酸素不足で毛細血管を増やせ

2020年7月16日(木)BSプレミアム 午後8時00分~午後8時59分

美肌も代謝も!毛細血管を増やすワザ


酸素不足で毛細血管を増やせ


今度は、数が減りやすい毛細血管を、新たに増やすには一体どうすればいいのか。
その神秘的な瞬間をCGで見てみましょう。

実は、私たちのカラダの中である大事なものが不足すると…

このきらきらとした「毛細血管を増やせ!というシグナル」が作られます。

それを受けて働くのが、毛細血管の血管内皮細胞です。
血管を必要としている場所をめざして、細胞分裂が始まります。

マクロファージと呼ばれる免疫細胞を目印に進み、結合。

こうして毛細血管は新しく新生されるのです。

この現象は、何をきっかけに、起こるのでしょうか。

そのヒントとなるのが、東京豊洲にあるトレーニング施設。
一見、普通のジムに見えますが…。

部屋のなかには、標高が書かれています。

こちらのトレーニングルームは標高2992m。
重要なのは、この下の数値、室内の酸素濃度です。

普段、私たちが生活している海抜付近の酸素濃度は約20%です。

それに対し、このジムでは標高の高いところを再現していて、酸素濃度は約16%しかありません。
この低酸素が、毛細血管を増やしやすくするのです!

実際に、ジムで運動している人の血中の酸素濃度を見てみましょう。
普段は100%に近いのに、ここで運動したあとは93%。

カラダの中が低酸素になっていることがわかります。

そう先ほどのシグナルは、酸素が体内で足りなくなったことをきっかけに出された
細胞たちのSOS信号なのです。

スポーツ医学が専門の筑波大学教授の久野譜也さんです。

「低酸素のフィットネスジムでは、空気が薄いので、普段と同じだけの運動をしても、筋肉の方が低酸素になります。そうすると、毛細血管ができてくるということです。」(久野教授)

山登りとかもいいのでしょうか?

「スポーツ選手が、良くオリンピック前とか、高地トレーニングってやります。あれは、低酸素にすることによって、毛細血管だけではないんですけど、そういうものを、簡単に新生することができるということです。」(久野教授)

高地トレーニングのような施設に行くことで、カラダに負担がかかりませんか?

「強い強度でやるとかえって危ないというお話が藤野教授からありましたが、低酸素な状態でやると、低い運動強度で、筋肉の中が低酸素になるので、安全です。激しくしてないつもりなのに筋肉の中はすごく、低酸素になっているということです。」(久野教授)

こちらは、久野教授が紹介してくれた海外の研究の画像。
低酸素の状態で、毛細血管の量が増えていることがわかっています。

出典:Graham R. Scott, McMaster University

「標高400mですごしていたマウスと、標高4,000mですごしていたマウス。黒い、小さいのが毛細血管です。同じようにただすごしているだけなのですが、標高が違うだけで、これだけ毛細血管の新生が違うのです。」(久野教授)

人間でも、標高の高いところに住んでいる人は、毛細血管が多いという研究もあるんだとか。

「そういう研究結果が出ています。2017年のしっかりした医学文献の中に、高地に住んでる人は、平地の住民に比べてBMIも低く、肥満の人も少なく、糖尿病、心臓病、脳卒中などを発症する人も少ないというのがデータに出ています。」(宇山さん)

高地トレーニングでなくても、体内の細胞を低酸素にする方法があるそうです。
それは、実は「有酸素運動」。

「ずっと運動してなくて、急に運動を始めると、結構すぐ疲れます。それが2週間とか3週間ぐらい続けると、同じことが楽になってきます。あれは、毛細血管が新生してるからです。」(久野教授)

さらに、ほかにも毛細血管を生み出すいい運動があるというので
千葉県柏市にある健康作りのコンサルティングを行う会社を訪ねてみました。

この会社では、社員自身の健康を保つためにさまざまなルールがあります。
エレベーターは使用禁止。建物の5階にあるオフィスまで、階段を使って上がります。

午後3時。
毎日行っているというのは、奇妙な体操。

実は、筋肉の毛細血管を増やすことを目指して、この体操を考案したのが、
筑波大学教授で、この会社を経営する久野譜也教授。

「まき割りスクワットと名付けたんですが、こういう方法でも非常に短時間で、継続さえしていただけければ、毛細血管が新生されていきます。」(久野教授)

この体操のポイントとなるのは、腰を落とした状態を維持すること。

このとき、太ももの筋肉が縮むことで、筋肉の血流が抑制されます。
すると、この筋肉の中が低酸素の状態になるため、毛細血管を増やすことができると考えられるのです。

このシンプルな体操だけで、本当に毛細血管に影響があるのか?
毛細血管の状態が悪かった吉原さんに、このまき割りスクワットを1週間やってもらいました。

腰を落として、縦に腕を振ること5回、そして元へと戻ります。
このスクワット朝昼晩と、できる限りの回数、続けてもらいました。

そして1週間後…。
果たして運動の効果はあるのか。再び毛細血管を測定しました。

前回と同じ場所を比較するため、厳密に場所を探ります。

前回と同じ場所で捉えた血管です。
1週間前の毛細血管と比べてもご覧の通り!

あのゴースト血管が蘇っていました。

このような形で変化が出ているということは、全身の毛細血管に対しても変化が出てきている可能性が高いといいます。

まき割りスクワット、みなさんもチャレンジしてみませんか?

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