
BShi
土曜 午後8:30〜9:00、日曜 午後10:00〜11:30 ほか
BShi
毎週日曜 後7:00〜8:50 ほか随時
再放送:
BShi
毎週月〜金曜 後2:00〜 ほか随時
これからの放送予定はこちら>>
ハイビジョン特集は、鮮明な映像と音の響きで、まるであなたがその場にいあわせたかのような感動をお伝えする番組です。知られざる秘境への旅、悠久の歴史ロマン、世界を揺るがす激動の現場、そして極上のエンタテインメント。カメラは、無限大の宇宙からミクロの遺伝子の世界まで分け入って、新事実と思いがけないドラマを発見していきます。
これからも、魅力的なシリーズが毎月登場します。お楽しみに。
このページでは「ハイビジョン特集」の新作を中心に放送内容を紹介しています。
おもな再放送予定は下記になります。最新情報はインターネット番組表でご確認ください。
●ハイビジョンスペシャル「北京映画学院夢物語〜美少女たちのサバイバルレース〜」
[BS2]2/6(土) 後9:15−11:30
北京映画学院俳優部に入学できるのは、3千人の応募者から選び抜かれた、わずか30人。入学試験に初めてカメラが入り、若者たちの熾烈な競争を追ったドキュメンタリー。
(初回放送日:2001年9月19日)
●クリント・イーストウッド 走り続ける76歳
[BShi]2/7(日) 後3:05−3:57
俳優・監督クリント・イーストウッド。2006年、太平洋戦争の激戦地のひとつ、硫黄島の戦いを
テーマにした映画を制作した。本人へのインタビューを軸に、映画に、人生に、変革を求めて走り続ける男の姿を描いていく。
(初回放送:2007年2月)
●中国世界遺産・頤和園〜清王朝 西太后の庭園王宮〜
[BShi]2/7(日) 後4:30−5:59
中国の世界文化遺産、頤和園(いわえん)は、大自然を借景とする庭園王宮であり、現代史の舞台となった場所でもある。頤和園を建設した西太后は、ここにどのような夢を思い描いたのか?
●春節大移動〜中国・世界最大の里帰り〜
[BShi]2/8(月) 前9:00−10:29
中国全土で数億人が一斉に故郷をめざして大移動する、旧正月・春節の里帰り。巨大ターミナル広州駅を舞台に、不況の中をたくましく生き抜く出稼ぎの人々の物語を見つめる。
●ハイビジョンスペシャル「世紀を刻んだ歌2 ボヘミアン・ラプソディ殺人事件」
[BS2]2/9(火) 前0:40−2:10(8日深夜)
イギリスのロックバンド、クイーンの人気を不動のものとした名曲「ボヘミアン・ラプソディ」の成立に潜んだ謎を2人の捜査官が探っていく形で多角的に検証していく。
(初回放送日:2002年3月27日)
●シリーズ 中国・桃源郷を訪ねて
[BShi]2/9(火)、2/10(水) 前9:00−10:29
中国の桃源郷と呼ばれる美しい村を訪ねるシリーズ。
2/9(火)「鍾乳洞を抜けると山里があった〜雲南省バーメイ村〜」
雲南省のバーメイ村は人口800、チワン族の山里だ。入り口である鍾乳洞を抜け、村の日常生活を記録する。
2/10(水)「天涯にきらめく棚田の里〜貴州省ガンデュー村〜」
貴州省ガンデュー村は人口500、ミャオ族の里。天涯にまで続く棚田で米作りにいそしむ人々の暮らしを描く。
●ハイビジョン特集「イナサ〜風と向き合う 集落の四季〜」
[BS2]2/10(水) 前0:40−2:40(9日深夜)
太平洋に面した仙台市荒浜。春は南東の風“イナサ”が漁師に大漁をもたらし、夏、東から吹く冷たい風“コチ”は海を荒らす。自然の移ろいを、風をテーマに描いた。
(初回放送日:2006年5月8日)
●長さ400メートル世界最長の食卓〜中国雲南省伝統の祝祭〜
[BShi]2/11(木) 前9:00−10:49
中国雲南省にある少数民族ハニ族のハボ村は、毎年村の神に豊作を感謝し幸せを願う伝統行事長街宴を開催、長さ400メートル、世界一長い食卓を囲んで大宴会を楽しむ。
●金メダルを決める一瞬
[BShi]2/11(木) 前11:00−後0:29
フィギュアスケート、ジャンプ、アルペン滑降。バンクーバー五輪の金メダル候補たちの強さの秘密をハイスピードカメラによる特撮と科学的な分析で明らかにする。
