法人事業者インタビュー法人事業者インタビュー

イベントなどへの人材派遣会社からNHK業務に専念し、大阪を中心に成長

代表取締役 水沼智治さん
株式会社WEDGE
2006年に、現代表取締役・水沼智治氏を中心にイベント・キャンペーンを中心とした人材派遣業を開始。法人化を経て2012年3月にNHK大阪放送局千里営業センターと業務委託契約を締結。その後、NHK契約・収納業務を専門業務とする。大阪府を中心に業務を拡大し、現在、複数エリア(7地区)を受託。社員数は100名を超える。NHK営業局長表彰を受賞するなど、成果を上げている。

社会貢献ができ、人を育ててくれるいい仕事だと思います

イベント関連の派遣業から、NHKの契約・収納業務を専門に行う事業へシフトした株式会社WEDGE。2013年業務開始以来、社員も増え続け、急成長を遂げている。委託業務への思い、業務への取り組みを代表取締役の水沼さんと支店長の吉田さんに伺った。

右:営業管理部支店長 吉田誠宏さん
NHK業務をはじめたきっかけは?

地域スタッフ(契約・収納業務を個人で請負)の経験があり、仕事に魅力を感じていたので、法人委託がはじまると聞き、絶好のチャンスだと思いました。

NHK業務をされる前のお仕事は?
水沼さん
地域スタッフを12年ほどやっていました。その他にも家業の手伝いや、営業の仕事など、いろいろな仕事をしてきましたが、30代後半になって、しっかりした会社を作りたいと思ったんです。イベント・キャンペーンを行う事業をはじめ、売り上げ実績を上げていけるように、派遣業の免許も取りました。
法人委託がはじまると聞き、いかがでしたか?
水沼さん
それまでの仕事は順調でしたが、イベントに関わる仕事は良い時と悪い時の波があり、安定して利益を上げるには難しさもあるんですね。そのような時にNHK業務の法人委託がはじまり、「自分の経験を活かせる」と考えました。受信料関係の仕事は大変だというイメージがありますが、受信料は約8割の方がお支払いいただいており、制度は安定していますし、地域スタッフの経験をふまえ、NHKの仕事に魅力を感じていました。絶対やりたいと思いましたね。2012年3月に最初の委託契約をし、その時はイベントの仕事も並行していましたが、徐々にNHK以外の仕事を減らしていきました。
NHK業務をはじめるにあたっていかがでしたか?

以前、NHK業務に携わった経験から、お客様に誠心誠意お話すればご契約はいただけると感じていましたので、はじめるにあたって不安はありませんでした。
NHKの研修もしっかりしているので、むしろはじめやすい仕事だと思います。

仕事をしっかり学んでいく
会社としてNHK業務に取り組むことに不安はありましたか?
水沼さん
世間では、かなり厳しい仕事というイメージがありますが、僕の経験では、お会いして丁寧に説明すればご契約していただけたんです。充実感もありました。ですから、会社でNHK業務をはじめるにあたって不安はありませんでした。必要な機材等もNHKが用意してくれますし、研修もしっかりしています。はじめやすい仕事だと思います。
吉田さん
僕は、経験がなかったので、はじめは「本当にご契約をいただけるのかな?」という不安もありました。ですが、研修を受けはじめたら、水沼の言うとおり、ご契約をいただけるようになりました。受信料制度に基づいて、お客様に丁寧に接していくことでご理解をいただけました。最初の不安もひと月ほどで解消されました。
水沼さん
あえて言うなら、「人を雇って、教えて、みんなができるようになるのか」という点が不安でしたが、吉田をはじめ、研修を受けた社員が徐々に実績を増やしていきましたから、その点も大丈夫でした。
準備で大変だったことは?
水沼さん
事務所の内装を変更する必要がありましたが、社員はいましたし、機材は用意してもらえて、在庫を持つようなことはないので、それほど時間はかかりませんでした。準備は2か月くらいでしたし、すぐにはじめられる仕事だと思います。ただ、セキュリティの面が気がかりでした。
それはどのように解決したのでしょうか?
水沼さん
気になっていたセキュリティ面ですが、個人情報の漏えいや機材の管理についてはNHKからも厳しく指導されましたので、どこまでやればいいのかと最初は戸惑いました。
ですが、オペレーションをやりはじめるとわかってきましたね。NHKのセキュリティに関するガイドラインを守りながら、実際に仕事をやりはじめると、ここはこうした方がやりやすいとか、手順はこの方がいいとか改善すべき点が出てきます。NHKのみなさんとも一緒に取り組みながら、だんだん精度が高まっていきました。世間や、NHKのセキュリティ面の要請も高まっているので、私たちもレベルを上げていっています。
NHKのサポートはいかがでしたか?

