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2017年04月07日

『井川遥 驚きのみそ汁 一杯の幸せな旅』BY 阿部櫻子

『みそ汁の旅』と聞いて、皆さんどんなイメージをお持ちになりますか?

今回『みそ汁の旅』をして下さった井川遥さんは、見た目通りに料理が上手で、家族のためによくおみそ汁を作っていらっしゃるそうです。好きなみそは『信州みそ』。具は『豆腐とネギ』ということですが、こんな井川さんの『みそ汁の遺伝子』は確実にお子さん、次の世代へ受け継がれているんですね。

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番組の取材中、「みそ汁」についていろんな人たちと話していて気づいたのは、誰もがみそ汁について、ほぼ『自分の家の味しか知らない』ということ。料理研究家とか特に食に興味がある方以外は皆さん、みそ汁については『自分の家庭の味』を語ります。ラーメン、天ぷら、カレー、寿司、と日本人が大好きな和食については『あそこの店がいい』『いや、ここはだめだ』と様々なうんちくを語り、積極的に外に出て行くのに対して、『みそ汁』については「秘すれば花」とでもいわんばかり、思いを胸に秘めてあまり多くを語らない上に、あまり冒険もしない、そんな傾向があるようでした。

0406-14.jpg0406-15.jpgそもそも「みそ汁」は家庭の味。あるいは親密な家族、友人、仲間と共にする献立で、「みそっかす」「手前みそ」といった言葉が示しているように、レシピとして「お客様に出せるような一人前」ではない、ということのようなのです。

今回の番組でお伝えしたいのは、家の中で育まれて来たみそっかすの『みそ汁』は『家庭の味がいちばん』なのですが、楽しみ方が色々あるということ。『みそと具の組合せ』『だしの種類や取り方』など食卓に革命をもたらすことができる程、変化をつけられる可能性を持っているということです。食卓の上を眺めてみても、これほど伸びしろのある献立は他にないのではないでしょうか。0405-02.jpg

番組では『みそ汁をおいしくする』秘訣を、新旧さまざまいくつも紹介します。それは『知ってびっくり』になると思うのですが、ぜひ、これまでの家庭の定番も守りつつも、新たなみそ汁に進化させるヒントにして頂けたら、と思います。それはきっと食卓を豊かにしてくれます。

あともう一つのお勧めは『みそ汁番組で香港に行った!こと』です。なぜ『みそ汁』なのに『香港』なのか。それは番組を見て頂ければ…と思うのですが、『みそ汁』の中にこんな深さがあったのか、と香港に行って目からうろこが落ちました。日本国内にいるだけではわからないことです。それを気づかせてくれたのは、井川さんのインタビュー中の言葉だったのですが…こんな忙しい取材をしながら、きちっと出会うものごとを一つ一つ感じながら旅をしてくれていたんだな、ということに一人で感動していました。

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最後に井川遥さんの的確な食レポも注目です。井川さんは大変味覚が鋭い方で4種の昆布だしを味わいながら、瞬時にその味について語って下さいました。その表現が正確で見事でした。

番組を見終えた途端「みそ汁」を作りたくなったら、ディレクターとしてはうれしい限りです。ぜひご覧ください。

 

 

放送予定

『井川遥 驚きのみそ汁 一杯の幸せな旅』の番組情報は←こちらをクリック
[BSプレミアム]月12日(水)夜9:00~10:29

阿部櫻子(あべ・さくらこ)

【コラム執筆者】
阿部櫻子(あべ・さくらこ)

株式会社コンパス ディレクター。昨年度の『井川遥 スープひとくちの幸せ』を演出。『日本の名峰』『グレートサミッツ』『にっぽん百名山』と山に関するNHKの番組も多数演出。インドに3年間留学し、ガンガーの源流で某番組の通訳をしたことがきっかけでテレビの製作に携わるようになる。特技はヒンディー語をしゃべること。