●黄土の大地を走る 村医者・父と子の物語
[BShi]2/12(金) 前9:00−10:29
中国黄土高原の奥深く、小さな村々を一人で巡り、あらゆる病気を診る医者がいる。村人から得た信頼と医師の使命を、長男に託したいのだが…。村に生きる医者父子の物語。
●60万人の帰省ラッシュ〜ブラジル・長距離バスターミナル〜
[BShi]2/12(金) 後10:30−11:59
60万人が利用するというブラジル・サンパウロの長距離バスターミナルのクリスマス帰省ラッシュ。訪れる人たちの素顔から今のブラジル社会を垣間見る。
江戸時代「japan」とも呼ばれた日本の漆器。深い漆黒は日本の美の象徴であり、世界を魅了した。しかし、今や使われる漆は9割が価格の安い中国産。生産量の少ない国産漆は高価な反面、艶や色合いが素晴らしく、塗り職人にとってのどから手が出るほど憧れの存在となっている。
その国産漆のほとんどを生産するのが岩手県二戸市浄法寺町。幹に傷を付けて漆を採取する、漆掻(か)き職人と呼ばれる人たちが30人ほど暮らしている。
およそ20年、大切に育てあげた木一本から採れる漆は、わずかコップ1杯ほど。貴重な漆を一滴たりとも無駄にしないため、職人たちは代々、技と知恵を受け継いできた。漆が出やすいようにと木を“調教”し、また木の健康状態によって付ける傷の大きさを変えるなど、生きた木と“対話”を繰り返し、最高品質の漆を生み出してきた。
日本一の漆産地、岩手県浄法寺の一年を取材し、世界に誇る日本の美・漆を足下から支え続けてきた漆掻き職人の技を見つめる。
北海道のほぼ中央、十勝岳連峰の麓にある美瑛町は、幾重にも丘が連なる独特の風景で「丘の町」として知られている。そこに広がる3000枚の畑には小麦、ジャガイモ、トウモロコシなど北海道を代表する30種類以上の作物が栽培され、四季折々、さまざまな色や模様を作り出す。まるでパッチワークのような景色に、毎年100万人以上の観光客がやってくる。しかし、その美しい景色の裏には、やせた丘の土を耕す農家の並ならぬ苦労があった。火山の噴火による火砕流が堆積してできた美瑛の丘では、同じ作物を続けて栽培すると作物に病気が出てしまう。農家は毎年どの畑に何を作るか頭を悩ませる。同じ組み合わせになることは2年とない。パッチワークの風景は、まさに二度と会えない「一期一会」の風景なのだ。ダイヤモンドダストが舞う冬、畝のしま模様が美しい春、パッチワーク模様が輝く夏、朝霧と紅葉に包まれる幻想的な秋。番組では、一年を通して、姿を変える丘の風景と農家の営みを丁寧に見つめる。
東京国際空港。通称、羽田空港。年間の発着回数は30万回。利用者数は6,700万人。日本最大であるのはもちろん、世界でも5本の指に入る巨大空港だ。ショッピングモール、病院、郵便局、理髪店、さらには保育園までそろい、羽田空港はいまやひとつの“街”として機能している。さらに、2010年秋には4本目の滑走路や国際線の新ターミナルがオープンし、国際旅客定期便も就航する。アジアの空の拠点=ハブ空港化を見すえ、羽田空港は大きく変貌を遂げようとしている。
いま日本で最もダイナミックに動いている羽田空港を、百科事典形式“AtoZ”の26項目で徹底解剖!! 分刻みの離発着をコントロールする管制官の達人技、2万点以上にも及ぶ整備士の工具に隠された秘密、羽田とともに歩んできた戦後第1号の客室乗務員の秘話、カウンターで手荷物を軽々と運ぶ腕自慢の社員たちの正体・・・などなど。
旅行客や帰省客で賑わい、1年で最も活気づくクリスマスから正月にかけて徹底取材。驚きと発見に満ちた巨大空港・羽田の知られざる姿を余すところなく描き出す。
CO2排出量ゼロ、究極のクリーンエネルギーとしていま注目を集めている「太陽光発電」。その太陽エネルギーだけを使い、オーストラリア大陸を3000キロにわたって縦断する自動車レースがある。今回で10回目を迎えるこのレース、北海岸のダーウィンから南海岸のアデレードまで、オーストラリア特有の真っ赤な砂漠の大地を走り抜く世界最高峰のソーラーカーレースだ。
