家具の固定で最も効果的なのがL字金具で壁にガッチリ固定することです。
しかし、L字金具を固定するとき、壁に穴を開けることになります。
賃貸の住宅などでは、L字金具を使えない場合もあるでしょう
そんなときは、市販の突っ張り棒を使うのも一案です。
しかし、突っ張り棒で固定する場合、いくつか注意しなければならないことがあります。
ひとつめの注意点は“家具の手前ではなく、壁側につけること”。
突っ張り棒をつける際、高いところでの作業になるので、つい手前につけてしまう人もいるかもしれません。でも、これでは効果が期待できません。
家具が倒れる際に突っ張り棒が外れてしまう可能性があるからです。
突っ張り棒は、壁側のほうが持ち上がらないように“家具の奥”につけるようにしましょう。
もう一つの注意点は、“天井板の裏が頑丈な部分(野縁などの下地材が通っているところ)につける”ということ。天井板だけだと、突っ張った際、突き破ってしまうからです。
ちょっとした裏技ですが、突っ張り棒と天井の間に“板”をかませると、複数の下地材で支えることになるので強くなります。家具前面の下にかませて揺れを抑えるくさび形のストッパーを併用すれば、さらに倒れにくくなります。