法人事業者インタビュー法人事業者インタビュー

公共事業を中心とした建設業から新たな業務に挑戦

代表取締役 富所練太郎さん
練武建設株式会社
1955年に練武建設創業、1964年に株式会社へ。主に公共事業の土木工事等を手がける。2000年以降、建築事業、不動産事業、福祉関連事業、飲食業と多くの事業を手掛ける。2010年にNHK放送受信料契約・収納業務を横浜放送局からスタートし、神奈川県を中心に活動していたが、2017年に東京へ進出する。現在、6地区を受託し、順調に規模を拡大している。NHK会長顕彰、NHK営業局長表彰を受賞するなど、結果を出している。

建設業ならではの従業員とのつながり、仕事の進め方が役立っています

先代からの建設業を守りながら、新たな事業を模索。公共事業に関連した仕事が多かったことから、NHKの契約・収納業務に興味を持ったという。異業種からの業務展開について、それまでの事業との関わり、新規ではじめた時の思いなど、代表取締役の富所さん、常務取締役の佐藤さん、新しく進出した東京で支店長を務める平田さんにお話を伺った。

中央:常務取締役 佐藤淳志さん
右:東京支店長 平田真也さん
NHK業務をはじめたきっかけは?

建設業が中心でしたが、入札方法が変わるなど、周囲の状況が変わってきたんです。その中で他の業務のことを考えはじめました。もともと公共事業が多かったので、そのような方向で探していたところNHKの法人委託の仕事を聞いたのです。公共性も高く興味を持ったのがきっかけでした。

建設業とは全く違った仕事だと思いますが、はじめようと思ったきっかけは?
富所さん
弊社は幾つかの業態があって、公共事業に関わる建設業がメインなんです。けれども、仕事の受注量が減った時期があり、別の公共的な仕事で柱になるものが欲しいと思っていました。そんな時に、知人から「NHKで法人委託の仕事がある」と聞き、エントリーさせていただきました。国や自治体からの仕事に関わっていたので、異業種ではありますが、私たちにとっては自然な流れだったんです。
佐藤さん
弊社は、建設業とは別に不動産の仕事もしていますが、仕事を受けて、最終的に手元に売り上げ金が入るまで時間がかかるんです。ですので、NHKの仕事は公共性が高く、収入が安定するというのも大きな魅力でした。
NHK業務をはじめるにあたって不安はありましたか?

畑違いの仕事をはじめるので、正直不安だらけでしたが、NHKのみなさんによる研修などのサポートが充実していたので、助かりました。

NHK職員も交えた朝礼
不安はありましたか?
富所さん
営業的な仕事の経験がなかったので不安でした。けれども安定した仕事というのも会社の経営を考える上で大きな魅力でした。NHK業務の経験がある人から話を聞いたり、調べたりして、常務の佐藤とはじめることにしたんです。
最初は右も左もわからない状況で、NHKの研修などが頼りでした。
実際にはじめていかがでしたか?

思っていた以上にスムーズにスタートできました。案外、仕事の進め方など、今までの建設業で培ってきたことが活かせたんです。ただ、個人情報の取り扱いについては、意識を変えて徹底するように努めました。

スムーズにスタートできた秘訣は?
富所さん
仕事の内容は違いますが、工期を守らなければならないというのが身についているので、この仕事でも、いつまでに計画数を100%やりあげなくてはならないというのは、共通する部分があって、自然とできたのかもしれません。また、危機管理に関しては、建設現場での安全を確保することと、この仕事での安全、つまり個人情報の適切な取り扱いや物品の紛失を防止することは、共通していると思い、同じように取り組んでいます。
NHK業務をする上で大事にしていることは?

チームワークを良好に保つことはNHK業務には不可欠です。その点は、不注意からの事故が命にかかわる建設業で培った、全員で現場を作り上げるという結束力が活きています。社員は自然と家族のような存在になりますし、心身のケアも重要です。

出発前の風景。それぞれが今日の仕事を確認
業務をするにあたって大事にしていることは?
富所さん
この業務だけではないですが、練武建設に任せれば安心だと思っていただけるような仕事をすることを大事にしています。信頼を裏切らないこと。また当たり前ですが、社員を大事にしていきたい。あとは、会社のスローガンである「練武魂」。弊社はいろいろな心構えがあるんです。伝統として、古き良きものを大事にと。みんなで協力してやっていくような仕事をしてきましたから。
佐藤さん
「いざ鎌倉」の精神。当たり前のことをきちんとやる。でも今、当たり前のことができない人もいますね。まずは挨拶するとか基本的なことも。社員には、当たり前のことをちゃんとやってほしいと思っています。
平田さん
僕は、建設業には携わってなく、この仕事で入社したんですけれど、本当に、社員を大切にしてる会社だと思います。外回りから会社に戻ると、家に戻るみたいな感じが持てるような雰囲気をつくりたいと思っています。そういう雰囲気がどこの支店でもあるといいと思いますね
情報の共有はどのようにしていますか?
富所さん
朝礼やミーティングを行っていますが、それ以上に普段の会話、日々の会話が一番大事だと思います。何気ない話の中に、本音が出たり、重要な話が混じっていたりしますから。話しやすい環境も大事にしています。そのためには、帰属意識を持てるような会社でないと。それには会社が心底社員を大事に思っていることが必要です。
社員を心底大事にする
富所さん
弊社では、月に一度は、全員が揃って労をねぎらう会や社内イベントをやっています。例えば、バーベキューや社員旅行をしたり。そういうことを通して、社員同士の結びつきも強くなっていくのではないかと思います。
心身のケアも重視されているということですが
富所さん
ずっと仕事を続けてもらう為には、心のケアも大事だと思っています。社内では、常務の佐藤や支店長中心にそのフォローをしてもらっています。現場でお客様から厳しい言葉をいただいたり、そういう時は、スキル云々だけでなく精神的なケアやサポートはとても重要だと思います。
佐藤さん
心のサポートですね。心がけているのは、朝、社員の顔色を見ることです。建設現場では心身が整っていないと怪我をしますからね、社員の心身の状態を気にかけることは身についています。毎日、声をかけたり、相談に乗ったりしています。今、支店が幾つかありますが、各支店に行ったら、社員と一言、二言会話をします。全員、必ずです。
平田さん
僕の立場では、支店内では、仕事半分、プライベート半分みたいな話も自然にできるような雰囲気をつくっておきたいですね。そうすることで、みんな、いいことも悪いことも本音を話してくれますし、そこで会話することで、現場では一人でも、社員みんなが仲間だと伝えられるのではないかと思っています。
営業スタッフの確保、育成などはどのようにされていますか?

