これまで書評した本
2009年03月28日放送内容    (再放送:2009年03月30日 午前1時15分〜[※29日(日)深夜])
司        会 三舩優子 ・ 中江有里
出演・書評 井上章一 ・ 華恵 ・ 永江朗
特        集 原田宗典    小林秀雄が蘇る?
■おすすめの一冊 様々なジャンルのゲスト3人が自分の選んだ本を推薦するコーナーです。
33個めの石 傷ついた現代のための哲学 書    名 33個めの石 傷ついた現代のための哲学 井上章一
著    者 森岡正博
出版社 春秋社
書評する人 井上章一 (国際日本文化研究センター教授)
本の内容
自殺・戦争・科学・差別と偏見など、23のテーマで語られた哲学エッセイです。表題は、2007年にアメリカ・バージニア工科大学で起こった銃乱射事件を考察したもの。キャンパスで行われた追悼集会で33個の石が置かれた。犯人によって殺された犠牲者の数は32人。「33個目の石」は、事件直後に自殺した犯人のために置かれたのである・・・
哲学者である著者が、現代社会が抱える問題と向き合いながら、紡ぎ出す静かな魂の言葉にあふれた一冊です。
井上章一さんの「おすすめの本」(上記以外)
書名 著者 出版社
記憶の中の源氏物語 三田村雅子 新潮社
オリエンタリストの憂鬱 藤原貞朗 めこん
この世でいちばん大事な「カネ」の話 書    名 この世でいちばん大事な「カネ」の話 華恵
著    者 西原理恵子
出版社 理論社
書評する人 華恵 (エッセイスト)
本の内容
漫画家である著者が自身の生い立ちの中で培った金銭哲学を語った書です。故郷の漁師町での、魚の匂いがしたお金の記憶から始まり、借金を苦に自殺した父親、美術大学への進学のためになけなしの百万円をくれた母親、ノーギャラでも頑張り続けた駆け出しの頃や、ギャンブルに嵌った日々など、人生の局面で学んだ「カネ」を巡るエピソードが綴られています。
著者の実体験から繰り出す言葉が、「生きるとは何か」を、説得力とユーモアを交えて読む者に伝えてくる一冊です。
華恵さんの「おすすめの本」(上記以外)
書名 著者 出版社
モリのアサガオ 第七巻 郷田マモラ 双葉社
深夜食堂 第三巻 安倍夜郎 小学館
ディビザデロ通り 書    名 ディビザデロ通り 永江朗
著    者 マイケル・オンダーチェ著 松村潔訳
出版社 新潮社
書評する人 永江朗 (フリーライター)
本の内容
舞台はカルフォルニアの片田舎、人里離れた農場。父親と娘のアンナ、養子の妹クレア。そして両親を殺人事件によって失い、孤児となった少年クープ。共に暮らし始めたこの家族に事件が起こります・・・
アンナとクープが恋人関係になったことに激怒した父親の暴力によって、家族はばらばらの人生を歩むことになります。人間関係や時間そして場所が不思議な交錯をしながら展開。著者が織り成す、その独特かつ詩的な文体も合わせて堪能できる小説です。
永江朗さんの「おすすめの本」(上記以外)
書名 著者 出版社
見る 眼の誕生はわたしたちをどう変えたか サイモン・イングス著 吉田利子訳 早川書房
ヤバい社会学 一日だけのギャング・リーダー スディール・ヴェンカテッシュ著 望月衛訳  東洋経済新報社
■特集 旬の作家や大物作家へのインタビューから電子本などのジャーナルな話題まで、本を取り巻くビビッドな動きをお伝えします。
小林秀雄先生来る 書    名 小林秀雄先生来る 原田宗典
著者・ゲスト 原田宗典
出版社 新潮社
テーマ
小林秀雄が蘇る?
内容
戯曲『小林秀雄先生来る』の著者・原田宗典さんをお迎えし、作品執筆にまつわるお話しを伺います。この作品は、ロングセラーとなっている小林秀雄の講演集に触発されて執筆された戯曲。今、小林秀雄の講演が持つ価値が改めて注目を浴びているなか、興味深いお話しになるはずです。

<本の内容>
舞台は昭和57年、青森県西津軽郡にある小さな港町、カフカ浦。登場人物は、文芸同人誌「津軽大學」を守り続ける青年たち。漁師の坂口万吾。書店を営み、同人誌の代表でもある小林瀧二。国鉄職員・小林一佐。郵便局員・萩原作太郎。彼らの同人誌が記念すべき百号を迎えるにあたり、思い切って、評論家の大御所・小林秀雄先生に向けて一通の手紙を書きます・・・
翌、昭和58年、果たして小林秀雄を名乗る老紳士が彼らの前に現れます。本物かニセモノか? マノンというフィリピン女性も絡んで展開する物語は、いよいよ3月1日、講演会の日を迎えるのですが・・・本書は2003年および昨年と新宿シアタートップスで〔壱組印〕によって上演された戯曲を収めたものです。


■ベストセラーレビュー 様々な切り口で本に関するランキングをお伝えしていきます。
テーマ 演劇関連本
調   べ 青山ブックセンター・六本木店
  書 名 著 者 出版社
1 SPT 05 世田谷パブリックシアター発行 工作舎
2 夏の水の半魚人 前田司郎 扶桑社
3 コルプス 身体表現批評 第6巻 コルプス編 書苑新社
4 労働者K ケラリーノ・サンドロヴィッチ著 角川学芸出版
5 わたしたちに許された特別な時間の終わり 岡田利規 新潮社
6 三月の5日間 岡田利規 白水社
7 演劇の一場面 小島信夫 水声社
8 自由になるのは大変なのだ 今井純 論創社
9 演劇入門 平田オリザ 講談社現代新書
10 別役実のコント検定 別役実 白水社
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