文研ブログ

放送博物館

放送博物館 2016年12月22日 (木)

#59 NHK大河ドラマ "蔵出し"ポスター展

放送博物館 和田源二

NHK放送博物館は、大河ドラマや連続テレビ小説、NHKスペシャルなど、番組広報用にNHKが制作したポスターを多数所蔵しています。放送博物館では、来年1月に大河ドラマ第56作「おんな城主 直虎」の放送が始まるのにあわせ、歴代大河ドラマのポスターを一堂に展示します(会期:2017年1月17日~2月26日)。

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今回展示するポスターのうち最も古いのは第3作「太閤記」(1965年)です。豊臣秀吉を演じた緒形拳さんの野性味豊かな演技、第1回の冒頭で当時開業したばかりだった東海道新幹線の走行シーンを使うという斬新な演出などが視聴者の心をつかみ、大河ドラマの存在感を不動のものにした作品です。当時はモノクロ放送でしたが、ポスターはカラー写真で、緒形さん演じる秀吉(木下藤吉郎)の雄々しい笑顔と、寄り添う藤村志保さん(ねね役)の柔和な表情が好対照です。

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幕末から明治維新までを舞台に幕臣旗本の姉妹を描いた第5作「三姉妹」(1967年)は、岡田茉莉子さん・藤村志保さん・栗原小巻さんという3人の名優が武家の女性らしい気高い表情を見せているのが印象的なポスターです。

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このほか、第8作「樅ノ木は残った」(1970年)の吉永小百合さんの清新な笑顔、第21作「徳川家康」(1983年)の夏目雅子さん、第23作「春の波涛」(1985年)の松坂慶子さんの、いずれもあでやかな着物姿も必見です。ポスターの内容にも半世紀を超える時代の変遷が感じられます。初期のポスターがドラマのシーンを再現したような写真が多いのに対して、平成に入った頃から、ポスター独自の完成度を追求したものが増えてきます。

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足利尊氏役で鎧姿の真田広之さんを、ジーンズなど洋装の宮沢りえさんら3人の女性が囲むというユニークなデザインの第29作「太平記」(1991年)、モノトーンに近い薄い色調であたかも幕末に撮影した写真であるかのようなテイストの第47作「篤姫」(2008年)など、味わい深いポスターがめじろ押しです。

展示では、大河ドラマ全作品のタイトルバック映像もダイジェストでご覧いただく予定です。日本を代表する作曲家による歴代のテーマ曲とあわせお楽しみください。展示場は、放送博物館3階の企画展示室です。皆様のお越しをお待ちしております。

「NHK大河ドラマ “蔵出し”ポスター展」
2017年1月17日(火)~2月26日(日) 


NHK放送博物館

休館日 :月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は火曜日休館)、年末年始
入場料 :無料
開館時間:午前9時30分~午後4時30分
所在地 :〒105-0002 東京都港区愛宕2-1-1  
TEL  : 03-5400-6900

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(ホームページはこちら)  


 

放送博物館 2016年11月11日 (金)

#53 大河ドラマ「真田丸」:堺雅人さん・竹内結子さんの衣装を公開!

放送博物館 加藤 元宣

豊臣、徳川が対立し、緊迫した展開が続く大河ドラマ「真田丸」。番組タイトルでもある、大坂城の出城「真田丸」が築かれ、いよいよ明後日13日の放送では、両軍が「大坂冬の陣」で激突します!NHK放送博物館では、この「真田丸」の中で実際に使用した衣装を借り受け、先月から2階の「テレビドラマの世界」のコーナーで展示しています。テレビの画面では味わうことのできない、本物の衣装の圧倒的な質感をお楽しみください。

展示中の衣装は、主人公・真田幸村役の堺雅人さんが、信繁の頃に着用した裃(かみしも)と、茶々役の竹内結子さんが着用した打ち掛けです。いずれもこの写真のように、番組で登場したものですので、そのシーンを思い返される方がいらっしゃるかもしれません。

