#405 『デジタル化でニュースやメディアはどう変わる?』
メディア研究部(海外メディア)税所玲子
「日本人は、なぜツイッターでこんなに匿名が多いのか?」
2015年、英オックスフォード大学にあるロイタージャーナリズム研究所のフェローとなった私が、初日のセミナーで投げかけられた質問でした。
「え・・・?ツイッターって匿名が普通じゃなかったの・・・?」
実は日本人の匿名率は75.1%。アメリカの35.7%、韓国の31.5%に比べてかなり高い水準 だったことを私は知らなかったのです。
日本では当たり前のことが、外国ではそうでないという、実に当たり前のことを実感する。
そのことで他者を知り、自分を知る。国際比較のだいご味はまさにそこにあります。
ロイタージャーナリズム研究所は、デジタル化の波にもまれ新たな活路を見出そうと模索するメディアの姿を、世界の国々のデータの中から読み解き「デジタルニュースリポート」にまとめています。2022年はNHK放送文化研究所が日本についてのデータの分析を試みました。
「日本人のエンゲージメントは低い?」
「インフルエンサーは過大評価されている?」
こうした疑問を2022年7月28日の文研フォーラム、『「ニュース」「メディア」はどう変わる?』で、3人の経験豊富なジャーナリストにぶつけてみます。
参加いただくのは、元共同通信の記者で、現在は専修大学でジャーナリズムの講義を担当する澤康臣さん、信濃毎日新聞のメディア局長の井上裕子さん、NHK報道局でSNSを駆使して情報取材を手がける足立義則さんです。
皆さんからの質問にもお答えいただき、議論の中から日本のメディアの現在地と、未来に向けてのヒントを探りたいと思います。
ぜひ、ご参加ください!
総務省 平成26年情報通信白書
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/html/nc143120.html
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