大会に出場するソーラーカーは、空気抵抗を極限まで抑えたエアロボディ、路面との摩擦を減らした専用タイヤ。そして核となる太陽電池は、家庭用太陽電池の倍の性能を持つ、人工衛星のために開発された宇宙用太陽電池を搭載している。
こうした最先端の技術が駆使されたソーラーカーは、わずか1800Wの大型ドライヤー程度の電力で、平均速度は100kmを越える。
レースには、ヨーロッパ・アメリカそして日本など世界13カ国から32台のソーラーカーが出走する。かつて90年代には、日本はこの大会で2連覇するなど、ソーラーカーの世界をリードしていた。しかし大手自動車メーカーのチーム(ホンダ)が撤退して以来、レースもそしてソーラー技術も欧州に遅れを取っている。
今回、日本チームは大手企業(シャープなど)のサポートを受け13年ぶりの優勝を狙う。それは太陽光発電技術での覇権を取り戻したい日本企業にとっての夢でもある。
番組では、悲願に挑戦する日本チームの新型ソーラーカー開発の様子から密着取材。世界各国のライバルチームの動向を絡めつつ、手に汗握る3000キロのレースの模様を描く。
中国・西安から丘陵を隔てた所に「藍田」という里がある。かつて宮廷料理人を輩出し、中国料理のルーツ「唐菜料理」の発祥の地ともなった。都が移ってから藍田人は、その腕をもって「勺勺客(ショーショーカ)」になった。勺(杓子)一本を手に全国を渡り歩き、生計を立てる料理人である。藍田は、中国全土に3万人もの料理人を送り出し、北京五輪では、多数の藍田出身の料理人が選ばれて、選手村の食堂で腕をふるった。
藍田には「旅する勺勺客」がいる。この地方の農村では、冠婚葬祭はもちろん、病気回復、進学や就職、春節の帰郷など、折々に各家が村人を招いて盛大な宴会を開き互いの絆を深めてきた。その宴会に欠かせないのが、勺勺客なのだ。主の要望と趣旨に合わせて 宴を盛り上げる“影のプロデューサー”でもある。最も忙しくなる春節の時期、昔々から料理人を輩出し続ける藍田を訪ね、秘伝の料理の技がどう継承されているのかを探るとともに、勺勺客の旅に同行する。村落の絆を深める宴会、それを盛り上げる勺勺客の奮闘、「料理」という伝統文化に育まれ紐帯で結ばれる、中国ならではの地域の姿を浮き彫りにする。
「グランブルー」 ダイバーたちは深さ100mをこえる海の青さを、こう表現する。わずかな光が届くだけの群青の世界。その静寂は、体験した人の人生を変えるとまで言われる。そこに自力でたどりつくことができた人の数は、月に降り立った宇宙飛行士の数と同じ12人。2009年11月、中米バハマで開かれたフリーダイビング世界大会には、その内7人が集まった。空気タンクを使わず、足ヒレだけで潜水し、より深い世界を極めようと競いあう。そのダイバーたちの中に日本人がいる。篠宮龍三(33歳)。世界のトップに肩を並べるプロのフリーダイバーである。
神秘的な美しさを見せる深海は、肺がペシャンコに押しつぶされるほどの強い水圧に襲われる過酷な世界。潜水機材を用いるスキューバダイビングの熟練者でさえ、50m前後が限界といわれる中、なぜ生身の人間が100mを超える深さにまで潜ることができるのか? 実は人間は、イルカやアザラシのような海洋哺乳類に似た能力を備えていることが分かってきた。深海に潜ると、横隔膜が肺を押し上げて水圧から守る一方、酸素を節約するため心拍数を低下させ、血液を脳や心臓の重要器官に集中させる。篠宮さんは専門的なトレーニングによって、その能力を高め、驚異の潜水記録を実現させた。
番組では、記録更新を目指す篠宮さんに密着取材。限界に挑む姿を追いながら人間に秘められた未知の力を解き明かすと共に、世界のトップダイバーたちが語る、グランブルーの神秘に迫る。
ピアノの詩人ショパンが作り出した独自の世界。今もピアノファンを魅了する音楽はどこから生まれたのか。
「もしショパンがいなかったら、私はピアニストにはならなかった・・・」
日本を代表するピアニストの一人、仲道郁代は語る。死後150年を経た今も一般に広く親しまれ、第一線のアーティストまで魅了し続けるショパンの名曲、その尽きせぬ魅力の源には何があるのか?