53-1111-11.jpg 真田幸村(信繁)役・堺雅人さん
53-1111-22.jpg 茶々役:竹内結子さん 

放送博物館では、大河ドラマの魅力を身近に味わっていただこうと、2006(平成18)年10月から、このような衣装展示を始めました。現在の「真田丸」の前は、1987(昭和62)年放送の「独眼竜政宗」から、勝新太郎さん演じる豊臣秀吉の胴服・袴、2015(平成27)年放送の「花燃ゆ」から、田中麗奈さん演じる毛利安子の小袖・打掛けを展示していました。これまでの展示では、放送終了後の番組の衣装も多かったのですが、今回は、放送中の「真田丸」の衣装をご覧いただくことになりました。年末の最終回に向けて、一層番組をお楽しみいただくきっかけになればと願っています。

また、「衣装は、見るだけではつまらない。身につけて、あの時代のあの主人公になってみたい」という、みなさまの切なるご要望にお応えする装置もご用意しています。その名も、「バーチャルなりきり体験」というデジタルディスプレーです(今回展示の、「真田丸」の衣装コーナーに設置しています)。

53-1111-3.png あなたもあの時代のあの主人公に! 「バーチャルなりきり体験」

これは「モーションピクチャー」という技術を利用したもので、このディスプレーの前に立つと、衣装を身につけている様子が合成されて画面に映し出されます。手足を動かすと衣装も一緒に動きますし、小さいお子さんですと、体の大きさに合わせて衣装も小さくなります。こちらでは、たとえば、2010(平成22)年放送の「龍馬伝」の、福山雅治さん演じる主人公・坂本龍馬や、2008(平成20)年放送「篤姫」のヒロイン、宮﨑あおいさん演じる天璋院篤姫の衣装で、「なりきり体験」をお楽しみいただくことができます。来館の際には、ぜひ体験なさってみてください。

このほか、これまでの大河ドラマの映像を見たり、テーマ音楽を聴いたりすることのできるタッチパネル・ディスプレーも、館内の隠れた人気スポットになっています。

現在展示中の「真田丸」の衣装は、来年の3月末日までご覧いただくことができます。
「大坂冬の陣」そして「大坂夏の陣」と、ますます目が離せなくなる「真田丸」にご期待いただくとともに、大河ドラマの魅力を身近に体感することができる、飛び切りの展示が満載のNHK放送博物館に、どうぞお立ち寄り下さい。


NHK放送博物館

休館日 :月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は火曜日休館)、年末年始
入場料 :無料
開館時間:午前9時30分~午後4時30分
所在地 :〒105-0002 東京都港区愛宕2-1-1  
TEL  : 03-5400-6900

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放送博物館 2016年11月02日 (水)

#51 テレビ機器にみる放送の歩みとこれから

放送博物館 福田 勝

優れたテレビ番組や、テレビに関連するさまざまな業績に対して贈られる「エミー賞」。アメリカのテレビ芸術科学アカデミーが主催し、今年で68回を数えます。ドラマなどの作品賞、俳優賞、監督賞などさまざまな部門がありますが、放送技術の分野で貢献をした企業や団体に贈られる「フィロ・ファンズワース(Philo T Farnsworth)賞」に、NHK放送技術研究所(以下、技研)が選ばれました。この賞は、これまで主にアメリカの大手メディアや企業が受賞しており、アジアからは初めての受賞になります。

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エミー賞 技術部門 授賞式
(10月26日 アメリカ・ハリウッド)

今回の受賞は、東京オリンピック(1964年)の際の日米衛星中継、ハイビジョン、そしてスーパーハイビジョンの研究開発など、技研が手がけてきた放送技術の数多くの成果が評価されたものですが、NHK放送博物館では、テレビカメラなど、これまで技研が開発したさまざまな機器を、一堂にご覧いただくことができます。みなさんも、当館で、放送技術からみたテレビの歩みをたどってみませんか。

