BSトピックス スペシャルコラム
セレクション
2015年09月19日

"Manga"、"Anime"に続く世界共通語"Tokusatsu"の魅力と魔力! ~日本特撮ルネサンス・映画『進撃の巨人』の舞台裏〜 BY 荻野友大

150921_tokusatsu02.jpgこの夏、日本映画最大の話題作となった『進撃の巨人』の舞台裏を初公開!!…と言っても、撮影中の俳優さんたちの素顔にズームイン! と言うことではなく、今回の番組の主役は“特撮”! 実写映像の中に見事に“巨人”の大暴れを表現した撮影テクニックそのものです。ナレーターは“特撮ファン”を公言する佐野史郎さんでお送りします。

150921_tokusatsu04.jpg特撮”って聞いてみなさんはどんなことをイメージするでしょう? 
私みたいなオジさん世代だと、ゴジラやウルトラマンにハマりまくった子ども時代のワクワク感を呼び覚ます魔法の言葉でもありますが、若いお母さんだったら、DVD屋さんのイケメンヒーローたちの主演作が並ぶ棚が真っ先に思い浮かぶかも知れません…でも今の子どもたちにとっては、本来の意味がほとんど通じない言葉になってしまっているのでは?
映像のマジックを使って、現実ではとても撮影出来ないシーン、あり得ないような夢のシーンを作り出す技術のことなんだよ」…と説明しても「ああ、それ、CGって言うんでしょ? コンピューターで作るんだよね!」で終わってしまいそうですね。

いや、そうじゃ150921_tokusatsu03.jpgない!“特撮”ってもっと凄(すご)くて、楽しくて、…なのに今、デジタル万能時代にみんなが忘れかけている、思いっきり手作りで、奥が深くて、日本が世界に胸を張っていい世界なんだ!…ということを伝えるのが、この特別番組を制作したスタッフのモチベーションのすべてでした。

150921_tokusatsu01.jpgそんなわけで、映画『進撃の巨人』で進化し続ける最先端の“特撮”映像に取り組んでいる方々への密着取材以外にも、もっと隠し味的な特撮の使い方や、いまだ子どもたちに大人気のテレビ番組にも取材の幅は拡がり、45分の中に“日本の特撮の今”をギッシリ詰めたぜいたくな内容に仕上がりました。
最後まで見ていただければ、そんな特撮の未来を背負った若者たちの頼もしい姿驚きの映像にも出会えます。そしてこの現象、何かに似ているな…と思い、付けたのが“特撮ルネサンス”というタイトル。ご覧になってその意味を考えていただければ幸いです。

150921_tokusatsu05.jpg“Manga”“Anime”は日本発のポップカルチャー用語として今や世界中で通用しますが、“Tokusatsu”もその後に続きつつあります。“CG”とも、ハリウッド用語の“VFX”とも違う、ミニチュアセットの街を着ぐるみの怪獣が破壊する日本のお家芸の “Tokusatsu”が持っていた独自の価値を再評価する動きは、もう世界中で始まっているのです。

シルバーウィークのレジャーも一息ついて、芸術の秋の夜長に、“特撮”を堪能してみるのも一興です。是非お楽しみに!

※…と、ここまで読んで、ふ~ん、一般向けの広く浅くの内容ね…と思われた、どマニアの貴方! ラストのスタッフロールを注意して見ていただくと、ふだんから“特撮”作品に深く携わっているメンバーが、この番組にも多数参加していることがお分かりになると思います!

 

放送予定
日本特撮ルネサンス~映画「進撃の巨人」の舞台裏~
BSプレミアム 9月24日(木)午後9時~
*見るあらすじはこちら

荻野友大(おぎの・ともひろ)

【コラム執筆者】
荻野友大(おぎの・ともひろ)

「日本特撮ルネサンス」制作担当ディレクター/株式会社アラタFG。フリー映像プロデューサー・ディレクター。現在、NHKワールドの海外向け番組『great gear』(BSプレミアムでも放送中)でディレクターを務める他、映画特集番組を多数手がけ、自ら映画プロデュース業にも進出。ウルトラマン放送開始年生まれが自慢で、特撮に関しては殊に思い入れが深く、著書もある。