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ザ・プレミアム『史上最大の謎 チンギス・ハンの墓 ~俳優・東出昌大がモンゴルの大地を行く~』
BSマイル対象番組
ザ・プレミアム『史上最大の謎 チンギス・ハンの墓 ~俳優・東出昌大がモンゴルの大地を行く~』
date
2014年11月29日(土)
time
午後7時30分~9時

13世紀、東西5000キロにも及ぶ大モンゴル帝国を築いた英雄チンギス・ハン。彼の墓は800年間世界中の誰も見つけることが出来ず、「史上最大のミステリー」と言われてきた。 番組では、世界中の研究者が探し求めてきた「チンギス・ハンの墓」の謎に迫る。

モンゴルの遊牧民を統一し、ユーラシア大陸の大部分を征服したチンギス・ハンは、領土拡大を目指す戦いの途中、1227年に亡くなったとされている。 彼は生前、「自分の死を隠せ」と命じ、埋葬にかかわった人間を皆殺しにさせたという。チンギス・ハンは、なぜ、どのようにして自身の墓を隠したのか。墓は一体どこにあるのか。

この謎に挑むのは、新潟大学・白石教授が率いる日本の発掘調査チーム。彼らが注目するのは首都ウランバートルの東、約300キロにある“アウラガ遺跡”だ。毎年現地調査を行い、すでにチンギス・ハンの宮殿と霊廟を発見。このアウラガ遺跡周辺にこそ、墓があると考えている。

今回の調査には、歴史好きを自認し、以前からモンゴルに関心があったという俳優・東出昌大が同行。過酷な大自然のなか、アウラガ遺跡での発掘作業に参加した。

今でもモンゴルの人々に愛され、慕われている“蒼き狼”チンギス・ハンは、いかに生き、いかに死んだのか。その墓を巡るミステリーを探る。

このほかモンゴルの美しい自然や、海外メディアとして初めて立ち入りが許され、現地の人々にとっての聖なる山、ヘンティーハーン山の貴重な映像も紹介する。

東出昌大さんインタビュー

  • いきなりラクダ、いきなり馬
  • 肉体労働10割!
  • ずーーっと羊料理
  • あちこちに「チンギス」「チンギス」
チンギス・ハンの墓は果たしてどこにあるのか…今回その謎に挑んだのが、朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」でも人気を博した俳優・東出昌大さん。日本調査隊のモンゴルでの発掘作業に同行、その模様をレポートしてくださいます。ちなみに東出さんのドキュメンタリー番組出演はほぼ初! モンゴルロケの感想やいかに?

いきなりラクダ、いきなり馬

さっそくですが、モンゴルでのロケはいかがでしたか?

こういう長期のドキュメンタリーは初めてでしたが、スタッフの方が「自然体でいいよ」っておっしゃってくださったので、甘えさせていただいて、ほんとうに自然体で過ごしました。キツいときはキツい顔、おいしいもの食べてるときはおいしい顔をしていたと思います(笑)。

さっそくですが、モンゴルでのロケはいかがでしたか?

ロケは16日間でしたが、何をするかというのを事前にあまり聞かされていなくて、いきなりラクダに乗ったり、いきなり馬に乗ったり(笑)。馬なんて乗ったことないのに「それじゃ、パッと乗ってちょっと走ってみよう!」とか言われて…。

ラクダはおとなしいですけど、馬は怖かったです、勝手に走りだそうとするので!
ラクダはおとなしいですけど、馬は怖かったです、勝手に走りだそうとするので!

あと、川を渡るときも、鉄のワイヤーを人力でたぐって、車を乗せた舟ごと移動したりして、「ファイトォ〜!」みたいな感じで(笑)。まぁ体当たりでした。演出としてつくり込んでいる部分が全然ないので、見る方も一緒に発掘して、旅している感覚になると思います。スタッフともみんな家族みたいになって最後は「もう帰るのか…」って。「旅行」というより「旅」という感じになりました。いい経験でしたね。

体当たりのロケでした。スタッフとも家族みたいになって。

肉体労働10割!

発掘調査に同行されたんですよね。作業の現場はいかがでしたか?

“同行”っていうか“発掘”してました。同行するだけかと思ってたのに、実際は労働で(笑)。

朝から晩まで毎日。

発掘調査って9割が肉体労働と言われているんです。残りの1割は図面を引いたり日誌をまとめたりといった専門的知識を使うもので。でも僕にはその1割の部分ができないので、結局10割肉体労働でした。

最後はスタッフ全員で発掘してましたね(笑)。人手が足りないので…。

この日も発掘。
そして次の日も…発掘作業はひたすら続く。
ん、何か見つかった!