まず、博物館2階の「テーマ展示ゾーン」には、東京オリンピックの開催にあわせて開発した機器と、衛星中継(当時は「宇宙中継」と呼ばれていました)の資料や写真を展示しています。中でもひときわ目を引くのが、カラー放送用の大きなカメラ(2IO分離輝度方式カメラ、1964年製)です。カラー映像を、カラーテレビはもちろんのこと、当時ほとんどの家庭で視聴されていた白黒テレビでも美しく映し出せるように開発しました。このカメラで、東京オリンピックの開会式を撮影したのですが、その映像も会場で一緒にご覧いただくことができます。

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1964年 東京オリンピック開会式 カラーカメラ

3階の「ヒストリーゾーン」に展示しているのは、初代・スタジオ用ハイビジョンカメラHDCC-4(1982年製)です。今では、テレビ放送のスタンダードになってしまったハイビジョンですが、その開発は、まさに東京オリンピック開催の1964年から始まりました。人間の視覚特性を細かく分析し、ハイビジョン画面の9:16という縦横の長さの比も、この研究から生まれました。開発当時、初めてハイビジョンの映像を見た人は、誰もがその美しさに目を奪われました。
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1982年 スタジオ用 ハイビジョンカメラ第1号

「ヒストリーゾーン」の最後に並んでいるのが、これからのテレビとして今年8月から試験放送を開始した、8Kスーパーハイビジョン(SHV)の第一号カメラ(2002年製)です。8K対応の最初のカメラということで重量は80kgもありますが、開発から十数年が経ち、今では小型化が進んでいます。このスーパーハイビジョンの映像は、中2階の「愛宕山8Kシアター」でご覧いただけます。臨場感あふれる22.2chの音声とともに、迫力のある映像を体感なさってみてください。

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2002年 8Kスーパーハイビジョンカメラ第1号

 
1964年の東京オリンピックをきっかけに、テレビの技術は大きく進歩しました。そして4年後の2020年、あらためて迎える東京オリンピック・パラリンピックの頃には、どのようなテレビを楽しめるようになっているでしょうか。どうぞ秋の一日、NHK放送博物館で、時代を切り取りこれまでテレビの映像を送り出してきたさまざまな機器に触れながら、4年後のテレビを夢みるひとときをお過ごしになってみてください。


NHK放送博物館

休館日 :月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は火曜日休館)、年末年始
入場料 :無料
開館時間:午前9時30分~午後4時30分
所在地 :〒105-0002 東京都港区愛宕2-1-1  
TEL  : 03-5400-6900

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放送博物館 2016年09月30日 (金)

#46 企画展「NHKアナウンサーヒストリー~ことばへの飽くなき挑戦~」へどうぞ!

放送博物館 和田源二

「JOAK、JOAK、こちらは東京放送局であります。」1925(大正14)年3月22日、東京・芝浦の仮放送所から京田武男アナウンサーの第一声が発せられてから91年。アナウンサーは放送の伝え手として常に最前線に立ってきました。NHK放送博物館では6月14日(火)から、NHKアナウンサーの歴史をたどる企画展NHKアナウンサーヒストリー~ことばへの飽くなき挑戦~」を開催しています。

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展示は、アナウンサーが全く新しい職業だった黎明期の試行錯誤の跡に始まり、「名アナウンサーの時代」と呼ばれるラジオ興隆期、テレビ初期のアナウンサーのテレビアナウンス研究、多様化する番組で活躍したアナウンサー群、アナウンスを時代の要請に応えるものとするため仕事のあり方を見直してきた跡と、それぞれの時代を追いながら映像・文献資料・アナウンサーゆかりの品などで構成しています。また、会場中央には1964年東京オリンピックの実況録音集、聖火入場のテレビ・ラジオの実況コメントの比較など、「ことば」を生業とするアナウンサーが何をどんなことばで伝えてきたのかに的を絞っています。

