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2018年6月29日

調査あれこれ 2018年06月29日 (金)

#133 孤独なオジサンたち?!

世論調査部(社会調査) 村田ひろ子 

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※写真はイメージです。

「友達は大勢いますか?」と聞かれたら、なんと答えますか?「自分は友達が多い方なのか少ない方なのか…」「あの人を友達として数えていいのだろうか・・・」と悩み始める人など、さまざまでしょう。試しに同僚の男性に聞いてみたら、「なんだかイヤな質問。あまり答えたくないな~」と少しとまどっている様子でした。


日本人は友人が何人くらいいるのか。そして友人とどのようなつきあいをしているのか。NHK放送文化研究所が全国で実施した調査※1)からみていきましょう。悩みごとを相談できるような友人が「いない」という人の割合をみると、男女ともに高齢の人ほど多くなる傾向があり、特に男性で顕著です。男性の50・60代で3割台、70歳以上では半数を超えています。同じ年代の女性と比べてかなり多いと言えるでしょう。

悩みごとを相談できるような友人が「いない」(男女年層別)

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それでは、困ったときに最初に友達を頼る人はどのくらいいるのでしょうか。落ち込んだときに親しい友人を頼る、と答えた人が多かったのは、男女ともに18~29歳と女性50代で、いずれも半数程度を占めています。これに対し、男性50代以上では2割台にとどまっています。

落ち込んだときに最初に頼る相手は「親しい友人」(男女年層別)

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家庭の問題についてアドバイスがほしいとき頼る相手についてみると、「友人」と答えたのは、男性では18~29歳、女性では50代までの各年代で半数程度を占め、多くなっています。これに対し、男性50代以上では3割程度にとどまっています。中高年の男性では、困ったときに友人をあてにする人が少ないことがみてとれます。

家庭の問題についてアドバイスがほしいとき、最初に頼る相手は「親しい友人」(男女年層別)

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オジサンたちは友人づきあいが苦手なのか、それとも忙しくて友人と交流する時間がないのか?理由はさまざまありそうですが、「オジサン」研究家の岡本純子さんによれば、「男性は人と繋がる時、(中略)一緒にスポーツをする、ゲームをするなど、何かの物理的なきっかけを要する」ために、友人を作りにくく、孤独に陥りやすいのだそうです※2)。一方、女性はそうしたきっかけがなくても、会話を続け、関係性を成り立たせることができるようです。誰かと何かを一緒にするのは、ただ話すのと比べて時間も労力もかかるため、男性は女性と比べて新しく友人を作るのに苦労し、年齢が高くなるにつれて親しい友人が少なくなっていく、とみることもできそうです。

『放送研究と調査』6月号では、調査からみえる、他者との接触や友人づきあい、人間関係と生活満足度との関連について考察しています。中高年男性の友人づきあいのほか、高齢者のSNSの利用頻度と成人した子との接触などについても取り上げています。ぜひご一読ください!

※1)ISSP国際比較調査「社会的ネットワークと社会的資源2017」 133-0629-5.png
※2)岡本純子、2017、「日本のオジサンが『世界一孤独』な根本原因 この国をむしばむ深刻な病とは?」、「東洋経済ONLINE」、4月4日