いい汗は天然の美容液!

2019年5月14日(火)BSプレミアム 午後10時00分~ 午後10時59分

汗の老化が美をむしばむ!


いい汗は天然の美容液!


汗をかくことは、さまざまな肌の悩みを改善してくれます。

肌の測定に協力してくれたのは、化粧品メーカー研究員 我妻美紀さん。

美肌の指標の1つ、「水分量」。
沙羅さんの水分量を測ってみました。
汗トレ前は57.8。

汗トレ前は60を下回っているので、肌は乾燥しているという判定でした。

そして、汗トレ後は・・・?
沙羅さん、すっぴんで測定しました。

顔の頬、10か所を測った平均は汗トレ後・・・なんと71.8!

たったの12日間で、大幅にアップです!

それだけではありません。
なんとキメの状態にも変化が!

こちらは、沙羅さんの汗トレ後のキメ。
キメが整っていることを示す三角形が、たくさん見てとれます。

汗トレ前のキメはこちら。三角形はほとんどなく、乾燥を示す、斜めの線が目立ちます。

比べてみると、その違い、わかりますよね。

でも、どうして、汗をかくと水分量が上がったり、キメが整うなど美肌効果が得られるのでしょうか。

長崎大学皮膚科教授の室田浩之さんに聞きました。

「汗の中には、さまざまな天然保湿因子が含まれていて、乳酸ナトリウムにしても尿素にしても、水分を皮膚にしっかりとキャッチしておくよう、皮膚が潤った状態を維持するのに貢献しています。」(室田教授)

そう、実は汗腺からでてくる汗には、水分だけでなく、「乳酸ナトリウム」や「尿素」が含まれています。

これらの成分は、蒸発せずに皮膚の角層に浸透し、お肌の乾燥を防いでくれます。

この2つ、化粧品などにも含まれる成分。
つまり、汗というのは、天然の美容液なんです。

「角質の中にどんどん(成分が)補給されることによって、保湿、抗菌、アレルギーに対する抵抗性を獲得できます。しっかりと汗をかけることによって、皮膚はかなり健康な状態を維持できるようになっています。」(室田教授)

先ほどのスパで汗をかいてる人たちにも汗の効果を聞いてみました。

「乾燥したり、顔ががさがさすることはありません」
「ニキビができにくくなった」
「肌はすごくいい。うれしい」

肌が変わったと実感しているようです。

いい汗は天然の美容液。
肌トラブルを解決する力があるんです。

「まず、汗には乳酸ナトリウムや尿素が含まれ、水を抱き込んで、そこに保持させるという役割がありますので、 汗をかくと皮膚が潤うということになります。そして、もう1つが、皮膚のターンオーバーということなんですけれども、皮膚の表面を覆う角質層は、日々生まれ変わっています。汗の中にはこの古い角質を剥がすことに役立つ酵素が含まれてまして、非常に役立つということになります。もう1つは、殺菌効果というのが非常に大切で、汗には殺菌作用のある成分が含まれているので、例えば、病原体とか、病原性を持つような細菌を殺菌するのに役立つことになります。ですから、汗というのは、効率よく働いているということなんです。

(では汗は拭かない方がいい?)
こういった汗のメリットというのは、実は時間とともに損なわれてきます。ですから、長く置いておくと効果がでるというものではなくて、例えば、細菌が発生する原因となったり、汗の中に含まれる成分が、細菌で分解されることによって、汗のにおいにもつながって来ますので、余分にかいた汗は、拭き取ってしまうのがいいと思います。できれば、シャワーで流したほうがいいです。サウナで汗をかいてる状況の中では、自然に汗が角質の中に溶け込んでいますので、それを、皮膚の表面に残った余分なものを洗い流すのは、いいです。」(室田教授)


でも、いったいなぜ汗が肌を守る力を持っているのでしょう?

「進化の過程で、我々は、体毛がなくなってきました。体毛は、恐らく皮膚を守っていたと思われますが、それがなくなると、皮膚を守るものがなくなります。体毛の退化とともに、汗腺を獲得しているので、それからすると、体毛の代わりに、汗を使って皮膚をケアしてきたのではないかと思います。」(近藤教授)

NHKオンデマンド

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