ラジオ時代の展示で最もボリューム感のあるのは、不世出の名アナウンサーと呼ばれた和田信賢関連の展示です。ヘルシンキ・オリンピック実況で現地に入りパリで客死した和田から届いた最後の手紙、太平洋戦争中、千島列島北部の日本軍最前線基地の様子をリポートした際の和田の日記などです。和田の死後NHKは「和田賞」を制定し、放送番組の向上に功績のあった職員や出演者を毎年表彰していました。1954年の第2回で授賞したのが1942年同期入局で、のちに紅白歌合戦の司会などで活躍した高橋圭三と宮田輝の2人です。実はこの企画展が始まった後で、この時高橋圭三に贈られた記念の盾が、高橋が設立し今も放送界に人材を送り続けている圭三プロダクションの事務所で見つかり、寄贈を受けることが出来ました。授賞した2人が盾を持ち並んで撮影した貴重な写真も寄贈して下さいました。

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このほか、鈴木健二・後藤美代子・山川静夫・加賀美幸子・山根基世といったアナウンサーが、テレビ時代の多様な番組において新しい表現に挑み放送の発展に寄与してきた歩みを、映像やゆかりの品で振り返っています。また、時代に応じ仕事のあり方を見直してきたアナウンス室の取り組み、ことばによる表現を磨くための日頃の研鑽の様子もご紹介しています。

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来館されたお客様からは、「この展示を見たかったから放送博物館に来た」「展示内容がバラエティーに富んでいて見応えがある」「時間がなく全てを見られなかったのでもう一度来る」「アナウンサーの歴史はNHKの歴史そのものだということが良くわかった」など、スタッフにお褒めのことばを寄せて下さいました。
このようにご好評を頂いたため、当初9月までの開催予定を12月まで延長することに致しました。 企画展「NHKアナウンサーヒストリー~ことばへの飽くなき挑戦~」は、12月18日(日)まで引き続き開催致します。是非お立ち寄り下さい。

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NHK放送博物館

休館日 :月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は火曜日休館)、年末年始
入場料 :無料
開館時間:午前9時30分~午後4時30分
所在地 :〒105-0002 東京都港区愛宕2-1-1  
TEL  : 03-5400-6900

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放送博物館 2016年08月05日 (金)

#39 リオ五輪の熱闘観戦は、NHK放送博物館「愛宕山8Kシアター」でどうぞ!

計画管理部(計画) 渡辺誓司

いよいよ、あす6日(日本時間)に開幕するリオデジャネイロオリンピック。4年に1度のスポーツの祭典が、南米・ブラジルで17日間にわたって開催されます。NHKでは、連日の熱戦をテレビ・ラジオのすべての放送波やインターネット中継でお伝えしますが、国内の6つの会場では、次世代・高画質テレビ「8Kスーパーハイビジョン」による、パブリックビューイングを実施します。その会場のひとつ、NHK放送博物館「愛宕山8Kシアター」の大画面映像で、あなたも、世界最高峰のアスリートたちが繰り広げる感動の瞬間に立ち会ってみませんか。

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「8Kスーパーハイビジョン」の特徴は、何よりも、きめ細かな美しい映像です。現行のハイビジョンの16倍も多い画素によって、超高精細な映像を映し出すことができます。スーパーハイビジョンは、今月1日からBSで試験放送を開始していますが、「愛宕山8Kシアター」では、200インチの大型スクリーンの迫力ある画像に、22.2マルチチャンネルの立体的な音響が加わり、まるでオリンピックスタジアムで観戦しているかのような、圧倒的な臨場感を味わうことができます。

今回、開会式、閉会式をはじめ、日本時間で午前中に行われる競泳、陸上競技の一部を生中継でご覧いただけます。また、柔道、バスケットボール、サッカーは、録画映像でお楽しみいただけます。開会式と閉会式の観覧は、事前にインターネットでお申し込みいただく必要がありますが(開会式の申し込みは終了、閉会式の申し込みは8月7日まで 終了しました)、
そのほかの競技は、下の番組表のように、休館日の8日と15日を除いて、入場無料で自由にご覧いただけます。

「愛宕山8Kシアター」パブリックビューイング 番組表
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※放送スケジュールは変更する場合があります。詳しくはこちら

また、「愛宕山8Kシアター」のリオデジャネイロオリンピックの感動の後にお寄りいただきたいのが、放送博物館3階で開催中の企画展「NHKアナウンサーヒストリー~ことばへの飽くなき挑戦~」(12月18日まで)です。日本で放送が始まって91年、言葉を通じて情報を届けるスペシャリストであるアナウンサーの歩みを、報道、スポーツ、芸能などの番組とともに振り返ります。
1964年の東京五輪の聖火入場の実況などオリンピックイヤーにちなんだ貴重な音源をはじめ、高橋圭三、宮田輝ほか往年のアナウンサーの名調子にも触れることができます。夏休みの自由研究の宿題にお役立ていただけること、請け合いです!

