手足の冷えで眠れない 冬の対策

2019年1月14日(火)BSプレミアム 午後10時00分~ 午後10時59分

もっとぐっすり眠りたい!冬の快眠術


手足の冷えで眠れない 冬の対策


寒い冬の睡眠で、世の女性たちが抱える大きな問題といえば、手足の冷え。

手足が冷えると、なかなか寝つけないですよね。
その理由を知るために訪ねたのが、睡眠の快適な環境づくりの専門家、東北福祉大学 特任研究員 水野一枝さんです。

「私たちは、寝るときに、寝る30分ぐらい前から手と足の皮膚の温度が上がるんです。そうすると、うまく寝つくことができて、睡眠を維持することができるんですけど、手や足、特に足が冷たいとなかなかカラダから熱が逃げていきません。」(水野さん)

人間が眠りにつくときに大切なのが、放熱です。
手や足などカラダの表面の温度が上がって熱を逃がすと…

カラダの内部の温度、深部体温が下がり、眠りに入ることができます。

しかし、手足が冷えている人は、熱が逃げにくい状態。
カラダの内部の温度が下がらないので、寝つきが悪くなるのです。

寒い冬でも快適に眠る方法はないのか。
水野さんにアドバイスしていただきました!

・電気毛布
「電気毛布を使う場合は、寝る前に電源を切っていただくといいです。つけっぱなしにすると、夜中に汗をかいてしまったり、起きたときに口が渇いてしまったり、体温が下がらなくなって睡眠に影響します。意外と布団の保温性はすごく高いので、かなり暖かさを維持してくれますので、切ってからおやすみいただければと思います。」

・就寝時の靴下
「靴下は、できれば、寝るときには拘束しないほうがいいので、履かないほうが本当はいいのですが、寒くて履かれてる方は、結構いらっしゃると思います。足首を締め付けないようなもので、寝ている間に自然に脱げるようなものでしたら、履いていただいてもいいかと思います。」

・布団乾燥機の使用
「私自身は布団乾燥機を冬に使っています。縦ではなく横に使って、足元だけを寝る前に温めるだけで十分です。上半身もそれで温まります。」

・部屋の暖房
「部屋全体の暖房ですが、気温が10℃を下回るようでしたら、暖房を使っていただくのをおすすめしています。起きるときに、暖かい布団の中からいきなり外の寒いところに出るところになるので、気がつかないうちに、心臓や循環器系には結構負担が大きくなってきます。また夜間、トイレに行かれる方は、夜中にいきなり寒いところに出ることになるので、もし可能であれば、一晩つけておいてください。あまり行かない方は、朝起きるときにつけていただけると良いかと思います。」(水野さん)

さらに手足の冷えがおさまり、ぐっすり寝つくことができる方法を教えてくれるのが、睡眠障害の治療法について研究を行う、国立精神・神経医療研究センター睡眠・覚醒障害研究部 部長の栗山健一さんです。

「これは驚くべきことなんですけど、目の周りを温めることで、寝つきを促進するような効果が、睡眠を充実させるような効果があるのではないかと思っています。」(栗山さん)

なんと手足ではなく、目を温めるとぐっすり眠ることができるんだとか。

早速試してみましょう。

協力してくれるのは、米持さん・のお母さんの美江子さん。
末端冷え性で、手も足もお友達に驚かれるぐらい、いつも冷たくて悩んでいるんだそう。

極度の冷え性で、寝るときも靴下は欠かせないそうですが、 今回は脱いで寝てもらいましょう。

早速、脳波計をセットして実験開始。

目を温める方法で使うのは、電子レンジ。

固く絞ったタオルを、電子レンジでチン。
500Wの場合は40~50秒 38℃を目安に、蒸しタオルにします。

寝る直前の10分間、目を温めます。
タオルは5分ほどですぐ冷めてしまうので、冷めたタオルはすぐ取り替えて続けてください。

10分間目を温めたらいつものように就寝。
目を温めていない何もしてないときも同様に脳波を計測し睡眠の様子を比べました。

まずは、何もしなかったとき。
ノンレム睡眠(N1)に脳波が来ると、眠りに入ったことになります。
寝つくまでに、30分近くかかりました。

一方、目を温めたときは寝付くまでの時間はわずか7分。

「何しろ温かくて、目を温めたおかげで、すぐ寝てしまった」(美江子さん)

なぜ目を温めると、寝つきが良くなるのでしょうか?

「目の周りを温めるという行為はおそらく、リラックス作用を介して自律神経系のリラクゼーション、副交感神経の活動を高めて、交感神経の活動を弱めると思います。」(栗山さん)

交感神経の活動が弱まると、手や足の末梢の血管が膨らみます。

その結果、カラダから熱の放散が促され、寝つきが良くなるのではと考えられています。

手足も温まり、目の疲れにも効きそう。

寝ている間ずっと温めるのではなく、寝る前の直前に10分間温めるのがオススメだそうです。
この睡眠の裏ワザ、お試しください。

「眠りについてからもずっと温かくするのは、むしろ眠りを妨げることがあると思います。眠り始めのところだけの方が、眠りの質が上がり、深い眠りが増え、よく寝たなという主観的な感覚が出たり、寝つきが良くなったり、そういった効果が認められたのです。」(栗山さん)

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