研修や同行指導などは充実していましたが、それ以上に精神的にサポートしてもらいました。一緒に悩んでくれたり、喜んでくれたりして、助かりました。今も、いろいろと相談に乗ってもらっています。

NHK職員と打ち合わせ(左前:吉田さん)
研修などNHKのサポートは?
水沼さん
最初、座学での内務講習を受けます。とても充実した内容でした。また、放送局やNHKの営業センターで研修を受けられることも良かったですね。この業務に関わらなければ行かれないような放送に関する施設などを見学させてもらってモチベーションが上がりますね。
吉田さん
新人は放送局や営業センターに行かせてもらっていますが、公共放送に携わるということが実感できて仕事にプラスになります。そういった場所に行けるのは嬉しいですしね。
水沼さん
業務をはじめた頃、NHKの職員さんに現場同行してもらいました。私は経験がありましたけど、はじめて外回りをする社員にとっては本当に心強いし、ありがたかったです。立ち上げ時の親身なサポートには本当に感謝しています。
現在のサポートはいかがですか?
吉田さん
月に3回程度、NHKに業務報告をする日があります。成功事例など、情報提供のサポートがありがたいです。いろいろな情報を教えていただけますし、また、お客様への丁寧な対応の仕方なども教えていただいて助かります。訪問対応だけでなく、電話対応やクレームがあった場合の対応もサポートしていただいています。NHKのみなさんがしっかりバックアップしてくれるという安心感があります。頻繁に相談に乗ってもらっていますし、一緒に課題解決を目指していただけるので、安心して仕事に集中できます。
実際にはじめてみていかがでしたか?

最初は5人からスタートして、とにかくみんなで成功事例などの情報共有をしました。それが結果につながり、一番良かったと思います。

毎日の朝礼で情報を共有
経験のない社員の方はどのように慣れていったのでしょうか?
吉田さん
最初は不安はありましたけど、毎日のように、事務所や外で食事をしながら、「こんなことがあった、こんな時はどうしたらいいか?」など、本当によくみんなで話しました。その情報共有が良かった。
水沼さん
そこで話したことを活かして、みんな仕事を覚えるのが早かったです。
現在はたくさんの社員がいますね。
水沼さん
現在は担当エリアも拡大し、社員も100名以上にまで増えました。ここまで大きくなるとは思っていませんでしたが、丁寧に仕事をしてきたことが良かったのではないかと思います。
NHK業務に対するやりがいは?

公共放送に関わっていることが社会貢献につながっていて、仕事に誇りを持っています。また、それ以上に人を成長させることができる仕事だと思うようになりました。

真剣に話を聞く社員の皆さん
仕事を通じて社会への貢献はできていますか?
水沼さん
公共放送に関わっていますので、それだけでも社会貢献につながる仕事ですが、それと同時に人を成長させられる仕事だと思うんです。最初はそんなこと、考えてもいなかったのですが。
それはどのような点で?
水沼さん
「企業」は、人を育てる義務があると思っています。昨今では、安価な労働力で企業の競争力をつけることばかりに目が行くことが多く、「企業」がその責任を果たしにくい世の中だと感じています。
この仕事は、社会人未経験の若い人であっても、短い期間で仕事を覚えて、「ご契約をいただく」という結果を出すことができます。その成功体験から自信がみなぎり、成長していることがわかります。また、その成功体験を今度は先輩として、入社してきた新人社員に指導させることで、社会人としての成長により拍車がかかります。「社会貢献」と「社会人育成」という企業の役割を果たすことができるいい仕事だと思っています。
NHK業務をする上で大事にしていることは?

当たり前のことですが、お客様に接する仕事ですので、きちんとした身だしなみをする「マナーアップ」、お客様対応での「クレームゼロ」、お客様に納得していただける「業務知識の習得」、安心なお手続きを実現する「個人情報の適切な取り扱い」を目指しています。
質の高い仕事をすることで、「この仕事のステータスを上げる」が弊社のスローガンです。

お客様のお問い合わせに丁寧に対応する
仕事のステータスを上げるというのは素敵ですね
水沼さん
大きな仕事を委託されているわけですから、やはりそれに応えることができないとダメですよね。
きちんとした身だしなみで、丁寧に受信料のことを説明できて、個人情報を正しく扱える。そうするとまた仕事を任せてもらえる。この仕事をみんなが「いい仕事だな」と思えるようにしたいし、そんな先駆けになろうと社員にいつも言っています。
吉田さん
実際、私も意識が変わりました。「ご契約をいただけるかな」と最初は不安もありましたが、仕事を続けていく中で、NHKの業務をやっていると胸を張って言える、誇りをもてるようになりました。
問題を改善するためにしていることは?
水沼さん
経営陣やマネジメントする立場の人間も現場に出ることです。現場は少しずつ変わっています。自分たちが仕事をはじめた時と同じではないので、今の状況を把握してこそ、問題の解決につなげられると思っています。
求人での苦労はありますか?