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放送博物館のある愛宕山は、都心にありますが、8月に入って蝉時雨が真っ盛りです。スーパーハイビジョンは、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年には、本格的な普及が期待されています。その未来に先んじて、真夏の暑さにも増して熱いリオデジャネイロオリンピックの感動を、ぜひ「愛宕山8Kシアター」で体感なさってみてください。

                                                                     

NHK放送博物館
「愛宕山8Kシアター」で、リオデジャネイロオリンピックのパブリックビューイングが開催される期間(8月6日~22日)のご案内です。
休館日:8月8日(月)・15日(月)
    ※8月22日(月)は開館しますが、4階は休場となります。
開館 :午前9時30分~午後5時(「愛宕山8Kシアター」は午前10時から)
    ※ただし、開会式が行われる8月6日(土)と閉会式の8月22日(月)は、開館は午前7時30分、「愛宕山8Kシアター」は午前8時~午後5時(開会式と閉会式の観覧は要申し込み。なお、開会式の申し込みは終了、閉会式の申し込みは8月7日まで 終了しました。)
所在地:東京都港区愛宕2-1-1  

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放送博物館 2016年05月13日 (金)

#26 冨田勲さんのシンセサイザー

メディア研究部 中尾益巳

今月5日、作曲家でシンセサイザー奏者の冨田勲さんが逝去されました。謹んで哀悼の意を表します。今回のブログでは、冨田さんとNHKとの関わりと、放送博物館で展示している冨田さんの貴重な“遺品”を紹介します。

冨田さんは、平成12年度(2000年度)NHK放送文化賞という賞を受賞しています。それまでに数多くの番組のテーマ音楽を作り、放送文化の向上に寄与した功績を讃えたものです。

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冨田勲さん(2001年3月  NHK放送文化賞受賞式)

では、そのたくさんのテーマ音楽の一部を見て(聞いて)みましょう。
まずは大河ドラマ。大河ドラマの第1作である「花の生涯」(1963年)をはじめ「天と地と」(1969年)、「新・平家物語」(1972年)、「勝海舟」(1974年)、「徳川家康」(1983年)と5本も。これは池辺晋一郎さんと並んで最多です。
ニュース番組では夜の「ニュースセンター9時」、朝の「ニュースワイド」など、毎日テレビから流れていた音楽も手がけました。
そして1963年から18年半続いた紀行ドキュメンタリー番組「新日本紀行」。番組の記憶はなくても、このメロディに聞き覚えのある方はたくさんいると思います。
http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010176_00000

そしてたぶん、誰もが一度は耳にしたことがある超有名な曲と言えば、これでしょう。
http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009020001_00000
1957年に始まった「きょうの料理」。なんと60年近くも放送され、今も続いています。これから先も不滅のメロディとなるでしょう。

NHKの番組だけでなく、手塚治虫原作のアニメ「ジャングル大帝」のテーマ曲や「たそがれ清兵衛」など山田洋次監督の映画音楽と、数多くの音楽を世に出して来た冨田さんですが、電子音楽の草分けとしても知られ、世界的に高い評価を受けています。
その第1作が、1974年に発表したアルバム「月の光・Snowflakes Are Dancing」です。まだ日本では電子音楽やシンセサイザーという言葉が一般的でなかった時代、巨大なアナログシンセサイザーを用いてクラシック音楽を演奏したこの作品は、アメリカを代表するヒットチャート、ビルボードのクラシック部門で1位となり、日本人として初めてグラミー賞にノミネートされました。
そしてその演奏に使われた貴重なシンセサイザー「MOOGⅢ」が、NHK放送博物館に展示されています。放送文化賞を受賞された方々のゆかりの品を展示するコーナーで見ることができます。
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冨田さんが使用した「MOOGⅢ」(NHK放送博物館)