今は応募がコンスタントにあります。
育成は、NHKの研修はもちろんですが、建設業では、上の者が新しく入ってきた者にきっちり教えるのは常なので、自然とそういう流れができています。
入社したら、練武はいい会社だと好きになってもらいたい。もともと建設業はチームワークが大事なところがあり、自分たちの従業員はファミリーみたいに思っているので、コミュニケーションをとって、長く働いてもらえるようにしています。

女性のスタッフも大事な戦力
スタッフの確保はどのように?
富所さん
厳しい仕事だなと思っている人が多いと思います。採用試験を受けてくれた人には丁寧に説明して、入ってもらったら大事にしています。「人を大事にすること」がこの仕事のポイントだと思います。会社に帰属意識を持ってもらえるように頑張っています。
スタッフの確保が難しかった時期もありましたが、そんな時もNHKのみなさんに相談して乗り越えました。
育成はどのようにされていますか?
富所さん
弊社にはトレーナーが1人いて、トレーナーが新人研修をしたら、すぐに支店に配属になります。そこで、リーダーが見守っていくというやり方です。
佐藤さん
担当制などは特にありません。昔からの社風で、目の前で困っている人がいれば、助けるという雰囲気があり、今はそれでうまくいっています。近くにいる上の者がきっちりと面倒をみます。
女性のスタッフも?
佐藤さん
2割くらいが女性です。男性と同じ業務をしています。ただ、女性なので、あまり夜遅くまでは仕事をしないように注意を払っています。
NHK業務が今までの仕事にプラスになったことはありますか?

NHKという大きな組織と一緒に仕事をしていることが、大きなステータスになっています。単に、練武建設と言っても、弊社を知らない方は判断する基準がありませんが、NHK業務をしていることで、信用していただけます。また、収入の面でも安定していて、弊社の大きな柱になりつつあります。

移動の手段はさまざま。
住宅街では自転車を多く使う
どのような変化がありましたか?
佐藤さん
今まで練武建設のみの看板でやってきましたが、NHKさんとの関わりが言えるようになると、最初の時点で信用を得られるようになりました。それはとても大きいです。大きなステータスです。
建設の仕事をしている社員の方にも影響はありましたか?
富所さん
社員の意識が変わりましたね。普段の仕事でも、「うちの会社はNHKの仕事をしている」という気持ちを持っていると思います。今までは意識していなかったことでも、コンプライアンスを守らなければいけないとか。背筋が伸びるような感じでしょうか。
この仕事のやりがいはどのようなところでしょうか?

日本を代表する組織に関わって、その前線で仕事をさせてもらっているところです。公共放送は大事だと思いますし、それを支えているということがいいですね。今までやってきた仕事が評価されてNHK会長顕彰をいただいた時は嬉しかったです。

左:スタッフと打ち合わせをする平田支店長
やりがいを感じるところは?
富所さん
公共放送って大事だと思っています。偏りのない情報を伝え、世界中に日本を発信している。それに関わる仕事であり、社会に貢献しているのはいいなぁと。日本を代表する組織に関わって、その前線で仕事をさせてもらっていることにやりがいを感じます。
佐藤さん
その放送は受信料でつくられている。一番大事な土台を支えているというのが嬉しいですよ。我々、経営陣は皆そう考えています。
NHK会長顕彰や営業局長表彰を受賞していますね。
富所さん
とても嬉しかったですよ、賞がもらえるんだ!って。建設業では、そういうものはないですからね。今までの取り組みを評価していただけたんだと本当に嬉しかったです。
佐藤さん
当たり前のことを続けてきたことで結果が出て嬉しいですね。業績もそうですし、日々の業務に一生懸命取り組んできた結果だと思います。
平田さん
現場も嬉しかったです。目指していた賞がもらえたので支店の全員で喜びました。
富所さん
今も、NHKの職員さんとは密に連絡を取ります。何かあれば相談しますし、心強いです。信頼していただいている、いつも味方になってくれていると思っています。
佐藤さん
この信用を裏切らないようにしていこうと思いますね。
これから新規参入を考えている法人事業者さまへ

畑違いの場所へ飛び込んでみるのも悪くないです。業務はNHKがサポートしてくれますし、安定した仕事を得られます。また、既存でやってきた仕事もきっと活かせるはずです。

担当エリアへ出発
新規参入を考えている方に伝えたいことは?
富所さん
最初は自分たちも新しい業務に戸惑いましたが、思っていたよりスムーズに仕事ができました。堅実に仕事をしていけば、事業として成り立つチャンスがある仕事だと思います。それまでの業務も何らかの形で活かせるのではないかと思います。

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