口臭の新事実!女性の方が臭い!?

2019年12月3日(火)BSプレミアム 午後10時00分~ 午後10時59分

歯から美しく!口元美人


口臭の新事実!女性の方が臭い!?


最近注目を集める口臭外来。

小さな注射器で息を吸い取って測定するのは、
主に3つの成分です。

「硫化水素」「メチルメルカプタン」「ジメチルサルファイド」

両端の2つ「硫化水素」「ジメチルサルファイド」は、 舌の汚れやストレスなどを原因とした口臭成分。

中央の「メチルメルカプタン」は、口臭の中でもっとも要注意なもの。
歯周病が進行している可能性が高い口臭です。

東京医科歯科大学名誉教授の和泉雄一さんは、 日本人の多くが、この臭い成分と無縁ではないと言います。

「病的な口臭について言えば、70%が歯周病です。口の中の炎症は、長い時間をかけて徐々に進んでいきますから、痛みをほとんど感じません。成人の60〜70%が何らかの歯周病の症状があると言ます。」(和泉教授)

歯周病は、歯と歯茎の間の「歯周ポケット」に汚れがたまり、炎症を引き起こす細菌感染症。
これが厄介なのは、病気の進行になかなか気付けない点です。

そのにおいはどのくらい悪臭なのか?
歯周病原菌を研究している、鶴見大学歯学部口内細菌学科教授の大島朋子さんに聞きました。

こちらが、歯周病原菌を培養したもの。

そのにおいを嗅いでみると…
「魚が腐った臭い」

歯周病が発するメチルメルカプタンは、かなり強い悪臭…!

いったいどれぐらいの人が、この歯周病が原因の口臭をもっているのでしょうか?

訪ねたのは、東京都内のある公園で開催されている口臭測定のイベント。
口臭が気になる人たちがつめかけていました。

こちらの機械は、病的口臭の強さを測定できるもので、タバコや食べ物のにおいは省きます。

数値が250までの場合は、口臭なし。
数値が250以上は、口臭あり。歯周病のリスクがあると判定されます。

30代女性被験者の数値は、552。
残念ながら口臭あり。

「言われることはないですけど、でも自分自身が感じることはあるから、怖い」(30代女性)

また別の30代女性も、643という数値が出ました。

20代の若い女性でも、決して安心できません。意外と口臭があるようです。

実は専門家の間では、歯周病などの病的な口臭は、
女性の方がリスクが高いと言われています。

そこで番組は、男性と女性、それぞれ20人を独自に測定させてもらいました!

まずは、こちらの男性。

口臭の数値は170。
基準値の250を下回っていたので、病的な口臭はなし。

続いて、こちらのお父さん。

口臭はかなり低い、21という数値!

この日、計らせてもらった男性は20人。
その数値の平均は、260.7という、「口臭なし」にかなり近い数値!

一方、同じく女性20人を測定した平均値は…

339.7で、男性よりも高いという、驚きの結果に!

なぜ女性の方が、病的口臭について悩まされているのか?

教えてくれるのは、日本大学歯学部付属歯科病院歯科衛生士の川本亜紀さん。
実は、歯周病を悪化させてしまう原因のひとつは、女性ホルモンだといいます。

「プレボテラ・インターメディアといって、女性ホルモンを栄養源として増殖する細菌がいるんです。」(川本さん)

「プレボテラ・インターメディア」。
複数知られている歯周病原菌の中で代表的な細菌です
この菌が、女性ホルモンによって増えてしまうというのです!

こちらは川本さんが行った研究です。
女性ホルモンが少ない卵胞期と、その量が多い排卵期、それぞれ、唾液中のプレボテラ・インターメディアの割合を比べると…

唾液中にたった1%しかいなかったこの菌が、排卵期には、なんと5倍に膨れ上がっていました!

つまり、女性ホルモンによって、歯周病が悪化し、口臭の原因となっていたんです!

さらに、この衝撃の事実を裏付ける驚きのデータが。

男女214人を対象とした、病気による口臭のある人の割合を測定したところ、 どの年代でも、男性よりも、女性の口臭が強いという結果に。

「予想外に女性、特に40代〜60代の女性に口臭のにおいが強かったです。通常男性の方がよくにおいが強いと思われていたんですけど、これは意外な結果と考えています。男性の場合にはタバコを吸ったりお酒を飲んだり、そういうにおいがあります。純粋に歯周病からきた場合の口臭は、この数字です。女性ホルモンが減っている年代なのに口臭が強くなる理由は、今度逆に炎症に関わる物質が多く出てくるからです。結局歯周病も歯茎の炎症なのです。」(和泉教授)

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