無数のつまみによって電気的に音を作り、加工・調整していくこの機械。キーボードは展示されていないので、“楽器”には見えないかもしれません。しかしこの後、喜多郎(NHK特集「シルクロード」のテーマなど)やYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)などによって発展していく日本の電子音楽の原点となったのは、間違いなくこのシンセサイザーと冨田勲さんです。音楽史に欠かせない一品をぜひご覧ください。

なお、5月末にはNHKのテレビやFMで冨田勲さんの追悼番組が放送されます。最近は「初音ミク」ともコラボしていた冨田さんの、幅広い音楽の世界を味わうことができます。
http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=05692

                                                                     

NHK放送博物館

休館日    :原則として月曜日、年末年始
入場料    :無料
開館時間:9:30 - 16:30
所在地    :東京都港区愛宕2-1-1  

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放送博物館 2016年03月29日 (火)

#19 愛宕山の桜がそろそろ見頃です。

計画管理部(計画)東山一郎

NHK放送博物館が1月30日にリニューアルオープンしてから、早いものでもう2か月です。すでに2万人を超える多くの方々にご来館いただいています。

放送博物館がある愛宕山は、東京23区内にある自然の山として最も高く(標高25.7m)、1925年にラジオ本放送が始まった“放送のふるさと”ですが、実は桜の名所としても知られています。
ですから愛宕山に、そして放送博物館にお越しになるには、いま絶好の季節を迎えているのです。

そこで今回は「愛宕山の桜」にちなんで、放送博物館の所蔵資料から2点ご紹介しますね。
(残念ながら2点とも展示はしておりません。ごめんなさい。)  
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左の浮世絵は、三代目歌川広重による「
東京開華名所図絵之内 芝あたご下」で、明治初期の作品です。桜の名所としての歴史が意外に古いことがわかります。(山頂にある愛宕神社に登るこの階段は「出世の石段」と呼ばれ有名です。)
右は、昭和初期のJOAK
(東京中央放送局)の資料(絵葉書セットの表紙部分)です。ラジオ放送用の鉄塔が立つ愛宕山に、桜のデザインがほどこされています。

そんな愛宕山の桜の、最新情報はこちら。今日のお昼に撮影した写真です。
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左が放送博物館入口前の桜
五分咲きくらいですかね。
右側は愛宕神社側の桜です。こちらはまだまだこれからという感じです。

放送博物館入口前の桜は満開になるとこんな感じです。(写真は、「NHK放送博物館60年特別展」で展示中のもの)
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今週末、来週くらいが、桜の見頃かと思いますので、ぜひこの機会に愛宕山に足を運んでみてください。そして、愛宕山と放送の歴史が盛りだくさんの放送博物館をあわせてぜひご覧ください。入場無料です。(「NHK放送博物館60年特別展」は3階企画展示室で開催中! )

なお、文研が刊行している「放送研究と調査」4月号(今月号から表紙のデザインが変わりました!)では「リニューアル!NHK放送博物館」の特集記事を掲載しています。元NHKディレクターの相田洋さんが展示を観覧しながら語る放送史エピソードも興味深いので、こちらもお読みいただけると嬉しいです。

放送博物館の所在地や開館時間は下記のとおりです。
                                                                                                                                                            

NHK放送博物館
休館日    :原則として月曜日、年末年始
入場料    :無料
開館時間:9:30 - 16:30
所在地    :東京都港区愛宕2-1-1 

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放送博物館 2016年02月02日 (火)

#4 放送博物館リニューアル! 主な展示をご紹介

メディア研究部(メディア史研究) 村上聖一

約1年かけてリニューアルを進めてきたNHK放送博物館が1月30日(土)にオープンしました
写真は当日午前9時半のオープン直前の様子です。小雨が降るあいにくの天気になりましたが、
開館を待ちかまえる人たちが並んでいました。
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フロアごとの展示構成は、放送博物館のホームページをご確認いただくとして、
今回は展示からいくつかピックアップしてご紹介しましょう。

