文研ブログ

2021年2月 1日

文研フォーラム 2021年02月01日 (月)

#299 コロナ禍の中の家庭学習で、デジタルメディアやオンライン授業はどのように利用されているのか

メディア研究部(番組研究) 渡辺誓司


 いまだ終息の気配がみえない新型コロナウイルスの感染拡大は、教育の分野にも大きな変化をもたらしました。そのひとつが、学校からのオンライン授業の配信です。各家庭で子どもたちが学習できるように、昨年春の休校期間中から配信が進みました。このような、家庭でインターネットを利用して学習を行う取り組みは、子どもたちの家庭学習をどのように変化させたのでしょうか。3月3日(水)開催の文研フォーラムのプログラムB「“コロナ時代”の家庭学習とメディア利用」では、昨年秋から冬にかけて中学・高校生の親子を対象に行った調査の結果を交えながら、オンライン授業をはじめとする、コロナ禍における家庭学習とデジタルメディアの利用に注目します。

 そもそもオンライン授業は、コロナ禍前にも、学習塾や予備校などでも行われていましたが、その利用は一部に限られていました。休校期間中に、必ずしもすべての学校がオンライン授業に対応できたわけではありませんでしたが、学校教育における新たなデジタルメディアの利用と位置づけることができるでしょう。その後、子どもたちが登校できるようになり、対面の授業が再開されてからも、家庭学習向けに、あるいはさまざまな事情で登校できない子どもたちに向けてなど、オンライン授業の配信を継続している学校もみられます。

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 文研が中高生に行った調査で、休校期間中のオンライン授業について尋ねたところ、その形態は、大きく2つのタイプに分かれました。授業を行う先生と、インターネットを通して家庭にいる生徒とが同時につながっていて、例えば授業中に先生とのやり取りもできる「リアルタイム型」と、先生の授業を事前に収録した動画が配信されて、指定された時間や自分の都合のよい時間に視聴する「録画授業型」です。
 「リアルタイム型」の場合、わからないところがあればその場で先生に質問できたり、画面を通してクラスメイトの顔も見られたりしたこと、多くが時間割に従って配信されたため、生活のリズムを崩さずに勉強できたことが全体的に好評でした。一方、「録画授業型」は、自分の都合やスケジュールにあわせて視聴できたり、一度の視聴で理解できない箇所は繰り返し視聴できたりした半面、意識的に時間管理をして学習することが必要で、自律的に学習ができた生徒とそうでなかった生徒との間で受け止めに差がみられました。
 国は、すべての小中学生に1人1台の端末を整備する「GIGAスクール構想」を進めていましたが、その達成時期も、当初予定されていた2023年度から今年度末に前倒しされました。自分の端末を学校から家庭に持ち帰り、家庭でオンライン授業を受けやすくなる環境の整備が進んでいるといえます。コロナ禍の中で始まったオンライン授業という新しい学びは、これから子どもたちの家庭学習においてどのように利用され、学びに役立てられるのでしょうか。

0201-2.PNG 当日は、オンライン授業についてだけでなく、スマートフォンやパソコンをはじめとする中高生の家庭学習におけるデジタルメディアの利用や、家庭学習からみた親子の関係がコロナ禍によってどのように変化したのか、調査結果から報告します。パネリストは、子どもたちに学びの場と居場所の提供を行うなど教育活動に取り組んでいる認定NPO法人カタリバの代表理事で、中央教育審議委員会委員でもある今村久美さんです。今村さんとともに、コロナ時代の教育とメディア利用の可能性について考えます。
 みなさまのご参加をお待ちしています。











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