運動の仕方で免疫力が変化

2019年12月17日(火)BSプレミアム 午後10時00分~ 午後10時59分

若さを保て!免疫力アップ大作戦


運動の仕方で免疫力が変化


早稲田大学水泳部は、オリンピック選手も多数排出している名門チーム。
毎日4時間週6日の練習を行っています。

ハードな練習を見守っているのは、国立スポーツ科学センター研究員 枝伸彦さんです。

選手たちに脱脂綿を渡し、口の中の唾液を採取。

唾液の中にある免疫抗体を測定するというのです。

唾液にはIgA(分泌型)という免疫抗体が含まれています。

IgAは人間の免疫においていわば最初の砦、侵入しようとする菌を水際で退治しようとします

なぜIgAを測っているかというと、実はIgAの量は変動するからです。

強化合宿の中のアスリートのIgAを測定してみると 合宿当初は高かった免疫力が、1週間もたつとガクンと落ち込んでいます。

「強化合宿などで、長い期間激しいトレーニングをすると、非常に落ちやすいということがわかっています。特に、有酸素運動の方が免疫力に影響すると言われていますので、例えば筋力トレーニングに少しメニューを変えたり、そういった工夫をするということがあります。」(枝さん)

カラダに良い運動も強度によっては免疫力を下げるんです。

選手の指導にあたっている早稲田大学スポーツ科学学術院教授 奥野景介さんは、免疫力の低下に即した練習メニューを作っています。

「実際にハードなトレーニングをしてくると、カラダが疲れて疲労が回復しにくくなったり、風邪をひきやすくなったりなど、強靭なアスリートでも免疫の低下というのは実感できるものだと思います。」(奥野教授)

疲れが溜まっている時には、免疫に影響しづらい筋トレに練習メニューを変えることもあるのだとか。

意外なことで変化する免疫力。
体調管理には、どのように気をつけたらいいのでしょうか。

「運動でも過剰になりすぎると免疫が下がってしまうので、アスリートのように自分の限界を超えて上げていくというようなトレーニングの場合には、非常に注意が必要です。特にトレーニングをしてガクンと落ちた時にだいたい30%ぐらい落ちると風邪をひきやすいというような結果が出ています。一方で、適度な運動、自分が気持ちいいなあと思うぐらいの運動を続けると免疫力が上がってきます。例えば、ウォーキングの場合ですが、1日7000~8000歩ぐらい歩く人が一番免疫が高い、というデータがあります。それぐらいを目安にしてください。逆に一万歩ぐらい歩く人は7000歩歩く人よりも免疫が少し低い結果も出ています。ただ人によって基礎体力が違いますので、ご自身に合わせたウォーキングをしていただければといいと思います。」(枝さん)

「免疫力は、多少、日によって変わりはしますけれど、人によってベースラインというのはある程度決まっていますので、そんなに大幅に変わるということはないと思います。ただ女性の場合は月経周期によって少し変動しますので、そこは注意が必要かと思います。」(枝さん)

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