文研ブログ

文研フォーラム 2021年02月08日 (月)

#304 文研フォーラム 『新「再放送」論』は3月5日!!

メディア研究部(メディア動向) 大髙 崇


3月3~5日、初のリモート開催となる「文研フォーラム」で、再放送について議論いたします。
5日午前10時からのプログラムH 「新『再放送』論 コロナ禍緊急意識調査 × “放送の価値” 再定義」です。

これまでもこのブログで触れてきましたが、コロナ禍でテレビは再放送や過去番組のリメイク版の放送が増え、インターネット上でも話題になりました。(過去のブログ投稿は、#286#291#294をご参照ください)

新しい情報、“今”を伝えるのが第一の使命だといえる放送局もコロナ禍で番組制作が滞る大ピンチに! 危うし、テレビ!!
・・・ではあるものの、いやちょっと待てよ。

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過去の名作がテレビで蘇ったことに、視聴者から「待ってました!」「もっと見たい!」という歓迎の声も多かったのも事実。つまりは、番組を見逃した人、もう一度見たい人が改めて視聴できるサービスをもっと手厚くすることも、今後の放送局に求められる大きな役割なのではないか? 
そして、どんな番組を、いつ、どのようなタイミングで見られるとよいのか?
新しい番組と、過去の番組は、放送の中でどう「共存」すべきなのか?
それを見極めることで、未来に向けた新しい“放送の価値”が発見できるのではないか!?

ということで、“新「再放送」論”と銘打ち、90分、語り合います!
(今頃になって、タイトル大きく出過ぎたかな、と怯むこともありますが^^;・・・負けるもんか!)

昨年秋に実施した再放送に関するWEBアンケート調査の結果などをもとに討論しますが、ゲスト登壇者には、テレビ界、学界、アーカイブの世界で活躍する、いずれも若い世代の方々にお願いしました。

★BSテレ東・編成局に勤務しながら漫画家としても活躍する異才・真船佳奈さん。
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★十年以上テレビを持たない生活をしてきたという、『テレビ離れ』世代のメディア学者・滝浪佑紀さん。
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★地域の家庭に眠る「8ミリフィルム」を発掘・収集し、そこに新たな価値を見出す映画監督・石川友美さん。
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放送・通信を取り巻く環境が激変している中で、未来の放送のあり方を、若い論客たちにたくさん語っていただきます。

テレビのジャンルは多種多様で、好きな番組も人それぞれ。簡単に「はい、これが答えです」とはいかないでしょう。
しかし、テレビ放送開始からまもなく70年になります。NHKでは1980年代後半から体系的に番組の保存に取り組んでいます。またそれ以前の番組も、かろうじて廃棄を免れたり、視聴者などから録画テープの寄贈を受けたりして、保存されている過去番組は膨大な数になります。見られないままでは、もったいない。

たくさんの方がこのプログラムにご参加いただき、一緒に考える場となればと思っています。
お申込み、お待ちしております!

『放送研究と調査』2月号の論文で調査結果の一部を掲載しています。こちらもぜひご一読ください。

↓↓文研フォーラムの詳細はこちらから、2/1(月)~2/24(水)申し込み受け付け!
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