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2017年10月12日

スペシャルトーク
「北九州発地域ドラマ GO!GO!フィルムタウン」
BSプレミアム BSプレミアム 10月18日(水) 午後10時00分〜午後10時59分

NHKが全国各地を応援する地域発のドラマ、今回は北九州市が舞台です。実在の北九州フィルム・コミッション*をモデルに、職員の主人公が映画の制作現場で奮闘しながら成長していく物語。演じるのは、朝ドラ「べっぴんさん」の“きみちゃん”こと君枝役で一躍人気者となった土村芳さんです。試写のあとにお話を聞きました

 

 

 

*「フィルム・コミッション」

映画やドラマのロケの誘致やサポートを行う組織。多くは役所や観光協会の中に部署がある。北九州市は全国にさきがけて、市役所内にフィルム・コミッションをつくり、街を元気にし、イメージアップを図る事業としてロケ誘致に熱心に取り組んできた。今ではそのサポートで国内外の多くの作品を生み出している。

 

 

 

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ードラマ初主演ですね。番組のオファーを受けたときの気持ちはどうでしたか?

 

それまで北九州には一度も降り立ったことがなくて、まったくご縁がなかった私が地域密着型のこのドラマの主役をしていいのかな…と最初は戸惑ったのですが、せっかく声をかけていただいたからには、少しでも北九州になじめるように一所懸命やりました

 

 

ー土村さんが演じた主人公「北村節子」(節ちゃん)は、実在する北九州フィルム・コミッション*の職員という役ですね。

 

はい、節ちゃん役のモデルになった方は北九州フィルム・コミッション初の女性職員で、北九州の街を案内してくれました。ドラマの中の節ちゃんと同じように、商店街を歩いただけで周りの人たちから気軽に「おう!」と声を掛けられたり、「今日は何の撮影?」とか聞かれたり。ああ、そういうことなんだ、これだけ地域の皆さんに溶け込んでいるからできる仕事なんだなぁ、と実感しました。すごい信用を得ているんですよね。

 

 

ードラマでフィルム・コミッションの部屋に掲げられている “No guts, No glory ,Go for it.”‘(ガッツのないところに栄光はない。やってみろ!)という標語は実際のものと同じだとか?

 

そうです。上司の新藤さん役のモデルになった職員の方からフィルム・コミッションというお仕事について教えていただいたのですが、本当に情熱がないとできないなあと思いました。映画やテレビ番組を制作される方の「作品に対する思い」を「ベストなロケ現場の提供」というカタチで実現したり、地域の魅力をスクリーンを通してアピールするために作品を誘致したりするわけですから…。例えば1つの場所の撮影許可をもらうために何か月も頑張って走り回って…というお話をお聞きして、すごく大変なお仕事だなぁと。

 

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 ー北村節子=節ちゃんという役は、どんな人ですか?

 

たぶん、私の中に元から“ちょっといる”キャラクターかもしれないです。心のどこかに潜んでいるような(笑)

 

 

ーご自身の中にあったキャラクターを引き出した感じですか

 

そんな感覚はあると思います。
節ちゃんは、「ぺっぴんさん」のきみちゃん(君枝役)とは違って、もっと等身大に近い無邪気な自分という感じですね。すごくまっすぐでガンバリ屋さんで、ちょっとどんくさいんですけれど、それでも頑張り、そんな姿が節ちゃんの愛嬌としてキャラクターに反映できればなぁ、と考えながら演じました。

 

 

ー今回はコミカルなシーンもありますね。

 

すべり台の上で叫ぶシーンのことですか?…思い切ってやってみた結果、あんな感じ(コミカルに)なりました。節ちゃんだったら、あんなふうにしてもやり過ぎにならない気がしたし、その方が無邪気な節ちゃんらしいかな、と。楽しかったですよ。私自身のふだんの生活ではあそこまでハジけることはそうそうナイので(笑)

 

 

ー藤本隆宏さん(映画監督木根間安二郎役)と光石研さん(上司の新藤司役)は北九州のお生まれですね。お二人との共演はどうでしたか?

 

本当に心強かったです。
藤本さんは、撮影に入る前から私が窮屈にならないように「好きにやっていいから」ということをずっと言ってくださって。
光石さんは、私が一人で台本を確認していると、スッと入って来られて、セリフを合わせてくれたり、お芝居に気持ちが乗りやすくなるようにずっと相手をしてくれたり、たくさん助けてくださいました。
尊敬する大先輩お二人とご一緒できて、なんて光栄なんだろうと、ぜひまた、どこかでご一緒できたらいいなと思います!

 

 

ードラマの中でも、角打ち(飲み屋)で光石さん演じる上司の新藤さんに節ちゃんが励まされる場面がありますね

 

あのシーンは、私が節ちゃんという役づくりをするうえで、基になったところです。周りから見た“節ちゃんという人間”を、新藤さんのセリフを通して、すべて語られているように思えたので。詳しく話すと見ていただく楽しみが減ってしまいそうなのでこの辺にしておきますが。皆さんにも、新藤さんと同じように感じていただけたら、うれしいです。

 

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ー北九州のことばは、いかがでしたか?

 

難しかったですね。標準語のイントネーションとかけ離れているわけではなくちょっとずつの違いなので、用心深く意識していないとスルーしそうになるんです(笑)
同じ福岡県でも、博多弁とも違う。北九州の中でも、また地域によっていろいろ。節ちゃんの同僚役のあゆみさんが出番がないときでも現場に来てくれて、付きっきりで教えてくださいました

 

 

ー北九州のことばで好きな言い回しはありますか?

