BSトピックス スペシャルコラム
番組知っ得情報
2014年09月17日

■番組知っ得情報■キャストもスタッフも"全力"で ~「全力クイズ」 by 相部任宏

140917_zenryoku01.jpg静岡県沼津市の公園。呼び集められた、仕事も性格も全く違う8人の挑戦者たち。杉山愛、武井壮、堤下敦、吉木りさ、道端アンジェリカ、小川泰平(ジャーナリスト)、にしゃんた(社会学者)、三輪記子(弁護士)。

クイズチェアマン・伊集院光と久保田祐佳アナウンサーから告げられる最初のお題は
「謎の物体をとらえた写真。この正体をつきとめろ!」

140917_zenryoku02.jpg答えは、沼津市のどこかに潜んでいる。植物か、動物か、はたまた芸術作品か? 暗中模索のなか、地元の方や図書館を直撃し、あるいは直感に頼って爆走し、ときには番組の中に仕組まれたアイテムショップでヒントを探す・・・「全力クイズ」は、このようにして始まります。
番組を企画した相部プロデューサーからの“知っ得情報”をどうぞ。

* * * * *

140917_zenryoku03.jpg「これまで見たことがないクイズ番組を作れないか?」

そんなシンプルな問いから、この番組は始まりました。
知力があれば答えられる、という先入観を捨て、「総合力」をキーにする。
屋内のスタジオでたくさんのタレントがにぎやかに答えるのではなく、現実社会をバトルフィールドに見立てて、孤独に戦う。
「短い問いと答え」の連発ではなく、90分間で出題はたった3問に。ただし「雲をつかむような難問」を出す。そのリサーチの道のりを「人間ドキュメント」ととらえる・・

今回のスタッフは、実はかつて「ブラタモリ」「探検バクモン」を制作していたメンバーがほとんどです。いずれも街に潜む謎を探し、足で歩いて答えを探す番組です。「不思議なことは、現実の街の中にこそ隠れている」という実感がありました。

140917_zenryoku04.jpgしかし、鼻息荒く勢いづいたのもつかの間。すぐに、「雲をつかむような難問を作成する」ということ自体が、そもそも、「雲をつかむミッション」であるという逆説に突き当たります。ネット社会では、たいていの謎は検索すれば解決します。真の「難問」とは何か? たった3問に、3か月近い議論を費やしました。

もう一つの難題は、縦横無尽に走り回る8人の挑戦者の姿をネット中継で見守るといういまだかつてない構図です。いかに携帯電波が普及したとはいえ、技術的には開発途上。困難は想像以上でした。「同時多発リアルタイムドキュメント」を成立させるため、スタッフの準備作業は、クイズ開始5時間前まで続きました。

こうしたキャスト・スタッフの「全力」、はたしていかなる結果とあいなったか。
視聴者の皆さん、お手元のパソコンや携帯電話で検索しながら、挑戦者といっしょに難問解決に挑んでみてください。

 


★放送予定
「全力クイズ」
BSプレミアム 9月23日(火)午後7:30~8:59

相部任宏(あいべ・ただひろ)

【コラム執筆者】
相部任宏(あいべ・ただひろ)

NHKエデュケーショナル・シニアプロデューサー。「全力クイズ」を企画。1998年入局。北九州放送局を経て、制作局文化福祉番組部や番組開発グループなどでディレクターをつとめる。番組開発グループ在籍時に「ブラタモリ」を企画した。そのほかこれまで開発に携わった番組として、「解体新ショー」「カンゴロンゴ」「仕事ハッケン伝」「探検バクモン」などがある。2014年から現職。

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