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2017年07月25日

スペシャルトーク
「今夜はとことん!ピアノと日本人」
BSプレミアム BSプレミアム 7月26日(水)  午後7時30分〜8時59分

日本人ピアノの出会いをひもといてみると、いくつもの知られざる意外なドラマがありました。番組のメインリポーターとして、日本各地へ歴史をたどる旅をしてくださったのは、フリーアナウンサーの加藤綾子さんNHK初出演です。ピアノが大好きで、実は音楽大学ご出身の加藤綾子さんに、番組の見どころを伺いました。

 

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-番組出演のオファーがあった時は、どのように思われましたか?
ピアノをやっていて、よかったと思いました。(笑)フリーになって1年くらい経ちますけれど、ピアノをやっていたことが生かせるお仕事と巡り会えたのが、とっても嬉しかったです

 

-NHKの番組へのご出演は初めてですね。
はい。朝の番組(他局の生放送)をずっとやっていたので、何日もかけてロケに行く機会はあまりなかったんです。こうやってじっくりと、一つのものの歴史を探る旅に出るのは初めてでした。NHKさんだから深く…というのもありますし、自分の足で、肌で、実際にルーツを感じていくというのは理解が全然違って楽しみがありました。高校から(音大の)付属に通っていて、授業でなんとなく音楽の歴史を学ぶことはあったのですが、ここまで深くピアノについて知る機会、触れる機会はなかったです


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-特に印象深かったロケはありますか?
大阪の山本宣夫さんというピアノ修復家の方がいらっしゃって、工房を訪ねたんです。工房には、他ではもうほとんど残っていないであろう世界中の、各年代のピアノがたくさん置いてあったんです。それでもまだ全部は集められてはいないそうなのですが、今までに見たことのないピアノがたくさんありました

 

-貴重ですね。
ああこうやって時代を経て、ピアノは今の形になっているんだということや、“あの時代の作曲家は、このピアノで作曲したんだ”ということを考えると、今まで知っていたことの点と点が結びつくことが多かったです。

例えば、楽譜通りに今のピアノで演奏すると、“なんでペダルを(音を響かせるために足で)踏みっ放しにするんだろう?音が濁っちゃうのに…”と思っていた曲があるのですが、その当時のピアノでは、鍵盤の半分から下(低音)だけがペダルを踏むと音が響くようになっていたんです。

 

-今のピアノと違うのですね!
そうなんですよ。当時のピアノでは、ずっとペダルを踏みっ放しでも左手の音だけが響いて、右手の音は濁らなかった。だから、作曲家は楽譜にそう書いたんだな、とか、工房に来て分かることがすごくたくさんありました

 

-ピアノをやっていらっしゃるからこそ気づくことも多いですね。
そうですね。やっぱり音楽をやっていてよかったなと思えることでしたし、新たな発見がありましたね。

 

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-加藤さんご自身が、ピアノを始めたのはいつ頃ですか?
幼稚園の年長さんになってからですね。幼稚園の友だちが「ピアノを習っている」という響きがカッコよくて「私も習いたい!」とお母さんに言ったんです。

 

-ご自分から言ったんですね。
はい、近所に兄のお友だちのお母さんで音大を出た先生がいらしたので、初めからずっとその先生のところへ通いました。

-途中でピアノがイヤになったことはなかったですか?
何となく小さい時から、ピアノは得意な方なのかな〜という感じがあって、それがすごく嬉しかったんですよね。クラスの中で伴奏したり、コンクールで賞をもらえたりしたのも嬉しかったですし、周りの友だちがどんどん辞めていった時も、自分は辞めるという考えはありませんでした。

 

-練習もお好きですか?
ぜんぜん(笑)そこをあまり厳しくされなかったから、私には良かったのかもしれないですね。あ、コンクール前は、ちょっと大変だったかな…先生にはレッスン以外の時間にも見ていただいたりして…でもやっぱり、楽しかったですね

