生きるスキル

"揺れ"からのサバイバル②“耐震診断”“耐震化”を進めましょう

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地震対策で最も大事なことは、建物の“耐震性の確保”です。

耐震化されていない家は、地震でどのように壊れるのか…
国立研究開発法人 防災科学技術研究所では かつて2軒の木造住宅を使って大規模な震動破壊実験を行いました。

両方とも1981年以前の旧耐震基準で建てられた家。片方の家だけに耐震補強をしています。

ここに震度7に相当する揺れをくわえたところ、耐震対策をしていない家は、わずか6秒ほどで倒壊してしまいました。ほとんど逃げる間もないくらいの時間です。

耐震基準を満たしていない家は、耐震補強をしておかなければ命を守ることができないかもしれないのです。

新耐震基準を満たした家だからといって、必ずしも“万全”とは言い切れません。
柱が少なく窓が大きくて広い空間がある建物などは、大きな揺れで壊れる場合もあるのです。
熊本地震のように震度7の揺れが2回も起きるような場合だとなおさらです。

自分の住んでいる住まいが、地震に対してどれくらい強いのか知っておくことが大切です。

心配であれば専門家に耐震診断(地震の揺れで倒壊するかどうか見極めるための調査)をしてもらい、問題があれば耐震改修工事を進めておくといいでしょう。

かかる費用の目安は、木造住宅1棟あたり、耐震診断で5万~20万円程度
(※一般診断法、木造在来工法2階建て 図面ありの場合)
補強設計は30~50万円程度。耐震改修工事は100万~200万円程度になります。

耐震診断、耐震改修工事については、自治体のホームページなどでも情報が紹介されています。
助成金を出している地域も多くありますので、関心があれば問い合わせてみましょう。

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