1階の入口を過ぎてやや進みますと、大きな絵巻物のような画面が目に入ってきます。
これは、放送の歴史をイラストで紹介する「放送歴史絵図」です。
1928年に始まったラジオ体操、1964年の東京オリンピックなど、タッチパネルに触れると画像や映像が映し出され、
当時の放送の様子を知ることができます。
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2階は、「テレビドラマの世界」「オリンピックの感動を伝える」「NHKと音楽」「子ども番組がいっぱい」
4つのテーマで構成されています。写真は紅白歌合戦を紹介するコーナーです。
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子ども番組のコーナーには、おなじみの(懐かしの?)キャラクターが並んでいます。
右は1982年から1992年まで放送された「にこにこ、ぷん」。
『おかあさんといっしょ』の中で最も長く活躍したキャラクターたちです。
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2階には放送体験コーナーもあります。
ここでは、ニュースや気象情報がどのように放送されているのかを、
キャスターやディレクター、気象予報士といった役割を分担しながら、体験することができます。
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3階は歴史展示のコーナーです。
過去の映像がちりばめられた「ヒストリーゲート」をくぐり、コーナーを巡っていくことで、
1920年代から現在に至るまでの90年余りの放送の歴史を振り返ることができます。
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展示では、ラジオ放送の草創期に使われていたマイクや、
1945年の「玉音放送」の収録の際に使用された録音盤など、貴重な資料が並んでいます。
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また、家庭へのテレビの普及が進んだ1960年代のお茶の間を体感していただけるようなコーナーも設けました。
こうした「体感」コーナーをあちこちに配置しているのも、今回のリニューアルで変わった点です。
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今回はごく一部しかご紹介できませんでしたが、
放送の多様な歴史を反映して、展示はバラエティに富んだものになっています。
ぜひ一度ご覧ください。

放送博物館の所在地や開館時間は次のとおりです。
                                                                                                       

NHK放送博物館
休館日    :原則として月曜日、年末年始
入場料    :無料
開館時間:9:30 - 16:30
所在地    :東京都港区愛宕2-1-1 
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放送博物館 2016年01月29日 (金)

#3 愛宕山の放送博物館、リニューアルオープン!

計画管理部(計画)東山一郎

去年2月からリニューアル工事を行ってきたNHK放送博物館(東京都港区愛宕)が、
いよいよ1月30日(土)にオープンします。
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今回のリニューアルでは、歴史展示(3階)とドラマ・音楽などのテーマ展示(2階)を見やすく一新し、
3万点を超える資料から厳選した500点余りを展示するとともに、 “体験”型の展示を充実させました。
館内のホールも“究極のテレビ”8Kスーパーハイビジョンを体感できる「愛宕山8Kシアター」に生まれ変わりました。
放送の過去・現在・未来を幅広い世代の方々に感じ取っていただければと考えています。

展示がどのように変わったかは、まずは博物館で実際にご覧いただくことにして、
きょうは放送博物館と愛宕山の歴史を簡単にご紹介します。
0129-1-2.jpg 東京放送局(愛宕山)局舎模型

日本で放送が始まったのは、1925(大正14)年3月22日。
当初は東京・芝浦の仮放送所からラジオ放送が行われていましたが、
ほどなく同年7月には愛宕山で本放送が始まり、愛宕山は“放送のふるさと”と呼ばれるようになりました。
(ちなみに、港区にある愛宕山は標高25.7m。東京23区内の自然の山では最高峰です)


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左の写真は開局当時の東京放送局です。
2本の大きな鉄塔に挟まれた建物には、JOAKの文字が見えます。
この愛宕山では、2・26事件(1936年)の際には放送局が襲われるかもしれないということで、
騎兵隊に警護されるといった出来事もありました(写真右)。
愛宕山からの放送は、1939年に東京・内幸町の放送会館に移転するまで14年余り続きました。

