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ドキュメンタリー
2017年04月11日

若者よ 世界を驚嘆させよ! 大見本市SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)BY 白井潤

毎年3月に行われる「サウス・バイ・サウスウエスト」をご存知ですか? 30年ほど前、アメリカ・テキサス州のオースティンで音楽フェスティバルとして始まりましたが、その後拡大の一途をたどり、現在では音楽、映画、インタラクティブなどさまざまな分野のショウケース(見本市)として知られるようになりました。


2000年代の前半には、デビュー直後のノラ・ジョーンズが出演し、これをきっかけに知名度を大きく上げるなど、若手ミュージシャンの登竜門でもあります。また、フェイス・ブックやツイッターといったツールも、このイベントで大きく広がっていったといわれています。まさに今、世界最大の見本市といえるイベントです。

10日間の期間中、後半は音楽フェスティバルとなりますが、とにかく町中いたるところにライブハウスがあり、昼間から演奏の音が鳴り響いています。

目抜き通りの6thストリートは、毎日お祭り騒ぎ。一日中ごった返していて、歩くのさえ一苦労です。

0406-04.jpg出演するミュージシャンのうち、中心となるのはインディー・ロック。大手レコード会社には所属せず、自分たちの力で活動しているバンドが、チャンスを求めてこのイベントに参加します。それも世界中からです。

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そして音楽プロデューサー、コンサート・プロモーターなども世界中から集まり、「ネクスト・ブレイカー」を探すのです。もちろんライブを見た観客が発信するSNSなども、その後の評価を左右します。

サウス・バイ・サウスウエストの事務局がオフィシャルに参加を認めたミュージシャンだけでも2000組以上。その中で目立つのは至難の業です。ライブはミュージシャンたちにとっ真剣勝負の場となります。

しかしそもそも参加希望者はおよそ8000組を越えます。ここに来るだけでも、なかなかの狭き門なのです。

事務局では半年以上前から応募を開始し、全ての希望者のデモテープなどの資料を聞いて参加者を検討するそうです。

0406-01.jpg    <ジェームズ・マイナー氏>

音楽部門のディレクター、ジェームズ・マイナー氏は
「自分たちの選択が、ミュージシャンのキャリアを変えてしまうこともある。非常にデリケートな仕事だ」と語っていました。

そして、近年のサウス・バイ・サウスウェストは、何と言ってもインタラクティブ部門への注目度が高まっています。

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こちらは日本から参加した大学院生たちのチーム。ダンサーの動きに合わせて光り方が変わる手袋を開発しました。こうした、世界中から600近くの企業や団体が、最新のテクノロジーを求める投資家へプレゼンをするのです。はたして彼らは世界の投資家にアピールできたのでしょうか!?

世界最大の見本市といわれるサウス・バイ・サウスウエストは、まさに現代を映す鏡でもあります。
ぜひ、ご覧ください。

 

放送予定
BS1スペシャル 「若者よ 世界を驚嘆させよ!大見本市SXSW」
[BS1] 4月16日(
前編 世界はインディーズを求めてる 夜10:00~10:50
後編 最新技術で世界を変える     夜11:00~11:49

 

白井 潤(しらい じゅん)

【コラム執筆者】
白井 潤(しらい じゅん)

NHK制作局エンターテインメント番組部チーフ・プロデューサー。昭和63年NHK入局。現在の担当番組は「トーキング・ウィズ松尾堂」「松尾潔のメロウな夜」など。好きな音楽はAOR。