痩せるカギは30分の壁にあり!

2019年5月28日(火)BSプレミアム 午後10時00分~ 午後10時59分

ダイエットに美肌!レッツ・ダンス♪


痩せるカギは30分の壁にあり!


運動を30分続けるのって、けっこう大変ですよね。

でも、ダンスなら、思ったよりも簡単。
宝塚のダンスも、1回のレッスンは70分。
30分近く続けて踊ることも珍しくありません。
実は、この30分続けることに、ダイエットの効率を高める驚きの力が隠されているんです。

その力とはどんなものなのか。

訪ねたのは、大阪市立大学教授の吉川貴仁さんです。

吉川教授は、運動と食事量の関係について、ある実験を行いました。

学生7人に、2時間安静にしてもらった後、満腹になるまで食べてもらいます。

1週間後、同じ学生に30分運動をしてもらい、その後満腹になるまで食べてもらいました。すると…

意外なことに、運動した後のほうが、食事量は少なかったのです。
その差、約150kcal。

「不思議なことに、我々のグループだけではなく、他の海外の研究グループでも、運動後、食事量が減ることが、繰り返し報告されています。」(吉川教授)

いったいなぜ、この不思議な逆転現象が起こったのか。
吉川さんは、あるホルモンに注目しました。

それがこのGLP-1です。

GLP-1は腸から分泌されるホルモンで、高血糖を抑えたり、中性脂肪の吸収を阻害する働きがあるほか、食欲を抑制することも知られています。

そこで吉川教授は、運動をすると、腸から全身にGLP-1が分泌されて、少ない食事量でも脳が満腹を感じるようになる、という仮説を立てました。

実際に、自転車こぎの最中に、GLP-1の分泌量がどのように変化するのかを調べてみたところ、予想通り、運動を始めた直後から一気に増え続け、30分を過ぎたあたりから、緩やかになっていました。

この実験から、少し息が上がるくらいの有酸素運動を、30分以上続けると、食欲を抑える仕組みが働く ことがわかってきました。

宝塚のダンスもこの条件をクリア。
GLP-1がダイエットの後押しをしていたと考えられます。

でも、なぜ運動をすると食欲が抑えられるようなメカニズムがあるのか。いまだわかっていません。

そこで番組では、こんな仮説を考えました。

遠い昔、私たちのご先祖さまが、もっとも運動をしていたのは狩りの相手を見つけた時。

大切な食料をなんとか手に入れようと戦っているのに、おなかがすいたら大変。
だからこそ、私たちのカラダには、運動をしている時に食欲を抑える仕組みが備わっているのではないか。

「すごくおもしろい仮説だと思います。おもしろいテーマです。原始時代の人は、食料を得るためには、まず動かなくてはいけなくて、運動の後に食事があるパターンの連続だったと思われます。ところが現代人を考えてみますと、動かなくてもご飯がくるような世の中です。環境だけ変わっていくというところに、現代人の健康のミソがあると考えています。運動という行為と食事という行為は、別々に思えますが、実は1つのカラダの中で連動して起こっているのではないかと考え、そういう仕組みを今研究しているところです。」(吉川教授)

「30分以上続けないといけないという点で、ダンスはうってつけの運動だと思います。最近高齢者の方の健康増進や体力向上で、ダンスがとり入れられてきて、80代の高齢者の方でも30分や60分、平気で参加されていますので、継続的にできることが1つのメリットではないかと思います。」(佐藤准教授)

NHKオンデマンド

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