入ってもらいたい会社になるために、仕事のしやすい環境を整えています。仕事の良い面と大変な面をきちんと話し、理解して入社してくれた社員を大事にしています。

担当エリアに向かう女性社員
社員がどんどん増えていますが秘訣は?
水沼さん
最初の頃はイベント会社をやっていたつながりで社員を増やせましたが、会社が大きくなるにつれて難しくなってきました。そのため労働条件を整えたりしました。
弊社は、休日出勤なし、残業なしにしています。ノルマもなしにしています。もちろんただ甘いだけでは業績が伸びませんから、朝礼などで目標を立てたりしていますが、それを強要しません。
ノルマなしでも皆が協力して、目標を達成できるようにしているんです。クライアントとの約束を守りながら、社員には労働条件内での仕事をしてもらっています。そこは管理職の仕事ですね。長く働いてもらうには、働きやすいことは大事だと思っています。
女性社員も増えていますね
水沼さん
この仕事は午後から夜にかけてご家庭を訪問することがありますので、女性は、結婚したり、出産したりすると仕事を続けるのが難しいのが問題でした。そこで私たちはセレクト社員制度というものを用意しました。この制度のメリットは、働く時間や条件を自由に選べます。今いる女性社員は、企業を回る仕事など、午前中から訪問する仕事をして、夕方には会社に戻ってくるパターンを選んでいますね。
離職率が低い理由は?
水沼さん
採用時にきちんと仕事の話をし、試用期間を設け、自分の適性とも向き合ってもらいます。試用期間でやめてしまう人もそれなりにいます。無理に合わない仕事をするのは良くないと思いますから、そこは無理に引き止めません。けれども、試用期間を過ぎた社員の多くは長く働いてくれています。
私たちも社員が長く勤めたいと思う会社にしたいと、飲み会やフットサルをやったり、社内でコミュニケーションをとることに力を入れています。もともと、イベント関係の業務をやっていたので楽しくやるというのは得意です。
社員も長くいるようになると、ただイベントをやるのではなくて、そこでコミュニケーションをしっかりとる、それが大事だとわかってくれていますね。
吉田さん
入社してしばらくすると、それらのイベントを仕切ることを任せるのですが、それをやり切ると、社員はものすごく成長します。会社が社員に何を望んでいるかをわかってきますしね。コミュニケーションを取ることも仕事のやり方も含めて。
水沼さん
そうやってコミュニケーション力がついてくると自分の仕事も、会社全体の動きもわかって動くようになり、みんなで協力できるんです。そうすると辞める人も少なくなります。
吉田さん
大変なことがあっても一人じゃないって、感じるようになりますから。
実績が伸びないなどで悩んでいる社員は?
水沼さん
コミュニケーションを大事にしているので、話をしたり声をかけたりしていますが、それ以外にも、育成プログラムを整えて、仕事の仕方でつまずいていることに気がついてあげることも大事で、そちらにも力を入れています。
これから新規参入を考えている法人事業者さまへ

NHKの手厚いサポートがあるので、安心して業務をはじめることができます。社員のことを最優先に考えることができれば、成功できると思います。

朝礼後、日々情報交換を行っている
この仕事の利点は?
水沼さん
サポートがあるので、実は、新規ではじめやすい仕事です。大切なのは「人」ですね。働きやすい環境を整えて、社員の育成をきちんと行うことができれば事業を拡大していけます。もともと人を集めるような仕事をしていたら、よりはじめやすいかもしれませんね。
どんな方が向いていると思われますか?
水沼さん
私たちがイメージしやすい、いわゆる営業トーク力が必要な仕事ではありません。受信料のことを丁寧に説明できることが大事です。
吉田さん
普段無口な人が意外と契約件数が多かったりします。何事にも通じると思いますが、自分の仕事に責任を持ってきちんと取り組める、そういう人が活躍しています。

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