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-ずっとピアノが身近にあった加藤さんですが、お好きな曲はありますか?
自分では弾けないのですが、聞くのが好きなのはリストの「ラ・カンパネラです。もともとバイオリンの協奏曲で、バイオリンでも弾くことが難しい超絶技巧の曲をもとに、リストがピアノのために編曲したというものです。

「ラ・カンパネラ」La Campanella:ニコロ・パガニーニのバイオリン協奏曲の主題を、フランツ・リスト(1811 – 1886)がアレンジしたピアノ曲。

 

このリストの時代のピアノがまた、大阪の山本宣夫さんの工房にあったんですよ!(リストが愛用したピアノと同じ種類のピアノ) 

-すばらしいですね。
「カンパネラ」というのは、イタリア語で「鐘」という意味なのですが、リストのいた時代には、鐘が遠くで“カンカン”と鳴っているような響きのピアノがあって、だからリストはこの曲を書こうと思ったのかもしれませんね

 

-なるほど。
ピアノには時代背景とのつながりが絶対あるので、知ると曲の理解も深まりますし、それぞれの時代のピアノに触れることができたのは、すごく楽しかったです。

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-番組の中で何回か、ピアノを弾くシーンも撮影されたそうですね。人前でピアノを弾く時に、加藤さんは緊張されない方ですか?
小さい頃はしなかったんですけれど、年齢を重ねていくと、すごく緊張するようになりました。アナウンサーのお仕事よりピアノの方がずっと緊張します

 

-そうなのですね。 ショパンの「ノクターン」も弾かれたそうですが、ショパンはお好きですか?
好きですね。あのやわらかい旋律が、女性的ですごく好きです。コンクールでは、ベートーベンやバッハやモーツァルトの曲が多かったので、学生時代にはあまり弾いていなかったんですけれど、自分で弾きたいと思って弾く時は、やっぱりショパンですね。

 

-最後に、加藤さんは、ピアノを弾く男性“ピアノ男子”をどう思われますか?
自分が弾く方だったので、そんなに考えたことがないんですが(笑)今回番組で、ピアニストの松永貴志さんと一緒にロケをした時に、楽しんで弾いていらっしゃる感じがステキだなあと思いました。独学で、習ったりされていないんです。

-すごいですね!
楽しんで好きだから弾いているという男性だったら、すごくステキなんじゃないかなと思いますね。

 

 

加藤綾子さん、どうもありがとうございました!

 

旅先で出会った人たちやピアノについて、キラキラと語ってくださった加藤綾子さん。番組には、“日本最古のピアノ”も登場します。見慣れたピアノが、いつ、どうやって日本に入ってきたのか?私たちとどうつながっているのか?加藤綾子さんのリポートを通して、皆さまにもさまざまなことを感じていただければと思います。

 

~7月 BSP 音楽関連番組 のご紹介~
スーパープレミアム「玉木宏 音楽サスペンス紀行~マエストロ・ヒデマロ 亡命オーケストロの謎~」
7月29日(土)午後8:00~9:59

 

番組概要

番組概要

「今夜はとことん!ピアノと日本人」

date
BSプレミアム 7月26日(水) 
time
午後7時30分〜8時59分
出演
加藤綾子、 熊谷美術館学芸員 宮本万喜人、東京芸術大学 橋本久美子、 作曲家・ピアニスト松永貴志、ピアノ修復家 山本宣夫、 96歳の現役ピアニスト 室井摩耶子
加藤綾子がNHK初登場!明治維新から戦争まで、全国各地でピアノに縁のある歴史の舞台を巡る。200年前シーボルトは持ち込んだ日本最初のピアノで作曲。明治期、音楽教育にかけた一人の男の思いが日本人の意識を変えた。そして、ジャズピアニスト松永貴志は人々の思い詰まった手作りピアノで感動演奏。知られざる日本人の思いが詰まった90分!