フラダンスの自律神経改善パワー

2019年8月27日(火)BSプレミアム 午後10時00分~ 午後10時59分

ちょい足しハワイで健康美パワー!


フラダンスの自律神経改善パワー


千葉の浦安にあるお店に入ると、そこはハワイ。
ハワイアンカフェを営んでいるのは佐野聖美さん。

佐野さんが元気の秘けつといっているのは・・
フラダンスです。

フラという言葉は、ハワイ語で「踊る」という意味。
そのため本場ではフラダンスとは言わず、フラとだけ呼びます。

ゆったりとした手の動きなどは波や雨などハワイの様々な自然を表現しています。

佐野さんも10年前から浦安のフラ教室で週に1回レッスンを受けています。

佐野さんが何にはまっているのか様子を見ていると・・
佐野さんも、他の受講生も・・すばらいい笑顔で踊っていました。

実はこれが、脳の視床下部に関係しているのです。

長野県上田市にある信州大学で、 カラダのストレスを計測しているのは信州大学教授 山口昌樹さんです。

フラダンスは、ストレスを軽減させ脳の視床下部を癒す可能性があると言います。
山口教授が開発したストレス計測装置で 唾液に含まれているアミラーゼ量を計測します。

視床下部は脳の真ん中にあり、ストレスを認識し、内分泌や自律神経の調節を行う部分。

ストレスを認識すると、視床下部が交感神経を緊張させ全身を活性化させる信号が送られます。
すると心拍が速くなったり、血圧の上昇。

このとき、唾液腺からはアミラーゼが多く分泌されます。

逆に視床下部がストレスを認識しなくなると、アミラーゼが減るのです。

ではこの装置でフラダンスがどれだけストレス解消に効果があるのか確かめてみることにしましょう!

集まったのは3人。

フラ歴20年以上の講師、寺谷みちさん。
そしてまったくのフラ未経験者の2人です。

まず、フラを踊る前にストレスをためていただきます。
利き手じゃない方の手で、20分間ひたすら写経をしてもらいます。

すぐに唾液をとってストレスの状況を調べます。
寺谷さんは、88。初心者2人は58と135。

数値が60を超える場合は、強いストレスを意味するので 皆さん結構なストレスがたまった状態です。

いよいよここからが本番。
フラを20分踊ってもらいます。

初心者の2人には前で踊る講師を見よう見まねで踊ってもらいます。

さあストレスがどれくらい解消されるのか?
20分後、もう一度測定すると。

講師の寺谷さんは、88が42まで半減。
初心者の2人も減りました。西口さんは46。福西さんは21。

「すごく心の中から解放されました。これが終わっちゃうのがすごい悔しい感じがして。とても楽しかったです。」(福西さん)

「世界に浸るようにして踊っていたので、今はストレスはあまり感じていません。」(西口さん)

いったいなぜこんなすごい結果が出たのでしょうか?

「視床下部という部位は、脳の中でストレスを認識している部位です。唾液のアミラーゼはストレスの指標として使えますので、ストレスを見ています。その結果が、フラダンスの前後で皆さん下がっていました。ということは、ご本人たちがストレスを感じるのが、すごく軽減しているということです。それがリラックス効果と言うことになります。」(倉恒教授)

関西福祉科学大学教授の倉恒弘彦さんは、自律神経研究の第一人者として、脳疲労との関係について研究しています。

実は今回のフラの実験では、倉恒さんが開発した装置を使って、自律神経そのもの変化も調べました。

自律神経には、交感神経と副交感神経とがあり、 この2つを合わせたものを自律神経活動のトータルパワー、TPといいます。

TPの値が上昇すれば、自律神経の活動が活性化、 つまり脳疲労が回復したことを示します。

6名の女性で、フラの前後のTPがどう変化したのか
平均値がこちらです。

「グラフを見えると、ストレスがかかった「写経」のとき、活動が落ちています。脳が疲れた状態です。そしてフラダンスをした後ですけども、明らかに有意な差で、上がっています。6名のばらつきも踏まえ統計的な検討をして、上がっているということは、フラダンスは脳の疲れにも有効だということです。脳の自律神経活動を高めてくれているということが、今回の実験では言えるのではないかと思います。データを頂いて分析したのですが、この結果には少し驚きました。「休憩後」というのは、フラダンスが終わった後に、すぐにまた元に戻ってしまうのではないかという危惧がありましたので、20分後にもう一度測りました。20分後でも、自律神経活動が上がっている状態が維持できている。つまり決して短期的なものではないということです。」(倉恒教授)

これだけの効果のあったフラ。
どういう踊りなのでしょうか。
首都大学東京客員研究員の四條真也さんは、ハワイの社会と文化を研究しています。

「元々ハワイの文化というのは、文字を持っていなかったので、手で自然を表現したりあるいは物語を伝えるような、そういう役割も担っていたという風に言われます。フラの背景としては、ひとつは戦士の練習。足のさばき方など、そういうものもひとつ要素としてありました。また小さな宴会などでも踊られていましたので、かなり厳しい側面と本当に楽しみながら踊る側面、両方ある。そういうような踊りではないかなと思っています。」(四條さん)

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