2007年に放送した「ピアノの詩人 ショパンのミステリー」では、日本を代表するピアニスト、仲道郁代さんが、ショパンの音楽を育(はぐく)んだポーランドやフランスの空気に触れ、名曲の秘密に迫った。なかでも仲道さんの興味をひいたのが、ショパンが愛用していた“プレイエル社製のピアノ”。その後、日本の演奏家が1839年に製造されたプレイエルのピアノを所有していることがわかり、ショパン生誕200年を記念して仲道さんのプレイエルのピアノによる演奏会が実現することになった。番組では前回放送した映像に加え、プレイエルと現代のピアノの弾き比べを行ったコンサートの模様も伝える。
「犬と暮らす刑務所」がアメリカにある。世界が注目するその刑務所では、受刑者たちが犬と戯れ、一緒に寝そべっている。「プリズン・ドッグ」というこの取り組み、罪を犯し、心まで荒んでしまった受刑者に、犬との交流を通じて更生して欲しいという願いから始まった。そして犬たちもまた、元々飼い主に虐待されたり、捨てられて、動物保護センターに連れて来られた犬だった。オレゴン州にあるマクラーレン刑務所では、1993年から2000年まで300人の出所者のうち再犯者なし。犬との触れ合いがもたらす効果は全米各地で実証済みだ。マクラーレン青少年刑務所を舞台に、犬の世話を初めて任され、次第に人間らしい感情を取り戻していく受刑者の3ヶ月のドラマを追っていく。犬たちはやがて地元の一般家庭に引き取られる日を迎える。安楽死になるかもしれなかった犬、その犬に心動かされた受刑者、その先にある家族の幸せ。その繋がりを知ったとき、受刑者たちは初めて社会への誇りを口にするようになるという。劇的な効果を挙げているアメリカの刑務所の取り組みに迫る。
シャッフルされた52枚のトランプの順番を、たった25秒で一枚も間違えずに記憶する。わずか15分で、初めて見る人の顔と名前を195組も覚える・・・世界にはこうした驚異的な記憶力を誇る人々がいる。その「記憶の達人」たちが一堂に会して競い合うのが「世界記憶力選手権」だ。この日のために修行者のような特訓を重ねた選手たちが、記憶力の限界に挑む。
物覚えが悪いと嘆く人がいる一方で、なぜそれほどすごい記憶力を持つ人々がいるのか?最近の研究によって、脳は年齢に関係なく鍛えられること、さらに脳のある部分の発達が記憶力に関係することなどが少しずつわかってきた。
記憶力の達人たちの脳はどうなっているのか?一般の人も訓練で記憶力を向上させることは可能なのか?壮絶な頭脳戦が繰り広げられる世界大会のドキュメントを軸に、最新の脳科学の研究を織り込みながら、人間の記憶のワンダーに迫る。
河童(かっぱ)、ザシキワラシ、雪女・・・。明治時代末、妖(よう)怪の姿を生き生きと記し、当時の日本人に衝撃を与えた“遠野物語”。柳田国男がこの本を著したねらいは、かつて日本で大切にされていた価値観を思い起こさせることでした。出版から今年で100年、この本から大きな影響を受けたのが漫画家の水木しげるさん(87歳)です。“遠野物語”が伝えようとしたものとは何だったのか?妖怪が私たちにもたらす幸せとは?水木漫画のキャラクター“鬼太郎”たちが遠野を旅するさまを通して、“忘れられようとしている大切なもの”に思いをはせます。
【出演】水木しげる
呪いのビデオ、家に棲みついた霊、水道から溢れる髪の毛・・・。ここ数年、日本のホラー映画=Jホラーの恐怖が世界を駆け巡っている。きっかけは「リング」のリメイク作品。世界で100億円を超える興行収入を上げた。さらに、オリジナルを撮った日本人監督を起用した「呪怨」ハリウッド版も大ヒット、ブームを決定付けた。
