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ドラマ
2017年01月06日

スーパープレミアム「花嵐の剣士~幕末を生きた女剣士・中澤琴~」 BY 篠原圭

映画、ドラマ、舞台で活躍する黒木メイサさんが女剣士を演じるエンターテインメント時代劇です。かつてのワクワクする娯楽時代劇が最近少なくてさびしい、と言う話を聞きますが、そんな方々に是非見ていただきたい本格アクション時代劇です。

主人公・中澤琴さんは実在した女剣士です。幕末、明治、大正、昭和を生きた中澤琴さんの実話をもとに脚本家・宮村優子さんが脚色しました。中澤琴さんに魅かれた男性は数多かったものの、「結婚するのは自分より強い男」と言う信念を貫き通した中澤琴さんは、実際、それは強かったそうです。


何年も殺陣、アクションの訓練を積んできた黒木メイサさんが中澤琴役に決まり、開発がスタートしました。先ず中澤琴さんが実際に住んでいた群馬県沼田市と、上州に今も伝わる「法神流」を取材しました。中澤琴さんは地元の方々の間では名高いのですが、記録に残された史料が少なく、幕末という激動の時代の中で「法神流」の名手だった「女剣士・中澤琴」がどう生きたのか、剣をきわめたいと願った彼女はどう行動したのか、それらをフィクションとしてどのように物語にするか、が鍵でした。中澤琴さんは兄・貞祗さだまさ)とともに行動したという伝から、「江戸の新撰組」と言われた新徴組の記録に残る貞祗の行動を調べ、清河八郎の浪士組のころから戊辰戦争のころ迄をドラマの舞台とする事にしました。


それらの史実を踏まえながら想像の翼を広げ、フィクションとしてオリジナル脚本を執筆したのは大河ドラマ「花燃ゆ」など幕末時代劇のベテラン・宮村優子さん。琴を取り巻く坂本龍馬(加藤雅也)清河八郎(池内万作)、沖田林太郎(宅間孝行)等の錚々たる歴史上の人物からフィクションの人物まで、愛情深い人物造形が伝わります。時代劇の映像を支える美術は、大河ドラマなどで実績十分の稲葉寿一デザイナーとNHKアートの面々。別名「天狗剣法」とも言われた「法神流」アクションをワイヤーを駆使して華麗に見せる猪原達三さん熟練のエンターテインメント演出・・・等々。


出演者、スタッフが一丸となって作った、楽しんで、ワクワクして、時代を振り返り、ちょっと今を考えさせる、見どころ満載のオリジナル・アクションエンターテインメント時代劇です。

放送予定
スーパープレミアム「花嵐の剣士~幕末を生きた女剣士・中澤琴~」
[BSプレミアム]1月14日()夜9:00~10:29

篠原圭(しのはら けい)

【コラム執筆者】
篠原圭(しのはら けい)

NHK編成局コンテンツ開発センター チーフプロデューサー。現在の担当は、スーパープレミアム、プレミアムドラマほか、コンテンツ開発センター発のドラマ制作。