生きるスキル

"火災"からのサバイバル④日ごろから
“避難場所”をチェックしておきましょう。

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本来なら延焼の危険のないエリアまで避難したいところ。しかし大きな地震が起きたあとは、道が壊れ、瓦礫にあふれている中を、遠くまで移動するのは非常に危険です。
地域ごとに“避難場所”が指定されているので、そこに避難するようにしましょう。

“避難場所”とは、災害が起きたときに一時的に逃げこみ、身の安全を確保するための場所のこと。
おもに広い公園や大学の敷地などが割り当ててられており、火で囲まれても熱から身体を守るだけのスペースが確保されています。

自治体のホームページを見るとそれぞれの地域の“避難場所”が示されています。
また、注意してみると街のなかにも表示があります。日ごろから確認しておくようにしましょう。

「避難場所に至るまでのルートは、複数確認しておくことも大事です。
地震の際は、普段は通れるはずの道が通れなくなる可能性もあるからです。
日中は、家族がそれぞれ別の場所にいる場合が多いので、家族どうしで、いざというときにどういう行動をとるのか話し合っておくことも大切です」(室崎さん)

大地震が起こると、多くの混乱が起き、自治体からの的確な指示が期待できない場合もあり得ます。
それぞれが置かれた状況で、自らの判断で避難行動をとらなければなりません。

なるべく早い段階で、近所で声をかけあって、体の不自由な方やお年寄りに手を差し伸べながら避難場所に移動しましょう。

注意しなければならないポイント

“避難場所”は“避難所”は違います。
“避難所”は、災害で生活の場が失われたときの施設のこと。
同時多発火災のときに逃げこむべき“避難場所”とは違うので注意しましょう。
(災害報道などで、避難者が寝泊まりしている学校の体育館や公民館などが映し出されますが、それが“避難所”です)

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