 

「なんしよん」です。ドラマの終盤で「なにしてるの?早くしなさい」という表現で「なんしよん はよしー」というセリフがあるんです。

 

 

ー語尾がやわらかいですね。

 

そうなんです。伝えたいことはストレートなんですが、マイルドというかソフトな言い回し、すごく気に入りました。方言の使い方を、あゆみさんがいろいろ考えてくれて、あまりキツくならないようにするには…とか、ここは強く言うのでこう言ってもいいんじゃないかとか、監督さんとどれがしっくりくるか相談しながら決めていった感じです。

 

 

ー北九州のことばをマスターしつつ、セリフに感情を込めるのは大変だったのでは?

 

逆に北九州のことばだからこそ、感情を込められた部分もあるんですよね。最後の方で藤本さん演じる木根間監督を節子が叱咤する場面など、標準語だったら印象がずいぶん違っていたんじゃないかなと思います。

 

 

ー今回撮影で行かれたなかで、どこがいちばん印象深かったですか?

 

北九州は本当にいろんな表情をもった街なので、「いちばん」というのが難しいんですよね〜。うーん…どこもすてきで、異国情緒があったり、角打ちみたいに人情味あふれる場所もあって…。あ!そういえば、撮影で行く前に写真を見ていてずっと楽しみにしていたのは、「平尾台」。ドラマの中でも2回映るのですが、別世界に迷い込んだような幻想的な自然の風景が最高にすてきでした。

 

 

ー“北九州のソウルフード”も登場しますね。

 

港での映画撮影のシーンで節子が出した料理は“ぬか炊き”というものなんです。撮影後にいただいて帰って、ホテルで温めて食べたのですが、これが本当においしかった!すっかり、ファンになりました。ぬか漬けのぬかで魚を煮込む料理。商店街でもあちこちで売っていました。「きょうのは6時間かけて煮たんだよ」とか。ドラマに登場するのは、いわしのぬか炊きですが、さばなどいろんな魚のものがあるんです。お土産にもたくさん買って帰ったのですが、ほとんど自分で食べてしまいました(笑)。

 

 

ー2週間の撮影期間中、他にもおいしいものはありましたか?

 

北九州は、どのお店に入ってもおいしかったです。お休みが1日あったんですけれど、もう「今だ!」とばかりにマネージャーさんと1日のうちに食べられそうなものを決めて、最初にラーメンを食べに行って、天ぷら、焼き肉、それから…

 

 

ーけっこうガッツリといきましたね(笑)

 

天ぷらから焼き肉の間は腹ごなしに少しブラつこうと思っていたんですけれど、ちょっと動けなくなって(笑)これは夜まで1回休憩しようということになって、ホテルに帰って休んで…

 

 

ー消化休憩ですね(笑)

 

なんとか焼き肉まで食べるんだ、という目標があったので(笑)全部地元のスタッフさんのオススメの店で、本当においしかったです。

 

 


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ードラマの中に登場する飲み屋さん「角打ち」も実在するお店ですか?

 

はい実際のお店をお借りして、お客さんは皆さん北九州のエキストラの方たちです。

 

 

ードラマの中に「ベテランのエキストラ」という役柄も登場しますが、やはりモデルとなった方がいるのですか?

 

ドラマでは役者さんが演じているのですが、実際にいらっしゃるんです。独り暮らしをされてから外出の機会も減り、楽しみが見つからなかったそうなのですが、一度エキストラをやってみて、そこからエキストラ同士のコミュニティーができたそうで、今はそれを楽しみにされているという話を聞きました。フィルム・コミッションの仕事はこんな部分でも人と人をつなげられるんだ、すてきだなぁと。

 

 

ージーンとするお話ですね。

 

大勢のエキストラを集めるシーンも、出演する人を本当に集めたんです。一つの街であれだけの人が集まるなんて、なかなかできないことだと思うので、やっぱり北九州の街と、街の人を感じられた瞬間ですね。なによりエキストラの皆さんが、イベントやお祭りに参加するような感覚で楽しみにしていたのが印象的でした。

 

 

ーきっとまた北九州に来る機会がありそうですね。

 

これからも女優としての仕事を通して北九州の方や、北九州フィルム・コミッションの方にはお世話になると思うので、今回こういう形で参加できて本当によかったです。
北九州フィルム・コミッションの方にも、このドラマを見て喜んでもらえたらいいなと思います。

 

 


土村芳さん、どうもありがとうございました!

地域発ドラマの最大の魅力は、その土地の人々の熱気かもしれません。土村芳さんは岩手県盛岡市の出身。盛岡で地域ドラマを制作することがあったら「もちろんぜひ参加したいです!」。休日には海外ドラマをよく見るという土村さん。演じることへの尽きない興味…今後のご活躍がますます楽しみですね!

ドラマの撮影に使われたロケ地や、エキストラの方からのメッセージなどは
番組ホームページをご覧ください。

http://www.nhk.or.jp/kitakyushu/drama/

 

番組概要

番組概要

「北九州発地域ドラマ GO!GO!フィルムタウン」

date
BSプレミアム 10月18日(水)
time
午後10時00分〜午後10時59分
出演
出演:土村芳、藤本隆宏、朝倉あき、光石研ほか
NHKが全国各地を応援する地域発のドラマ。今回は実在の北九州フィルム・コミッションをモデルに、職員の主人公が映画の制作現場で奮闘しながら成長していく物語。演じるのは、朝ドラ「べっぴんさん」の“きみちゃん”こと君枝役で一躍人気者となった土村芳さんです。