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2017年11月17日

おススメの1本 2017年11月17日 (金)

#102 NHK・武蔵野美術大学共催 展覧会『吉田直哉 映像とは何だろうか』

計画管理部(計画) 大森龍一郎


11月27日(月)
から武蔵野美術大学美術館にて、 元NHKディレクター・吉田直哉(1931-2008)が歩んだ足跡、映像表現へのまなざしを紹介する展覧会「吉田直哉 映像とは何だろうか ----テレビ番組開拓者の思索と実践」が開催されます。NHK放送博物館では、吉田直哉の番組制作の元となった台本、原稿、写真などの貴重な資料を保存することになり、この展覧会を武蔵野美術大学  美術館・図書館と共催することになりました。

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武蔵野美術大学特別講義での吉田直哉

【テレビ番組の開拓者 元NHKディレクター・吉田直哉】
吉田直哉は、NHKがテレビ局の本放送を開始した1953年にNHK入局。以来、映像表現への妥協のない姿勢を貫き、その後のテレビ番組形式の先駆けとなる多くの作品を制作しました。吉田は文章のすぐれた書き手でもあり、映像メディアについての論考をはじめ、番組制作での経験談、生い立ちを綴ったエッセイなど、多くの著作を残しました。NHK退職後、武蔵野美術大学に新設された 映像学科の初代主任教授として、映像の高等教育機関設立に尽力しました。

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吉田直哉制作番組台本

【展示予定の吉田直哉制作のNHK番組】
・NHK特集「ポロロッカ・アマゾンの大逆流」
・大河ドラマ「太閤記」
・NHK特集「ミツコ 二つの世紀末」 等


【展覧会のみどころ① 代表的な制作番組、著作に綴られた言葉】
展示会場の外周ゾーンでは、吉田が制作した全番組のなかから特徴的な30番組を取り上げ、外周全体に液晶ディスプレイを配置。象徴的なシーンを映し出すとともに、各番組のために執筆された吉田の論考、番組制作のエピソードを紹介します。

【展覧会のみどころ② 吉田作品の魅力を造形的視点から解明】
本展覧会では、美術・デザインを専門とする武蔵野美術大学ならではの造形的な展示手法を展開。会場には島のように点在する展示ブースがキーワードごとに設置され、作品の魅力をグラフィカルに解説します。各制作番組の奥に通底する吉田の知られざるまなざしにスポットを当てます。

テレビ番組の開拓者、吉田直哉の世界をぜひご堪能ください。


展覧会情報
「吉田直哉 映像とは何だろうか -テレビ番組開拓者の思索と実践」
 会 期|2017年11月27日(月)-12月22日(金)※本展は終了しました
 休館日|日曜日
 開館時間|10:00~18:00(土曜日は17:00閉館)
 会 場|武蔵野美術大学美術館 展示室3 
     (東京都小平市小川町1-736)
 入館料|無料 


展覧会関連イベント
研究発表
「吉田直哉の思索と実践 ムサビで映像を学ぶことのヒント」
日 時|2017年12月11日(月)16:30-18:00(16:00開場)※イベントは終了しました

会 場|武蔵野美術大学 美術館ホール
参加方法|入場無料/先着順(予約不要、定員約150名)/直接会場へお越しください
登壇者|篠原規行(武蔵野美術大学 映像学科教授)、黒澤誠人(武蔵野美術大学 美術館・図書館)、稲口俊太(本展研究スタッフ)