BS放送

5月13日(土)午後3時24分~午後6時00分

「グラディエーター」

ローマ帝国時代、かつては将軍だったが、わなにはまり、復しゅうを胸に剣闘士となったマクシムスをダイナミックに描き、アカデミー作品賞など5部門を受賞した歴史超大作。

4K推しポイント!

おすすめ映画の4K見どころをご紹介

今回ご紹介するのは、大ヒットした歴史スペクタクル超大作「グラディエーター」(2000)。
“映画界屈指のビジュアリスト”ともいわれる、リドリー・スコット監督の作品です。

リドリー・スコットは40年以上も第一線で活躍し続けるイギリス出身の映画作家。
SF映画の金字塔「エイリアン」(1979)や「ブレードランナー」(1982)、日本が舞台のアクション「ブラック・レイン」(1989)、戦争映画「ブラックホーク・ダウン」(2001)のほか社会派ドラマやヒューマンドラマなど多彩なジャンルの作品を監督し、85歳の現在も精力的に映画製作を続けています。ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで美術を学び、コマーシャルなどを手がけたのち映画監督になり、「エイリアン」の世界的大ヒットで一躍注目されました。照明や撮影など映像技術に熟知し、最新のデジタル技術にも深い関心を持ち続け、美術や絵画への深い造詣をもとにした映像美は世界中にファンを持ち、多くの映像作家に影響を与え続けています。

35mmフィルムで撮影された本作、4K版はそんなスコット監督ならではの細部まで凝りに凝ったシャープな映像が堪能できます。前半の見どころはゲルマン民族との戦いの場面の陰影ある映像美。寒さや暗さを「青」を基調にした色彩で表現し、暗いなかでも、甲冑(かっちゅう)の装飾や鎖かたびらなど、金属の質感が見るものに迫ります。
後半、剣闘士=グラディエーターが戦う闘技場での場面は、肉体の動きのダイナミズムやリアリティーを表現するため、複数のカメラでシャッタースピードを変えて撮影されたそうです。スローや通常のスピードの映像を組み合わせ、迫力満点の映像が楽しめます。
音楽はドイツ出身のハンス・ジマーとオーストラリア出身の女性作曲家・歌手のリサ・ジェラード。シンセサイザーとオーケストラを組み合わせたドラマチックな旋律や、ジェラードの歌声も高く評価されました。4Kでは5.1サラウンドでの放送です。映像はもちろん、音楽や効果音など、スコット監督の考え抜かれた“音響”演出にも注目です。

続編も製作中という「グラディエーター」、ぜひ4Kでお楽しみください!