汗の老化で肌に"空洞"!?

2019年5月14日(火)BSプレミアム 午後10時00分~ 午後10時59分

汗の老化が美をむしばむ!


汗の老化で肌に"空洞"!?


汗の老化。実は、肌にとっても大問題なんです。

こちらは人の皮膚に備わっている、汗を作り出す汗腺の3D映像です。

皮膚のおよそ2㎜下にあるのが汗腺の分泌部。
ここで汗が作られ、導管部という、らせん状の管を通って、皮膚の表面に送られます。

汗は、周りの毛細血管から、血液に含まれる水分や塩分などを取り込んで作られます。

取り込んだ水分や塩分のうち、塩分はカラダに必要なので、導管でカラダに再吸収されます。

この導管の長さが十分あれば、表面に達した時、塩分のほとんどない“サラサラ汗”になるのです。

ところが年齢とともに、汗腺は萎縮していきます。

すると、導管を通る間に、塩分を再吸収によって、取り戻すことができず、塩分を含んだ、ベタベタの汗がでてしまうのです。

さらに、汗腺の萎縮は肌の老化、“たるみ”にも大きく影響することがわかってきました。

化粧品メーカー主任研究員、江連智暢さんは長年、肌のたるみを研究しています。

まず、見せてくれたのは、肌がたるんでいる人の皮膚のCT写真。
中央には、ぽっかりと穴があいたように黒い部分が映っています。

「あたかも空洞ができたように見えるということで、肌の空洞化現象と呼んでいます。」(江連さん)

こうした肌の空洞化現象が進んでゆくことが、たるみの大きな原因なのです。

では、なぜ空洞化がおきてしまうのか。
江連さんが注目したのが、汗腺の萎縮でした。

左がたるんでない人。右がたるんでいる人の皮膚。
ピンク色の部分は、皮膚の真皮層です。

比べてみると・・・たるんでいる人のほうが、汗腺の位置が上にあり、導管の長さも短くなっています。

つまり、汗腺が萎縮して小さくなってしまったことで、真皮層が引き上げられ、その下に大きな空洞が生まれていたのです。

この空洞、実際には、やわらかい皮下脂肪が入り込んでいます。
これこそが、たるみの原因だったのです。

写真提供:資生堂

「若いころは肌の真皮のところの弾力が高い状態にありますが、高齢者では、真皮の一部に下から脂肪が入り込んでいます。真皮がぐにゃぐにゃとした脂肪に置き換わってしまいますので、肌を支えること、顔を支えることが難しくなってくるのではないかと考えています。」(江連さん)

汗腺の萎縮でおきた、この恐ろしい空洞化現象。
いったい、どうすれば、防げるのでしょうか。

「空洞化現象というのが、防げるかどうかに関しては、まだわかりません。ただ、汗腺の萎縮というものが取り戻せれば、恐らく、肌の老化を防ぐことができると思います。」(室田教授)

「汗腺が萎縮ということなので、萎縮しないような生活をしていれば、何とかなるのではという気がします。」(近藤教授)

食べ物なのか、運動なのか、汗腺が萎縮しないような生活とは具体的にはどういう生活なのでしょうか?

NHKオンデマンド

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