Jホラーはなぜ世界を魅了するのか?その秘密を解明しようと、アメリカの映画関係者や研究者は分析を続ける。背景には、「理屈を超えた怪異」「不滅の怨霊」「湿気の中の恐怖」など、日本人独特の文化があると指摘する。
日本人は古代から異界を語ってきた。夜、ロウソクの火を囲んで幽霊の話を語り、怪談を書き残し、次世代へ伝えてきた。そして、異界を題材にした能や歌舞伎の作品が創作され、妖怪や幽霊が描かれ、怪談映画や漫画、そして、Jホラーが生み出されたのである。
「異界百物語」は、Jホラーが西洋の観客を惹き付ける要因を取材、その背後に広がる日本の異界を描き出し、日本人が千年以上に渡って引き継いできた素晴らしい文化を、百物語スタイルで伝えていく知的エンターテインメントだ。
※なお、この国際版は、海外でも放送される予定の英語音声の日本語字幕版である。
【出演】桂 歌丸(三遊亭円朝 役)、竹中直人(安倍晴明 役)、ダンカン・ハミルトン(小泉八雲 役)、井上真紀(小泉節子 役)、新妻聖子(怪談ドラマで女の幽霊など1人3役)
【作曲】ゲーリー芦屋(「呪怨ビデオ版」「富江・Re−Birth」「CURE」「LOFT」ほか)、冷水ひとみ (「ウォーターボーイズ」「頭山」ほか)
1990年2月11日、南アフリカの黒人指導者ネルソン・マンデラが、27年ぶりに釈放された。マンデラの釈放は、人種隔離政策アパルトヘイトの完全撤廃へとつながった。これは、南アフリカの民主化のために、政治の裏舞台で尽力した男たちを追った、実話に基づく政治サスペンスドラマである。
1980年代後半、南アフリカは、国家存亡の危機に直面していた。連日の爆弾テロで、国の治安は崩壊。相次ぐ労働ストライキと、国際社会による経済制裁によって、南ア経済は破綻に陥っていた。そんな中、南ア政府と黒人政党ANC(アフリカ民族会議)は、互いに対話の糸口を見いだせずにいた。膠着状態が続く中、一人のイギリス人男性がヨハネスブルグに降り立つ。南ア最大の金鉱山を経営するイギリス企業の若手社員、マイケル・ヤング。南アにおける事業収益の見通しと、地政学的リスクの評価を会社から命じられたヤングは、調査の末、アパルトヘイト撤廃なくして、南アの政治経済の安定、ひいては採掘事業の長期的な利益確保はありえないとの結論に至る。本社の後ろ盾をとりつけたヤングは、南ア政府とANCとの和解に向けて、命がけの調停に乗り出す・・・。
今年45回目を数えた新宿・京王百貨店の駅弁大会。全国から200種類を超える駅弁が一堂に会す。この大会で高い評価を得ることができれば、その後の売り上げが飛躍的に伸びることもあり、全国の駅弁業者がその技と知恵を結集して大会に挑む。特に注目されるのが、大会期間中の売り上げ個数を競う“実演販売部門”。39年連続で販売個数1位の北海道森駅の「いかめし」、その驚きの生産スピードの秘密に迫る。また上位を目指す各地の駅弁に密着取材、地域の食文化、そして地元の発展をかけて激しく売り争う現場を紹介する。
