.
どのような語のアクセントが変わりましたか。また、アクセントを変える際に、何か根拠にしたものがあるのでしょうか。
A2.
アクセントが変わった語の中には、「熊」「わかめ」「ナレーター」「歩み寄る」「明るい」「眠たい」…などがあります。変更は、NHKアナウンサーを対象におこなった大規模な調査の結果にもとづいておこないました。

『新辞典』への改訂作業で、アクセントに変更があった語は約3,300語です。
(なお、“アクセントの変更”には、新しいアクセントを加えた「追加」、古いアクセントを削った「削除」、示していたアクセントの順序を変更する「順序変更」があります。)
以下は、そのいくつかの例です。

 旧版 新辞典
クマクマ, ク
わかめワカメ, ワカメカメ, ワカ
ナレーターナレーターナレーター, ナレーター
歩み寄るアユミヨル, アユミヨルアユミヨ
明るいアカルイアカルイ, アカル
眠たいネムタイネムタイ,ネムタイ
*便宜上、すべて『新辞典』のアクセント記号で、省略せずに示しています。

『新辞典』への改訂にあたっては、NHKアナウンサーを対象に、7年かけ手法や目的が異なる4回の調査をおこないました。特に、第2回、第3回の調査では、約5,500語についてアクセント調査をおこない、その調査結果をもとに、一語一語について、アクセントを変更するかどうかを検討しました。

詳しくは、『新辞典』の巻末「付録1・解説編」p.[2]~ 「Ⅰ この辞典で扱う発音とアクセントについて」と、下記の資料をご参照ください。

関連資料:

18年ぶりの改訂で誕生『NHK日本語発音アクセント新辞典』(『放送研究と調査』2016年7月号PDF)

動詞・形容詞のアクセントをめぐる現況『放送研究と調査』2016年8月号PDF

外来語のアクセントの現況『放送研究と調査』2016年10月号PDF

漢語のアクセントの現況『放送研究と調査』2016年12月号PDF

和語のアクセントの現況『放送研究と調査』2017年3月号PDF

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