#115 デモサイトを会場で限定公開:デジタル特別展「東日本大震災 伝え続けるために」という試み
メディア研究部(メディア史研究) 東山一郎
メディア研究部(メディア動向) 入江さやか
東日本大震災プロジェクト事務局 三森 登
展覧会そのものをデジタルアーカイブ化することはできないだろうか?
NHK放送博物館(東京・港区)で昨年3月から9月まで開催した特別展「東日本大震災 伝え続けるために」の展示内容をデジタルアーカイブ化する試みを現在進めています。この試みの途中経過として、デジタル特別展「東日本大震災 伝え続けるために」と名付けたデモサイトをNHK文研フォーラム2018(3月7~9日 東京・千代田放送会館)の会場内で限定公開します。
特別展「東日本大震災 伝え続けるために」は、震災の記憶を風化させてはいけないという思いのもと、震災報道に関わった職員の手元や東北の各放送局に残されていた資料を収集し、NHKが保存する映像や写真資料、記者・カメラマンなどに綴ってもらった手記、そしてニュース送出卓などの立体物を加えて構成し、実施したものです。
特別展終了後、収集した資料や展示物の保存・活用について話し合うなかで、「デジタルミュージアム」的なものはできないだろうかという声が上がりました。映像や文書そのものの保存とデジタルアーカイブ化は行われていても、展示やイベントという「情報のパッケージ」まるごとの保存・アーカイブ化はあまり例がないように思えました。展示構成ほぼそのままに、展示の疑似体験ができるようなサイトができないだろうか。まずは、NHKのイントラサイトとして作ってみよう。これが、今回の試みのスタートでした。
このブログを書いている時点では、下図のような感じのデザインのサイトになりますよ、としかお伝えできませんが、文研フォーラムの会場では、出来たばかりのデモサイトを公開する予定です。
制作途上のデモサイトとなりますが、みなさまのご意見をいただき、より良いものに仕上げていければと考えています。
文研フォーラム開催中は、千代田放送会館の1階で下記の時間帯にご覧いただけます。ぜひお越しください。
・3月7日(水)15時~(17時ごろ)
・3月8日(木)12時~(16時ごろ)
・3月9日(金)12時~(17時ごろ)