脳疲労に良い睡眠とは?

2019年6月11日(火)BSプレミアム 午後10時00分~ 午後10時59分

長びく疲れ “脳疲労”は美の大敵!


脳疲労に良い睡眠とは?


脳疲労に良い睡眠とはどんなものなのか?

教えてくれるのは、疲労と睡眠の臨床医、梶本修身さんです。
疲労に悩む患者さんの診察をしています。

そんな梶本さんを訪れたのは、佐々木千賀さん。

彼女は、睡眠に悩みがありました。

平均の睡眠時間は、たっぷり8時間。
でも疲れが取れないと言うのです。
疲れがなかなか抜けず、長時間の睡眠が必要なんだとか。

さっそく、脳疲労を測定してみました。

自律神経トータルパワーは、350。
年齢に換算すると、45歳でした。佐々木さんの実年齢は、31歳。

なぜ8時間も寝ているのに、脳疲労が取れないのか?

そこで、睡眠中の様々なデータを取るため、寝る時に機械をつけてもらうことにしました。

この機械は、睡眠中の脈拍、寝ている姿勢、いびきの状態まで記録できます。

この計測の結果、梶本さんはさっそくある改善策を佐々木さんに提案しました。

「脳の疲れを回復させるいちばんいい方法は、横向きになってお休みになることなんです。」(梶本さん)

梶本さんは、佐々木さんの睡眠の様子をデータで把握、
佐々木さんが、ほとんど仰向けで寝ていることに疲労の原因があると指摘しました

寝ている姿勢は、黒い横線で示されています。
線がいちばん上ではうつ伏せ。
1つ下は、左向き。さらに、右向き、仰向け、寝ている姿勢をどう変えたのかわかります。

佐々木さんは、一晩通してほとんどが仰向けでした。
横向きは、2回しかありませんでした。

そのため、梶本さんは、横向きを勧めたのです。

眠っている間、横向きを保っていられるように梶本さんが勧めた方法は3つあります。

1つ目は、枕。
頭が下がらない高反発の枕を使います。

2つ目は、寝ようとする時は、必ず横向きになること。

さらに、とっておきの技がこの抱き枕
横向きを続けやすくなるのだそうです。

さあ、この3つでどれだけ改善できるのか?

睡眠データを比べてみると・・
以前、横向きはたった2回しかありませんでした。

今回は、劇的に増えています。

肝心の脳疲労、すなわち自律神経のトータルパワーを測ってみると 数値が倍近く増えました。

自律神経年齢は、45歳から、3歳若くなって42歳に。

佐々木さん、この改善を実感していました。

「他の人から肌色が明るくなったと言われました。恐らくはクマが取れたのかな、と思います。 こんなに効果が出るとは正直思っていませんでした。」(佐々木さん)

では、なぜ横向きになるだけで脳疲労が改善するのでしょうか?

問題は、"いびき"なんです。

「疲労を回復させてあげる睡眠、それにとっていちばん大敵なのが、いびきなのです。」(梶本さん)

オレンジ色がいびき。高さは音量を示しています。
横向きで寝ていなかったときは、一晩中いびきをかいていました。

データを比べてみます。
横向きに寝る時間が増えた下のデータの方が、黄色いいびきの線の数が減っているのがわかります。

横向きの時から仰向けに姿勢が変わるだけで、いびきの様子は大きく変わりました。

いったいなぜなのか。

仰向けで寝ていると、気道が圧迫され、いびきをかきやすくなります。

いびきは、かいていると呼吸で取り込める酸素が少なくなります。

すると脳は酸素を送り込もうとし、自律神経が働き続けることになり、
その結果、脳が疲れてしまうのです。

一方、横向きに寝ると、気道の通りが良くなり、いびきをかきにくくなります。

疲れがなかなか取れないと思っている方、この方法を試してみては・・・。

「女性は音が小さいので、いびきを気にされない方が多いのですが、音が小さいのは、女性の肺活量が小さいからです。ただ肺活量が小さいということは、取り込める酸素の量も少ないので、実は女性も重篤なことが多いんです。
いびきをかいている時は、脳が一生懸命、呼吸とか心拍とかを上げて、脳は血流を維持しようとします。結果として本来一番休まなくてはならない睡眠の時間に、運動しているかのように自律神経が働き、疲れを取るべき時間帯で疲れが取れないということが起きてしまいます。」(梶本さん)

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