発掘作業を自ら体験されたんですね。

でも、実際に発掘作業をしてみて考古学という学問の魅力がわかりました。ただ掘ればいいのではなく、掘ることは破壊することでもあるから、ちゃんと保存できるという責任と技術と知識がないと掘っちゃいけないんです。その国の人たちの感情も考えないで、学問だからといって掘っていいものじゃないし。皆さん考古学を本当に愛している学者さんなので、生き生きしてて、情熱がすごく伝わってきて…いい出会いでした。

すごく面白い先生方で、モンゴルの遺跡の専門だけでなく、貨幣、鉄、穀物…それぞれの分野に専門の先生がいらっしゃるんですが、皆さんまぁ~マニアックなんです(笑)。例えば、穀物にとりつくコクゾウムシという虫の話を、お酒飲みながら一晩中…。いかにコクゾウムシが愛らしいかという話を、(スタッフに)すごかったですよね!?

すごかった!

ある先生はコクゾウムシの話を一晩中…すごかったです!

ずーっと羊料理

日常生活はいかがでしたか? 泊まったゲルは大きいんですか?

大人3人が悠々と泊れるくらい。9畳くらいか な? もっと…? 楽しかったですよ。男部屋は僕とプロデューサーさんとカメラマンさんだったんですが、朝、「アラームが鳴ってる!」とか「早く止めろ〜」とか(笑)。わりと僕起きないほうなので、「東出君のアラームがいちばん早く鳴るけど、起きるのはいちばん遅い!」とか言われて(笑)。

僕のアラームがいちばん早く鳴るのに、起きるのはいちばん遅くて(笑)

食べ物はどうでしたか?

ずーーっと羊ですよ(笑)。嫌ってほど羊が出ます。ラムみたいな上品なものじゃなくて、成長した羊なので、やっぱり臭いはすごいです。最初は「うまいうまい」って食べていたんですが、だんだん飽きがきてしまうというのが正直なところでした。

実際に飼っている羊をさばいて食べる、ということですよね。

はい、僕も羊を捕まえました。千匹くらいいるところから「あの羊を捕まえろ!」って言われて。羊ってメチャクチャ足速いんです。追っかけても全然捕まらなくて。飼い主のお父さんが「あれだっ!」って言うのを通訳の方が「ほら、あの白いのっ!」って訳してくれるんですが、どの羊もだいたい白いから「どれ???」って(笑)。

捕まって縛られた羊は、食べられることをわかっているのか一晩中鳴くんですよ。それを聞くのがしのびなくて。翌日、ひっくり返してさばいて…。でも、ふだん日本でもそうやって殺されたものを食べているわけだから、当たり前のことを当たり前にやっている環境を経験できてよかったです。 そういう光景を見たり体験したりするなかで、チンギス・ハンという人物への想像も膨みましたね。

「あの白いの!」っていわれても〜どれ??

あちこちに「チンギス」「チンギス」

チンギス・ハンのイメージは、ロケの前後で変わりましたか?

変わりました。 とても革命的な人だったんだと改めて思いました。他の宗教も認めたり、交易に力を入れたり、鉄を大量生産したところとかすごく革新的で。どなたかの言葉を借りると「織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の3人の長所が1人に入っているような人物」。

例えば今も、モンゴルの市街地には、渋谷や原宿で見かけるようなグラフィティ(壁などに描かれた落書き)に「チンギス・ハン」って書いてあるし、お酒にもほとんど「チンギス」って名前が入ってる。「チンギス」がついてないのはトイレットペーパーくらい(笑)。まるで信仰の対象のようです。そういうことも、実際に現地に行かないとわからなかったことでした。

「チンギス」の名前が入ってないのはトイレットペーパーぐらいです

チンギス・ハンに憧れる部分はありますか?

限界がない人、というところでしょうか。僕らが今回訪ねた地域よりもさらに広い地域を馬で征服して、帝国を一代で築き上げたスケール感は日本人にはなかなか理解できません。例えば、生まれ故郷のダダル村から見渡せる土地だってすごく広いのに、モンゴルの人は「たぶんチンギスはここを狭いと感じたから、よその地を見たいと思ったんだろう」って。日本と広さのケタが違うんです。チンギス・ハンは限界を持たずに、ずっと情熱を持って動き続けた人なんだろうなって。そのスケールの大きさは計り知れません。

帝国を一代で築き上げたスケールの大きさは計り知れません