ノーベル賞の研究「体内時計」とは?

2020年4月16日(木)BSプレミアム 午後8時00分~午後8時59分

ダイエットの前に!体内時計お直し術


ノーベル賞の研究「体内時計」とは?


2017年ノーベル賞生理学医学賞を受賞したのは「体内時計」に関する研究。
実は、ダイエットに役立つのはもちろん、 私たちの健康のすべて、「美と若さ」のあらゆるところに関わっているといいます。

体内時計の世界を教えてくれるのは、早稲田大学先進理工学部教授 柴田重信さん。
体内時計を研究して40年。その第一人者です。

「みなさんは、朝起きて夜に寝ます。要するに、地球の自転周期24時間が組み込まれた、生物の持っている大事な仕組み、それを体内時計と呼びます。学問的には体内時計について、なかなかわからなかったのです。わかるようになってきたのは、最近のことです。体内時計には、時計遺伝子というもの、体内時計を動かす遺伝子が、最近見つかったのです。それ以来、ヒトも含めて非常に研究が盛んになりました。そのことがノーベル賞に結びついたと思います。」(柴田教授)

「体内時計はいまものすごく注目されています、美肌にもダイエットにも、若さを保つことにも、体内時計は良いと言われています。研究の最先端と言われているところで、研究者も増えています。」(宇山さん)

では、柴田重信教授に、体内時計がいったいどういうものなのか教えて頂きましょう。

「みなさんは、生まれつき、時計遺伝子というもので作り上げられたリズムを持っているわけです。 時計は全身にありますけれど、脳の中にある時計は「主時計」といいます。」(柴田教授)

全身のリズムを司る体内時計の主時計。それは脳の視床下部にあります。

これはマウスの視床下部にある時計遺伝子が活動する様子。
活動量が増えると光るようにしてあります。

24時間周期でリズムを刻み、全身にいつ何をすべきかを伝えているのです。

こうした体内時計の働きは、オーケストラに例えられます。

すべての臓器に指示を出すのが“指揮者”である脳時計。

そして実は楽団である臓器たちも、それぞれリズムを持つことが最新の研究から分かってきました。

その臓器それぞれのリズムを柴田教授がマウスで見せてくれました。
時計遺伝子が活動すると光るマウスを特殊な装置に入れ、数時間ごとに写真をとります。

光らせるのは腎臓2か所と、唾液を分泌する顎下腺(がっかせん)。

こちらはマウスが起きる前の様子。活動していないときは青色が目立ちます。

4時間後の画像です。
起床時間が過ぎると、緑色に発光を始めました。
腎臓と顎下線がともに活動を始めたのです。

8時間後、それぞれの光が最大に。腎臓は赤い光がみえます。

その後は両者とも活動を弱めていきます。
カラダがお休みに向かい始めたのです。

20時間たつとほぼ元どおりの青色に戻りました。

カラダの臓器も脳と同様に、活動したり休んだりしながら 24時間のリズムを刻んでいるんです。

だからこそ、いかにして全身の時計を揃えるかが大切。

指揮者・脳の時計とあらゆる臓器の時計が連携し、正しくリズムを刻んでいれば、体内でいい音楽が流れていることになるのです。この状態がベストのオーケストラ!

「脳は親時計で、臓器にあるのが子時計です。子時計にも時計遺伝子があり、それが発現して24時間を刻んでいるわけです。わかりやすいのは心臓です。昼間は心拍数が上がり、夜になって寝ると下がってきます。親だけが指揮者になって指示するだけではなくて、子どもは子どもの時計でちゃんと持っていることが重要です。子時計の数は、カラダの細胞の細胞の数と一緒で60兆。すべての細胞に、子時計があるといま言われています。今までは脳の主時計が大事だと言われていましたが、全身に時計がある。末梢の時計が食行動とか睡眠、血流などをコントロールすることになるわけです。」(柴田教授)

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