ココナツオイルがミトコンドリアに効く

2019年8月27日(火)BSプレミアム 午後10時00分~ 午後10時59分

ちょい足しハワイで健康美パワー!


ココナツオイルがミトコンドリアに効く


憧れのリゾート地・・・ハワイ。

日本からも毎年150万人以上が訪れる大人気の場所。

でも、その本当の良さ、知っていますか?

やってきたのは都内のハワイアンカフェ。

お客さんのほとんどは若い女性たち。

このお店で人気のパンケーキに注目してみると…

欠かせないのが、ココナツオイル。
実は生地の中にココナツオイルを入れているんです。

生地がしっとりして、
焼き上げたあとにココナツの香りがすごく良いのだとか。

実は、このココナツオイルは、ミトコンドリアにいいんです。

でも、ミトコンドリアって?

これは中学2年生の理科の教科書。
ちゃんとイラスト付きで載っています。

大日本図書 理科の世界2 新版より引用

ミトコンドリアは細胞の中にある細胞小器官の1つなんです。

そこでミトコンドリア研究の第一人者を尋ねました。
大阪大学准教授 岡本浩二さんです。

最初に見せてくれたのはミトコンドリアの実際の姿。

「こちらは、細胞から取り出したミトコンドリアです。細胞から取り出すと、このようにまん丸と粒々になって見えます。ミトコンドリアの存在意義は、エネルギーを供給する私たちのカラダの一個一個の細胞になくてはならない存在なのです。」(岡本准教授)

ミトコンドリアはブドウ糖や脂肪酸を燃焼させ、私たちが動くためのエネルギーを作り出しています。

このミトコンドリアが元気に働くと脂肪などをどんどん燃やし代謝がアップするんです。

でもこのミトコンドリアとココナツオイルの間には、どんな関係があるんでしょうか?

そのヒミツを知るのが、食品メーカー研究所で、長年、油を研究している渡邊愼二さんです。

「実はココナツオイルにはMCTと言われている油が入っています。これは中鎖脂肪酸と言います。」(渡邊さん)

ポイントとなるのはココナツオイルに含まれる中鎖脂肪酸。

中鎖脂肪酸はココナツオイルの成分の6割を占めています。

この中鎖脂肪酸は、他の脂肪酸より燃えやすい性質を持っています。
すると、ミトコンドリアがどんどんエネルギーに変えていき、ミトコンドリアの数が増えていく
というのです。

「中鎖脂肪酸がそういうことをすることによって、実はミトコンドリアの量が増えてくということがわかっています。代謝を上げるということもありますし、まさに自ら脂肪燃焼型のカラダにするので、そういう意味でダイエット効果が期待できるという風に、色々研究が進んでいます。」(渡邊さん)

ココナツオイルを摂取すればミトコンドリアが元気になってダイエットできる!

「簡単に言うとミトコンドリアは、細胞の中でエネルギー工場として機能しています。ミトコンドリアが活性化し、なおかつたくさん細胞の中で増えれば、より元気になれるということが考えられています。」(岡本准教授)

そこで、ターリーターキーの伊藤ちゃんが、実験に参加してくれました。

まずはミトコンドリアの量を測定。
綿棒でほおの裏の薄皮をなでて細胞を採取します。

結果は・・792。平均的な値のようです。

この数字を増やして、ダイエットにつなげようという試みです。

量はカロリーオーバーを避けるため1日大さじ1〜2杯まで。
それを2週間続けてもらいます。

使うのは無味無臭のタイプのココナツオイルです。

試しにコーヒーに入れてみると。

普通においしい、と完食。

「ヨーグルトに入れていただきます。味がないのでめちゃめちゃ食べやすいです。」(伊藤ちゃん)

納豆にかけても、特に違和感はないんだとか。

伊藤ちゃんは、色々なもので試しながら毎日この生活を続けました。

そして2週間後。
たったスプーン1~2杯のちょい足しで
伊藤ちゃんのミトコンドリアは増えたのでしょうか?

その結果は?
数値は・・・922。なんと130増加!

肝心なのは体重。
なんと2.1kgも減少したのです。

やっていたのは油であるココナツオイルを足しただけ。
なのに、ダイエットできちゃったのです!

このミトコンドリアの大幅アップでダイエット。
すごいんじゃないですか?

「理論上、これまでの研究で可能性があるというのはわかってはいましたが、実際に期待の持てる結果が出ましたので、正直まさかという感じで、少し驚きました。というのも、この実験ではほおの内側の細胞を実験材料に使ったのですが、この部分はそんなにエネルギーをたくさん使うようなところではありません。多くは筋肉と思われるのですが、そうでないにも関わらず、ある一定の上昇傾向が見えたのです。筋肉の中では、もっと劇的に増えている可能性もあると思います。」(岡本准教授)

「なお、今回の実験ではミトコンドリアDNAのコピー数をもとにミトコンドリアの量を推定しています。したがって、実際にミトコンドリアが増えているかどうか、活性も維持あるいは上昇しているかどうかは、別の方法で検証する必要があります。そちらの結果も、興味深いですね。」(岡本准教授)

実は岡本准教授が驚いたのには理由があります。

これまで研究者の間で、ミトコンドリアを増やす方法としてハッキリわかっていたのは、 まったくこれとは違う方法だからです。
例えば有酸素運動。
寒中水泳や乾布摩擦。
プチ断食。

どれをとってもハードなものばかり!
実はこれまでの定説は「ダイエットに効きそうなハードなことをすればミトコンドリアが増える。
というものだったのです。

「カラダに負荷をかけると、エネルギーがもっと必要だというシグナルが入り、ミトコンドリアが増えることがよく知られていたのですけど、今回の場合は、ミトコンドリアがエネルギーを作る材料をたくさん与えてあげることによって、ミトコンドリアが増えるケースです。その結果、代謝が活発になり、ダイエット効果が出てきているかもしれないと思います。」(岡本准教授)

「また、マウスを用いた実験では、中鎖脂肪酸がミトコンドリアに直接作用するのではなく、まだ知られていない別のルートでミトコンドリアを増やすスイッチを入れる可能性も指摘されています。今後の研究がますます楽しみですね。」(岡本准教授)

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