いま、人類史の常識が大きく書き換えられている。なかでも専門家を驚かせた最大の発見は、2003年にインドネシアのフローレンス島で発見されたホモ・フロレシエンシスだ。縄文時代の前、1万数千年前まで生きていた“最後のヒト亜種”である。それまで最後の亜種はヨーロッパのネアンデルタール人とされていた。その絶滅は3万年前。専門家は、ホモ・サピエンスとネアンデルタールの違いにこそ、人間の人間たる理由が潜んでいると研究してきた。その常識はいまや過去のものとなったのだ。ホモ・フロレシエンシスはまったく新しい謎を私たちに突きつけている。最大の特徴は「小型人類」であること。成人の身長は約1メートル。脳の大きさも400ミリリットル、私たちの三分の一にすぎない。ところが、彼らは目的に合った石器をつくり、小型のゾウなどを食料に生き延びていたのだ。それだけを考えれば、縄文のころの私たちホモ・サピエンスと大きく変わることはない。なぜ、チンパンジー並みの小さい脳で、そんな高度なことができたのか。また、私たちの脳はなぜ大きくなったのか。私たちとそれ以外の本質的な違いは何か。人類史研究の最新成果をもとに、人間の根源に迫る。
2008年秋、古都・奈良で古代史を書き換える大発見があった。平城京最後の謎と言われ、その位置すら分からなかった天平時代の新薬師寺の金堂跡が発掘されたのである。その規模は、驚くことに、世界最大の木造建造物・東大寺大仏殿をしのぐものであった。
奈良時代の絵図にわずかにその姿をとどめるだけだった、七体の薬師如来が祀るという巨大な寺院。その伽藍にはどんな風景が広がっていたのだろうか。金堂から60m離れた伽藍中心線から出土した謎の柱。奈良三彩の破片や小壺。発掘をもとに祈りの風景を再現する中から、中国や、はるか中央アジアとの交流の姿が浮かび上がってきた。
新薬師寺は、光明皇后が夫・聖武天皇の病気の回復を願って建立されたと伝わる。寺院の建造を指揮した光明皇后の、ほんとうの意図は何だったのか。また、その経済的基盤はどこにあったのか。そして、この巨大寺院にどんな心情を託し、そこではどんな祈りが繰り広げられたのか。
発掘チームの研究とCGによる伽藍再現の作業を密着取材。1000年以上の時を経て、姿をあらわした幻の大寺院・新薬師寺。その構造や建造目的、背景を探り、日本の古代史の新たな謎に迫る。
シリーズ From Edge
“遥かなる地”見つめる世界の若手監督の眼
“世界の遥かなる地”で長期間カメラを回す世界各国の若手監督たちが描くドキュメンタリーを2本シリーズでお伝えします。
ソビエトの衛星国家から脱却したアルメニア。ソビエト時代には手厚く保護され、人々から愛された伝統の“綱渡りの芸”が、いま風前のともし火となっています。綱の上で芸を見せる曲芸師は“天の意思を伝える者”とされ、尊敬を集めていました。かつては英雄であった78歳と75歳の2人の老人。彼らが時代の波にあらがい、綱の上に立ち続け、ライバルとして今も競い合い、そして若者への芸の継承に失敗し続ける姿を、アルメニアのイナ・サハクヤン監督が3年に渡って取材しました。
シリーズ From Edge
遥かなる地”見つめる世界の若手監督の眼
世界最大の民主主義国家で独立以来、民主主義の歴史を持つインドの片隅に、2009年2月、初めて民主選挙を体験した村があります。ヒマラヤに抱かれたマラナ村、数十年前まで完全に外界から遮断され、植民地時代も独立闘争も無縁のまま村独自の政治風土を培ってきました。伝統の村の政治スタイルと、突然の国政選挙の間で揺れる村。古くから続く共同体が変わり行く様子を、インドのアムラン・ダッタ監督が記録しました。
“木造寺院”の周りに“木の家々”が並ぶ村、古来、全て家は木造でしたが、国がダムを建設、木材伐採を制限し、これも選挙戦の議論の的になっていました。そこに大火災が起き、寺院と大半の家々が焼失、木の家を再建できない家族は、村を出たり、借金でコンクリートの家を建てたり、暮らしが根本から揺らぎます。村の近代化を訴える政治勢力、木造寺院を再建して選挙の票を狙う政治勢力、伝統は風前の灯となっていきます。