戦後、この旧JOAK局舎は占領軍に接収されましたが、
占領終結後の1955年2月、文研が目黒から移転してきました。
そして文研が約1年間かけて準備し、翌年3月に開館したのが放送博物館です。
写真は開館直後の展示室の様子です。
開局当時の建物が生かされ、アーチ型の間仕切り壁や小さな窓が時代を感じさせます。

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この東京放送局の旧局舎が建て替えられて、現在の建物になったのが1968年のことです。
リニューアル後も、放送博物館はこの建物を生かして展示を行っていきます。
20160129-7-1.jpg 1968年竣工時の放送博物館

0129-7-2.jpg  現在の放送博物館

放送博物館の所在地や開館時間は次のとおりです。
リニューアルオープンは1月30日(土)午前9時30分です。どうぞお越しください!
                                                                                                        
NHK放送博物館
休館日    :原則として月曜日、年末年始
入場料    :無料
開館時間:9:30 - 16:30
所在地    :東京都港区愛宕2-1-1 
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(ホームページはこちら)  

                                                                                                        


来週のブログでは、リニューアルオープン後の放送博物館の様子をお伝えするとともに、
展示からいくつかピックアップしてご紹介します。
 

放送博物館 2016年01月20日 (水)

#1 文研ブログ、始めます! 

メディア研究部・中尾益巳

みなさん、はじめまして。文研ブログです。

と言っても、このブログを読んでいるどれだけの方が
この「文研」についてご存知なのかわからないので、まずは自己紹介をします。
文研の本名は、NHK放送文化研究所。実は誕生はかなり古く1946年。
太平洋戦争が終わった翌年に作られ、今年でちょうど70年を迎えます。
そしてその文研が何をやっているのかと言うと…
非常に多岐に渡るのでこの場で全てを説明することは不可能です。
と言うか、それをお知らせするためにこのブログを作った訳なので、
皆さんにはこのブログをボチボチ読んでいただきながら
「ブンケンってどんな人がどんなことやってるの?」ということを知っていただければ幸いです。
で、とりあえず、皆さんにお知らせしたいことが3つあります。

その1)このホームページが新しくなりました!

文研の設立70周年を記念して?という訳ではないのですが、結構リニューアルしています。
と言ってもこれまでこのページをご覧になった方はそれほど多くはないかもしれませんが・・・。
遅ればせながらスマホ対応にしたり(まだ一部ですが)、
検索の仕方を改善したりと、ちょっと使いやすくなっていると思います。
そしてそのリニューアルの目玉として?新しく作ったのがこのブログです。

その2)NHK放送
博物館が新しくなります!

文研NHK放送センターのある渋谷ではなく、港区愛宕にあります。
そしてその近くの愛宕山(自然の地形の山としては東京23区内で最高峰 標高25.7m!)
頂上にあるのがNHK放送博物館
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かつて初期のラジオ放送所だったこの地では、
放送の歴史や古くからの機材、番組ライブラリーを公開してきましたが、
このほど展示を一新し、1月30日にリニューアルオープンします。
博物館ホームページはこちらですが、このブログでも見どころをご紹介していきます。

その3)文研フォーラムが開かれます!

文研が行っている放送やメディアに関する研究や世論調査などの成果は
月刊誌「放送研究と調査」(通称“月報”)や「NHK放送文化研究所年報」(もちろん“年報”)で
発表しています。このほか毎年春には公開の研究発表会を開いています。
それが「文研フォーラム」です。
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開催は3月1日(火)〜3日(木)で参加無料です。2月2日から参加受付が始まります。
詳しくはこちらをご覧ください。プログラムの内容はこのブログでもご紹介。
発表やシンポジウムの担当者が見どころをPRしますので、
興味を持った方は是非お申込み下さい。

このブログ、文研の研究員が交代で書き、週2回を目処に更新していきますが、
みんなが忙しい場合は、一応ブログ編集長の私、中尾が担当します。
ではこれからどうぞよろしくお願いいたします。